【呪術廻戦】16巻「渋谷事変ー閉門ー」の概要
16巻「渋谷事変ー閉門ー」のあらすじ
真人を手中に収め、自らの計画の一端を語り出す夏油。渋谷事変の最終局面に呪術師達が集うなかで、脹相は夏油の亡骸に寄生する“黒幕”の正体に気付くが!? 事変の終焉が招く破滅と混沌、世界は急変する――…!!
【呪術廻戦】16巻「渋谷事変ー閉門ー」の要約
・偽夏油が目的を達成し、姿を消す。
・溢れ返る呪霊によって東京は廃都と化し、国家の機能が一時的に麻痺する。
・虎杖は脹相と行動を共にしており、呪術高専を離れた。
・呪術総監から虎杖の死刑執行人として選ばれた乙骨が、虎杖を狩るために立ちはだかる。
・禪院家当主の座を伏黒恵に奪われた禪院直哉が、怒り狂って東京に登場。虎杖と伏黒の殺害を目論む。
収録は134話〜142話
『呪術廻戦』単行本16巻には、134話〜142話の計9話が収録されています。
収録話一覧
- 134話「渋谷事変51」
- 135話「渋谷事変52」
- 136話「渋谷事変53」
- 137話「堅白」
- 138話「禪院家」
- 139話「狩人」
- 140話「執行」
- 141話「うしろのしょうめん」
- 142話「お兄ちゃんの背中」
【呪術廻戦】16巻のネタバレ
以下からは、『呪術廻戦』単行本16巻に収録されている134話〜142話の内容をネタバレ有りでご紹介します。
134話「渋谷事変51」
偽夏油は、呪霊操術の(領域を除いた)奥義「極ノ番『うずまき』」を用いて真人の術式を抽出。団子状になった”それ”を飲み込むことにより、真人の生得術式を我が物としました。
そんな中、駆けつけたのは京都校の面々です。
西宮桃が敵の位置を教え、加茂憲紀、禪院真依がそれぞれ弓、狙撃銃で射撃。
それら陽動を巧みに使い、刀を構えた三輪霞が偽夏油の背後を獲りました。
三輪が放ったのは、「今までの全てとこれからの未来」を乗せた一撃。
そこには、刀を二度と振るえなくなることすら辞さない、確固たる覚悟が秘められていました。
しかし、そんな「抜刀」を、偽夏油は素手で容易く受け止めてしまいます。
呆然とする三輪に対し、容赦無く「極ノ番『うずまき』」を繰り出した偽夏油。
辺り一帯を破壊する強烈な一撃が放たれましたが、東京校2年生担任 日下部篤也がカバーに入り、なんとか犠牲な免れました。
そんな中、その場に現れたのは特級呪物「呪胎九相図」一番の受肉体 脹相。
彼は、偽夏油を”史上最悪の呪術師”である加茂憲倫と呼び、激しい憎しみを表出させます。
さらに、虎杖のことを”弟”と認識しているようで……?
135話「渋谷事変52」
脹相は、術式の影響により、血の繋がった弟たちの異変を感じ取ることができるとのこと。
自身との戦闘で虎杖を殺す寸前まで追い詰めた際、強烈な「死」を感じ取った脹相。
この出来事により、脹相は虎杖を”弟”であると確信したようです。
守るべきもの(=弟)を前にした脹相は、赤血操術「穿血」を放ち、偽夏油らを攻撃。
裏梅に手傷を与えました。
突然脹相が味方サイドとなったことにより、困惑を隠し切れない虎杖ら。
この混乱に乗じて、なんとしてでも獄門疆を奪い取ろうと話がまとまります。
ここで動いたのが、裏梅です。
ハイレベルな氷の術式「氷凝呪法」を操る裏梅は、一瞬にして高専サイドの面々を凍結させます。
怒りに燃える裏梅が、虎杖以外の全員を殺害しようとしたその時、現れたのは特級術師 九十九由基で……?
136話「渋谷事変53」
偽夏油と対峙すると、今後の呪術界のあり方について会話し始めた2人。
九十九が目指すのは呪力からの”脱却”。
一方の偽夏油は、呪力の”最適化”を目指しており、2人の議論は平行線を辿ります。
かつては加茂憲倫を名乗った偽夏油。その目指す世界は、「呪霊のいない世界」や「牧歌的な平和」ではなく、自身の手を離れた”混沌”です。
人間の可能性に強い好奇心を持つ偽夏油は、真人から抽出した術式「無為転変」の遠隔発動を実施。
「呪物を取り込ませた者」と「術式を所持しているが脳の構造が非術師の者」の2パターンを対象に、それぞれの脳を術師の形に整えました。
さらに偽夏油は、人間に取り込ませた呪物の封印を解除。加えて、大量の呪霊を解き放ってしまいました。
彼の望む”混沌”が、今まさに生まれようとしています。
137話「堅白」
偽夏油が解き放った呪霊により、混乱の渦に飲み込まれた東京都。
官邸機能が大阪に移動されるなど、国家レベルでの未曾有の危機が日本を蝕みます。
そんな中、街の一角では呪霊に釣られそうになっている子供が一人。
呪霊な言葉に引き寄せられ、走り出した子供。狡猾なその呪霊は、子供を丸呑みにしようと待ち構えていましたが、通りがかった術師 乙骨憂太によって祓除されました。
彼自身も相当な強さを持ちながら、「リカちゃん」なる存在を従えている乙骨。
子供を救った彼は、その足で呪術総監に顔を出しました。
呪術総監の面々に囲まれた乙骨は、クラスメイトである狗巻の腕が宿儺によって落とされたことを理由に、虎杖殺害に名乗りを上げました。
これにより呪術総監は、以下の通達文を発します。
一、夏油傑生存の事実を確認 同人に対し再度の死刑を宣告する
二、五条悟を渋谷事変共同正犯とし 呪術界から永久追放 かつ封印を解く行為も罪と決定する
三、夜蛾正道を五条悟と夏油傑を唆し渋谷事変を起こしたとして死罪を認定する
四、虎杖悠仁の死刑執行猶予を取り消し速やかな死刑の執行を決定する
五、虎杖悠仁の死刑執行役として特級術師乙骨憂太を任命する
(『呪術廻戦』16巻 第137話より引用)
138話「禪院家」
当主にして実父 禪院直毘人が死線を彷徨うなか、微塵も心配する様子を見せずに廊下を進む男 禪院直哉。
彼が向かう先には、直哉と同じ特別一級術師 禪院扇と禪院甚壱の姿がありました。
次の禪院家当主が自身であると確信している様子の直哉。
自分の兄らが”ポンコツ”であると述べた彼は、そのまま目の前の叔父2人の悪口も言い放ち、一時険悪な雰囲気が漂います。
そんな中、一人の男性が入室し、禪院直毘人の訃報を伝えました。
男性の名はフルダテ。彼は、直毘人の遺志に従い、禪院直哉、甚壱、扇の3名が揃ったこの場で「遺言状」を読み始めます。
遺言状の内容……その一つ目は、「禪院家27代目当主を禪院直哉とす」というもの。
”高専や禪院家の忌庫に保管されている呪具や財産の運用には扇、あるいは甚壱の承認が必要”という一文が含まれていながらも、直哉は渋々了承した様子を見せます。
しかし、遺言状にまだ続きがありました。
続く文章は、「なんらかの理由で五条悟が死亡 または意思能力を喪失した場合」を前提に、伏黒恵を禪院家に迎えて禪院家の当主とし、かつ全財産を譲る、というものでした。
これを到底受け入れられない様子の直哉は、東京に乗り込んで伏黒恵、両面宿儺(虎杖悠仁)を殺害することに決めます。
その頃、高専を離れた虎杖は、”兄”を名乗る脹相と行動を共にしていて……?
139話「狩人」
脹相と共に、東京に巣食う呪霊らを狩る虎杖。
渋谷事変を経て、さらに洗練された彼の動きは、脹相いわく「鬼神」です。
また、脹相と虎杖、2人の攻撃タイミングはバッチリであり、まさに”兄弟”といったところでしょうか。
ここで、京都から東京へと乗り込んできた禪院直哉が登場します。
早々に敵意を剥き出しにし、2人に攻撃を放つ直哉。圧倒的なスピードを駆使し、虎杖・脹相を翻弄します。
そんな中、新たな人物がその場に登場しました。呪力の圧力のみで他者を圧倒するその人物の名は、乙骨憂太。
五条悟や九十九由基に並ぶ特級術師です。
虎杖の死刑執行人としてやってきた乙骨は、刀を取り出して……
140話「執行」
凄まじい呪力量を誇る乙骨は、少しの高所から降り立っただけで、周りの地面を激しく破壊します。
乙骨を敵にしたくない直哉は、自身の身分を明かし、味方であることを告げました。
一方で、脹相と虎杖は、小声でその場から離脱する算段をつけていました。
虎杖の心境を慮り、自身に引け目を感じさせないような言い回しで逃がそうとする脹相……兄の鏡です。
乙骨と直哉のやりとりが終わると、即座に逃げ出した虎杖。
直哉は脹相、乙骨は虎杖を追い、それぞれ一対一の状況となりました。
禪院直哉vs脹相は、直哉が赤血操術についてある程度知っていることから、直哉有利と言ったところ。
また、虎杖悠仁vs乙骨憂太は、絶望的なまでの呪力差により、乙骨有利と言ったところでしょうか。
全身から呪力が迸る乙骨に対しては、”呪力の流れから次の攻撃を読む”という芸当が通じません。
また、その呪力量ゆえに、ほとんどの攻撃が虎杖に対して”致命打”となり得るうえ、虎杖のほとんどの攻撃が乙骨にとっての”かすり傷”となってしまいます。
絶望的な状況下を前に、虎杖・脹相の2人は生き残ることができるのでしょうか。
141話「うしろのしょうめん」
刀を振り回す乙骨を前に、まず刀をなんとかしようと考えた虎杖。
乙骨から距離を取る最中、入り込んだ車内でサバイバルナイフを見つけた虎杖は、逆手持ちで構えて見せます。
ナイフに呪力を込め、恐れずに乙骨との距離を詰める虎杖ですが、乙骨は小手先の策で翻弄されるほどやわではありません。
虎杖の意識がナイフに向かったところを冷静に躱し、刀の一振りで流血を伴うダメージを与えて見せました。
一方の虎杖は、乙骨が振り切った刀を踏みつけ、もう片方の脚で刀の側面に蹴りを見舞うことにより、刀身を折ることに成功。
良い戦いを続ける両者ですが、ここで介入したのが、「リカちゃん」でした。
突如として拘束され、凄まじい力で動きを封じられてしまった虎杖。
距離を詰めた乙骨は、折れた刀身で虎杖の心臓を突きました。
虎杖の内側でその様子を見ていた宿儺は、意味深な笑みを浮かべます。
場面は変わり、脹相vs禪院直哉。
直毘人と同じ生得術式「投射呪法」を持つ直哉は、圧倒的な手数とスピードで脹相を翻弄し、文字通りボコボコにして見せます。
10人兄弟としての矜持を持つ脹相は、負けるまいと「赫鱗躍動・載」を発動して……
142話「お兄ちゃんの背中」
「赫鱗躍動・載」で動体視力を向上させ、直哉の加速を読み切った脹相。
一方の直哉は、そんな脹相の動きを見越した上で”動き”を作成しており、動じずに攻撃をヒットさせました。
また直哉は、刃物を使うことで脹相の体を傷つけ、勝負を早めようと試みます。
しかし、脹相ら呪胎九相図は呪霊と人間の混血。呪力を血液へと変換できる特殊体質者でもある彼らは、呪力が枯渇しない限り失血を起こし得ません。
傷口から溢れ出す大量の血を用いて、自身の姿を隠した脹相。
さらに彼は、死角から「穿血」を撃つことで直哉の動きを制限し、波のような大量の血を直哉に被せました。
畳み掛けるように脹相は、直哉の生地に染み付いた血を固め、機動力を奪います。
脹相の最後の一手は、脹相のオリジナル技「超新星」。
ショットガンのように爆ぜて飛び散る血飛沫に打たれ、直哉は敗北しました。
しかし、喜びも束の間、脹相の背後からは乙骨が登場。
脹相を拳で吹き飛ばし、「辛そうですね」と直哉に声をかけて……
【呪術廻戦】単行本16巻の感想・考察
覚悟を乗せた三輪の一撃
シン・陰流の教えのもと、刀を振るって呪術師活動を行なっていた三輪は、文字通り自身の全てをかけた一撃を繰り出しました。
呪術の性質上、何かを賭けるかのような言い回しは、決して軽い意味で済まされません。
ゆえに、三輪が「もう二度と 刀を振るえなくなっても」という並々ならぬ覚悟と共に放った一撃も、今後”呪い”として生きてくる可能性があるのではないでしょうか。
なお、原作195話時点では、三輪霞の戦闘を伴うシーンが描かれておらず、彼女の現在は不明です。
裏梅が強過ぎる
16巻序盤で登場し、圧倒的な実力で話題を掻っ攫った術師 裏梅。
”料理人”として両面宿儺からも気に入られていたという裏梅は、術師としても超一流のようです。
御三家の(表向きには)宗家筋、加茂憲紀をして「ハイレベル」と言わしめる生得術式「氷凝呪法」に加えて、自己治癒を可能とする反転術式の習得など、裏梅の能力はとにかく異次元。
今後彼、あるいは彼女の活躍が本格的に描かれる日が楽しみですね。
これからの世界
偽夏油によって世界を覆い尽くした”混沌”。
大量の呪霊の出現に加え、偽夏油が厳選した”呪物”が受肉したことにより……また、生得術式を持っていた現代人らが術師として覚醒したことにより、日本国内は大きな混乱へと包まれます。
偽夏油の表現を借りるのであれば、現代に放たれたのは”1000人の虎杖悠仁”。
そんな人物たちが殺し合いを始める”舞台”として、偽夏油はある仕掛けも用意していました。
17巻から明かされる、術師たちの殺し合いの舞台とは……?
リカちゃんの謎
16巻で満を持して登場した特級術師 乙骨憂太と、謎の存在リカ。
『呪術廻戦 0』を漫画、もしくは劇場版でご覧になった方であれば、「あれ?」となること間違いなしのキャラクターですよね。
乙骨の意のままに動き、無邪気な側面を見せる謎の存在リカの正体は、果たして……?
各キャラクターの現在状況
『呪術廻戦』本誌の発売日をベースに、各キャラクターの現在の状況をまとめています。
最新話時点の重大なネタバレを含むため、本誌未読の方はご注意ください。
『呪術廻戦』本誌のネタバレ一覧
18巻以降 | ||||
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182話 | 183話 | 184話 | 185話 | 186話 |
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漫画のネタバレ一覧
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0巻 |
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(C)芥見 下々
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