呪術廻戦 3巻の概要
3巻のあらすじ
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伏黒と釘崎の前に現れた呪術高専京都校の東堂葵と禪院真依(ぜんいんまい)! 好きな女性のタイプを尋ねる東堂に対し、伏黒の出した答えは。一方、修業中の虎杖は実戦で鍛えるため、呪霊が起こした事件現場へと向かい…!?
3巻の要約
・真希と真衣は禪院家の生まれだが、呪術に恵まれなかったことが判明
・東堂は特級1体と1級5体倒してしまう猛者
・七海建人は1級術師で拡張術式が使える事が判明
・吉野順平は自分の中にある憎しみを抑えきれず呪詛師の道を歩む
収録は17話〜25話
呪術廻戦3巻は、17話から25話の計9話が収録されています。
収録話一覧
- 17話「退屈」
- 18話「底辺」
- 19話「幼魚と逆罰」
- 20話「幼魚と逆罰ー弐ー」
- 21話「幼魚と逆罰ー参ー」
- 22話「幼魚と逆罰ー肆ー」
- 23話「幼魚と逆罰ー伍ー」
- 24話「幼魚と逆罰ー陸ー」
- 25話「固陋蠢愚(ころうしゅんぐ)」
呪術廻戦 3巻のあらすじ前編
17話 退屈
性癖には人間の全てが反映される。
女の趣味がつまらない男は大嫌いだと呪術高専・京都校の3年、東堂葵に言われる伏黒。
伏黒は誰にでも優しい姉が「人を許せないのは悪ではない。それも恵の優しさ」と言っていることを思い出す。
「その人に揺るがない人間性があれば、それ以上は何も求めません」
誰もが納得できる言葉かと思われたが、東堂は伏黒を殴り飛ばす。
伏黒は見た目だけではなく、頭の中までもパイナップルな東堂のことを思い出す。
夏油による新宿・京都百鬼夜行。
そこに現れえた1級呪霊5体と特級呪霊1対を一人で祓った東堂。
しかも、術式を1級相手には使わずに5体倒してしまったあの東堂。
伏黒は「不知井底(せいていしらず)」という「鵺」「蝦蟇」の式神を合わせた拡張術式を繰り出し、近接タイプの東堂を拘束しようと試みる。
だが、圧倒的な速さによって伏黒は傷ついてしまう。
「やってやるよ」
本気を出そうとしたところで、狗巻による呪言が発動し、パンダが東堂を殴る。
一方そのこと、釘崎は禪院真衣の発言に切れて、真衣と戦闘になるが、倒されてしまう。
「喧嘩を売る相手は選ぶことね」
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そこに双子の姉である真希が現れる。
18話 底辺
物に呪力を込める真衣と呪力がなく眼鏡がなければ呪いも見ることができない真希。
二人は落ちこぼれだと罵り合う。
だが、真希は底辺同士で罵り合うのはみっともないと罵ることを止める。
真衣は東堂と共に高身長アイドル高田ちゃんの個別握手会へと向かう。
一方その頃、五条は京都校学長の保守派筆頭の楽巌寺嘉伸(がくがんじよしのぶ)と話し合いをしている。
未登録の特級呪霊2体に襲われたこと。
その呪霊たちは意思疎通ができ同等以上の仲間がまだいること。
さらに、秤、乙骨、東堂など例年ではあり得ない生徒の質。
夏油傑の百鬼夜行、現れた宿儺の器。
地位や伝統のためにせき止めていた力の波がついに抑えきれなくなったという五条。
そして、自分だけではなく東京校の特級では測れない世代も牙を剥くと言う五条だった。
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一月後。
変死体発見の報告が入った虎杖は1級呪術師の七海建人と映画館に向かうのだった。
19話 幼魚と逆罰
「僕のことを嫌いな人間が死ぬボタンなら迷わず押す」
一カ月前、映画館にいた吉野順平はいじめられっ子で学校をさぼり映画を見ていた。
だが、運が悪いことにいじめている3人組も違う座席で映画を見ていたのだ。
マナー違反の3人組に吉野順平は気が散り、あまりの怒りで目を瞑る。
「マナーは守ろうね」
そこに現れた特級呪霊の真人は3人を変異させて殺してしまう。
その人間離れした能力に魅入られ、映画の後に真人の後を追う吉野。
「僕にも同じことができますか」
吉野は真人にお願いする。
場面は変り、変死体が発見された映画館にいる虎杖と脱サラ1級呪術師七海。
七海は呪術師はクソ、労働もクソと気づき同じクソなら適性のある方を選ぶ合理的な人物。
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お堅い七海は宿儺の器である虎杖のことを術師と認めてはいない。
そんな七海は術式を行使したときに発生する残穢の講義し、後を追った虎杖たちは呪霊と戦うことになる。
20話 幼魚と逆罰ー弐ー
7:3
対象の長さを線分したとき、この比率の点に攻撃を当てることができたらクリティカル。
格上の相手にもそれなりのダーメージを与えることができる七海の術式十劃呪法(とおかくじゅほう)。
七海はあえて晒すことにより、手の内を晒すという縛りを行い、術式効果を上げ、呪霊を一瞬で倒してしまう。
感心する虎杖だが、よそ見をしているうちに、残っていたもう一匹の呪霊が虎杖に攻撃を仕掛ける。
だが、虎杖の運動神経の前では無意味な攻撃だった。
五条に言われた瞬発力に呪力が追い付いていないということを思い出すと、虎杖は拳を呪霊にぶつける。
「逕庭拳(けいていけん)」
拳が当たったと認識した直後に呪力がぶつかってくる2度の衝撃。
呪霊はたまらず倒れ込む。
止めを刺そうとする虎杖に七海は待ったをかける。
「私たちが戦っていたのは人間」
呪術で体の形を無理やり変えられた元人間は呪力がみなぎっていた。
趣味が悪すぎる使い手に意気投合する虎杖と七海。
一方その頃、真人と吉野は特級仮想怨霊の話しをしていた。
特級仮想怨霊とは共通認識のある畏怖のイメージを持つ実在しない物や話など。
それらは強力な呪いとなって顕現する。
その中でも人間が常に恐れているのは天災。
大地、森、海。
それらに向けられた畏怖のイメージはとても大きい。
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大地の呪いは漏瑚(じょうご)、森の呪いは花御(はなみ)、海の呪いは陀艮(だごん)。
彼らは真人の仲間であり、人間の呪いは真人だった。
呪術廻戦 3巻のあらすじ後編
21話 幼魚と逆罰ー参ー
吉野は好きの反対は無関心ではなく、嫌いだと真人に言う。
悪意を持って人と関わることが、無関心より正しいなんてあり得ない。
「無関心こそ人間の行きつくべき美徳です」
人間の醜悪さを知っている吉野は他人に期待することなくただ無関心。
そう生きてきたはずだが、復讐をしたい。
その矛盾を解決するために真人は話し出す。
「人に心があると思う?」
魂はあるが心はないという真人。
喜怒哀楽は全て魂の代謝で心と呼ぶには機械的なただそこにあるだけの存在。
つまり、命に価値や重さなんてものはなく、真人自身の命も吉野の命も無意味で無価値でただ廻るだけ。
だからこそ、どう生きようと自由で、生き様に一貫性なんて必要ないと躊躇っている吉野の背中を押す真人。
全てを肯定する真人に吉野は感化される。
一方その頃、虎杖は吉野が呪詛師の可能性があるため彼を伊知地と共に追っていた。
その理由は七海にあった。
七海は犯人の居場所を知っていたが、学生である虎杖を連れて行くリスクを考慮し、別任務として吉野に接触することを命じたのだ。
蠅頭(ようとう)と呼ばれる4級にも満たない呪霊を放ち、吉野がどう対処するか見ようとしている虎杖たち。
ただし、2級術師以上のポテンシャルがあった場合は七海と合流するという伊知地。
その理由はギリ2級相手に戦える虎杖だが、基本的には術師の等級は呪霊のそれより約1階級上にあるからだという。
22話 幼魚と逆罰ー肆ー
七海は真人との戦闘により、真人の右腕を斬る。
呪力で受けたはずなのに斬られた真人は驚き、魂が先か肉体が先かの話をし、七海は前者を選択するが、不正解だった。
「肉体の形は魂の形に引っ張られる」
真人は腕を再生するが、治癒ではない。
魂の形を強く保ち肉体を回復させた。
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「無為転変(むいてんぺん)」
魂に触れることで自由自在に形を変えられる術式。
真人は呪術師の魂の形を変えてみたいと思っていた。
一方その頃、吉野は学校の先生が家の前で待っているのを発見する。
「お前、仲良よかったよな。線香だけでも上げに行こう」
外村の発言に絶望し憎む吉野は術式を発動しようとする。
だが、外村がいるとは思わなかった虎杖が蠅頭を持ちながら突如目の前に現れる。
吉野が呪霊を見えていることを確認した虎杖は吉野と話すために外村のパンツを脱がし、外村を引き剥がすのであった。
23話 幼魚と逆罰ー伍ー
七海と真人は戦っている。
真人は無為転変によって形を変えられた人間を出すが、その改造された人間は「助けて」と心の叫びを声に出していた。
それを見た七海は顔色一つ変えずに、だが内心は真人の行いに激怒し、元人間を解放する。
その瞬間を逃さない真人。
自らの魂の形を変え、獣の足となった真人は七海の魂に触れる。
だが、七海は変化しなかった。
魂を知覚できないのが人間だが、1級術師の七海は無意識に魂を少ない呪力で覆っていたののだ。
それでも2、3度触れられれば七海だって変化してしまう。
1級術師の実力にがっかりする真人だが、七海の労働時間は終わる。
時間外労働の縛り。
自ら呪力を制限していた七海は縛りから解放されたことによって呪力を増していく。
さらに術式の開示により、手の内を晒すという縛りも発動させ本気モードになる七海は全身を一撃で粉々にする技を壁に放つ。
十劃呪法「瓦落瓦落(がらがら)」
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破壊した対象にも呪力を篭める拡張術式。
七海は破壊した壁に呪力を篭め真人に放った。
相打ち覚悟の攻撃に真人は避ける判断をするが、七海は逃さなかった。
7:3の比率の点を攻撃し、逃げるのだった。
24話 幼魚と逆罰ー陸ー
河原に移動した虎杖は吉野に映画館で人が死んだときに蠅頭のような生物を見なかったかと問う。
吉野は真人のことを頭に思い浮かべるが、見てないと嘘をついた。
それを信じた虎杖は、もう話すことがなくなり吉野が見ていた映画の話しを振り、意気投合する二人。
それを眺めている夏油。
そこに、吉野の母親がたまたま通りかかり、友達になれそうだという虎杖を夕飯に招待する。
和気藹々と話す3人だが、酔った母親は寝てしまい再び虎杖と吉野は話し出す。
「人を殺したことある?」
吉野の発言に虎杖は否定する。
一度殺してしまえば、殺すという選択肢が生活に入り込み、大切な人の価値まで分からなくなるのが怖いという虎杖。
その言葉を聞いた吉野は虎杖が帰った後に、自分が人を殺すことで母親の魂が穢れてしまうから殺せないと悟る。
一方その頃、吉野の母親の目の前には宿儺の指が置かれていて、背後には呪霊が立っていたのだった。
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25話 固陋蠢愚(ころうしゅんぐ)
吉野の母親は宿儺の器に引き寄せられた呪霊によって殺された。
それをやったのは人を呪うことで金を稼ぐ呪詛師で、吉野や母親を恨んでいる人物が依頼したのではないかと嘘をつく真人。
真人のその言葉に折角立ち直れそうだった心も折れてしまう。
全国読書感想文コンクールの表彰式が行われている体育館。
虎杖と吉野をぶつけて宿儺優位の縛りを科すことを目論む真人は帳を展開する。
体育館内。
吉野は怒りに囚われていた。
外村といじめっこの伊藤翔太を除き、全員が倒れこんでしまった中、吉野は伊藤に問う。
「アレを家に置いたのはオマエか?」
怒り狂う吉野は伊藤のことを拷問する。
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YESでもNOでも構わない。
そうされるだけのことを伊藤はしたのだから。
呪力で傷だらけの伊藤を持ち上げる吉野だが、体育館の扉が開く音が聞こえる。
そこにいたのは虎杖だった。
呪術廻戦 3巻の考察と感想
3巻で起こった出来事のうち気になる点をピックアップしていきます。
吉野順平のキャラ設定
芥見先生は吉野のキャラを達観している子が痛い目を見るように設定したようです。
無関心で生きてきた吉野ですが、復讐という心の叫びを消すことが出来ずに闇落ち。
なんとも悲しい結末です。
個人的には虎杖と仲良くなる展開が見たかった!
禪院真希と禪院真衣のキャラ設定
真希は呪力が使えません。
真衣は呪力は使えますが、そこまで強い術式も持たず、落ちこぼれ二人と罵りあっています。
キャラを立たせるにはよく逆の性格にするのが良いといいます。
ですから、真希と真衣の性格や特徴は真逆だと思っていたので、かなり意外でした。
もしかしたら、楽巌寺嘉伸を筆頭とする地位や伝統を重んじる派閥が抑えきれなくなった力の波と言うのを禪院家の宗家である真希と真衣で描きたかったのかもしれません。
七海建人の時間外労働の縛り
縛りとは、自分の能力や行動をあえて制限することで能力を向上されるもので、七海は1日8時間労働という縛りを自分に課しています。
ですから、8時間を超えるような労働は呪力が上がるわけですが、正直に言ってこの縛りを合理的な七海が課したのは謎でした。
というのも、労働はクソと言っている七海なのだから逆に労働は必ず8時間と時間を制限したほうが、呪霊を祓う上でも効果的かつ合理的だと思いました。
呪術師である七海が強い呪霊を祓うのは大抵勤務時間だからです。
ですが、キャラを立たせるとなると、時間外労働の縛りにした方がいいのは明白です。
固陋蠢愚(ころうしゅんぐ)の意味
25話のサブタイトルのこの4字熟語すごく難しいですよね。
ですから、調べてみました。
固陋蠢愚の意味
他人の意見を聞くことなく、視野が狭いために、柔軟で適性な判断が出来ないこと。
「固陋」は他人の考えを聞かず、視野が狭いこと。
「蠢愚」は愚かで知識がないこと。
つまり、作者は吉野が視野狭窄なキャラクターだと考えて付けたようです。
虎杖の考えを一度は聞いたが、母親を殺されたことにより呪霊の言葉に耳を傾けてしまう愚かな人間だという事でしょう。
個人的には、共感してしまい吉野可哀そうと思ってしまったのですが、たしかに呪いに頼るのは愚かなことですね!
ここまでで3巻の内容は終わりです。
4巻はいよいよ吉野と虎杖がぶつかるので楽しみですね!
次巻のネタバレはこちら
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