呪術廻戦 8巻の概要
8巻のあらすじ
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受肉した「呪胎九相図」の次男三男を撃破し、宿儺の指を回収した虎杖達。その成果を受け彼等を1級術師に推す声が上がる。裏で手を回す五条の思惑は…!? ――物語は、五条と夏油の高専2年時の事件へと遡る!!
8巻の要約
・虎杖たちは壊相を倒す
・虎杖のことが好きな女の子――小沢優子登場
・五条が学生時代の時、夏油と仲がよかったことが判明
・星漿体天内理子が初登場
・天元は500年に一度、星漿体と同化しなければいけない
収録は62話〜70話
呪術廻戦8巻は、62話から70話の計9話が収録されています。
収録話一覧
- 62話「起首雷同ー捌ー」
- 63話「共犯」
- 64話「そういうこと」
- 65話「慣玉(かいぎょく)」
- 66話「慣玉ー弐ー」
- 67話「慣玉ー参ー」
- 68話「慣玉ー肆ー」
- 69話「慣玉ー伍ー」
- 70話「慣玉ー陸ー」
呪術廻戦 8巻のあらすじ前編
62話 起首雷同ー捌ー
61話で虎杖たちが、壊相の右肩から下を黒閃で切断してしまう場面からの続きになります。
壊相は弟の死に涙を流す
その様子に、呪霊だと思っていた虎杖は追撃の手を止めてしまいます。
釘崎も同様に血塗の肉体が消えないことで、呪霊ではないことに気づく。
壊相はそんな一瞬の隙を見のがさなかった。
通りかかった軽トラをハイジャックします。
この切り替えの速さ、人間では無理ですよね。
目の前で弟が殺されたばかりだというのに、軽トラが通りかかったことを瞬時に把握し、ハイジャックしたわけです。
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冷静すぎます。
そんな冷静で頭も切れる壊相ですが、やはり相手が悪かった。
黒閃直後のゾーン状態にある釘崎の芻霊呪法(すいれいじゅほう)、共鳴り(ともなり)により、苦しむ壊相は荷台から落ちてしまいます。
そして、今度は虎杖が一瞬の隙を見逃さなかった。
軽トラに追いついていた虎杖は、「ごめん」と言い壊相を屠る。
流石、天与呪縛のフィジカルギフテッド禪院真希を超える運動神経持ち。
虎杖は自らの拳を見ながら、呪霊じゃない者を殺した感触に気を落します。
63話 共犯
「初めてなんじゃねぇかと思って、祓ったんじゃなくて殺したの」
虎杖は釘崎を心配してそう言いますが、釘崎は気にしていないと言います。
自らの人生の席に座っていない人間に心を乱されたくないようです。
言い換えれば、親しい人間以外に心を乱されたくないという事ですね。
釘崎はそんなことを虎杖に言いますが、この乱されたくないという言葉を解釈すると、考えたくもないという意味にもなると思います。
つまり、釘崎も他人の死が気になりますが、心を平静に保つために、無視をしているという事ですね。
実際、釘崎は虎杖の「俺が殺した命の中に涙はあったんだなって」と言う言葉に「共犯ね、私達」と答えます。
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気にしていなければ、人間でもない呪胎九相図が死んでもそう答えないはずです。
とにかく、虎杖たちは人間じゃない生き物でも、愛という感情があるということを学びました。
話しは進み、禪院真希、パンダ、伏黒恵、釘崎野薔薇、虎杖悠二は冥冥と東堂により1級術師に推薦されます。
64話 そういうこと
2名以上の1級術師から推挙された者は1級術師または1級相当の術師と共に幾度か任務をこなす。
そこで適正ありと判断された場合、準1級に昇格し、単独での任務に指名される。
そして、その任務の結果が良ければ、1級術師になれるようです。
かなり面倒で難しい進級試験ですよね。
乙骨は入学当初から特級だったのですが、一体どうやって特級になったでしょうか。
疑問です。
さて、話は変り、1級術師に推薦された釘崎は小沢優子という宮城県にいたときの同級生から話しかけられます。
「虎杖君と一緒にいませんでした?」
釘崎と小沢優子はファミレスに寄ることに。
そこで、中学の頃の太っていた姿を見せられた釘崎は、そのギャップに驚きますが、さらに驚くことがありました。
それは、小沢優子が虎杖に恋をしていること。
「今の私ならもしかしたらなんて……」
小沢はそう思って釘崎に声をかけたようですね。
なかなか勇気がある行動ですが、それほど虎杖が好きという事でしょう。
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そんな釘崎たちは、虎杖に詳しい伏黒を呼ぶことに。
伏黒が来る間に、小沢優子は釘崎が虎杖のことを好きかどうか聞きますが、釘崎はないと言います。
ですが、直後に釘崎はもやぁとした感情が心に湧きます。
話しを進めて、伏黒とも合流し、身長が高い小沢優子は虎杖の好みであることがわかると、釘崎は虎杖を呼びます。
果たして虎杖は、太っていた中学時代から大変身した小沢優子に気づくことが出来るのか!?
答えはYES。
小沢優子は痩せて整形をしたと言っても過言ではないのに、虎杖は気付きました。
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その瞬間、小沢優子は過去を回想をします。
中学時代、虎杖は太っていた小沢優子を強いて言うならクラスで一番好きだと言いました。
「食い方とか字とか色々。すげー奇麗なんだよ」
あれ? 私たちは一体何を見ているのだろうか。
恋愛的な心の疼きが!!
とにかく、虎杖は小沢優子さえ知らない部分を見ていました。
ですが、今の小沢優子はどうでしょうか?
奇麗になり、身長も高くなった。
だから、釘崎に「今の私ならもしかしたらなんて……」と思って声をかけた。
ですが、その行動パターンは小沢優子が嫌いな人間が行うものと同じ。
つまりは、虎杖の内面を深く知らずに声をかけたことになります。
その気付きが、上の画像ですね。
そんなこと、後から積み重ねていけばいいのだ! 声をかけてくれ! 連絡先を交換しろ!
いつの間にか、小沢優子に感情移入していました。
しかし、小沢優子が虎杖の連絡先を聞くことはありませんでした。
彼女は涙を流しながら、電車に揺られ帰っていくのです……
悲しい悲しいお話しでした。
お話しの質に満足しましたが、これで64話が終わることはありません。
7巻でも言いましたが、こういうお話しのときは伏線があるものです。
長くなりますので、その伏線がどこか、個人的な推測を感想と考察で書こうと思います。
65話 慣玉(かいぎょく)
65話から五条たちがまだ学生をしていた頃のお話しです。
冥冥と歌姫は延々と続くような、壊せない屋敷の結界に囚われていました。
そこに、五条が屋敷を破壊して現れます。
「助けに来たよ~。歌姫、泣いてる?」
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煽る五条にパートナーである夏油は「弱い者イジメはよくないよ」と、逆に煽る言葉を言います
この頃の夏油は弱い者を救い出す呪術師の鏡みたいな性格をしていたことが分ります。
さらに、65話でも夏油は「弱者生存。それがあるべき社会の姿」と言っていることから、根は優しい呪術師だったのでしょう。
逆に、五条は弱い人間に気を使うことが嫌なようです。
そのことで、五条と夏油は軽い言い争いになってしまう描写も書かれています。
そんな二人の元に夜蛾が訪れ、任務を言い渡します。
その依頼主は天元で、依頼は二つ。
星漿体(せいしょうたい)という天元様と同化する適合者の保護と、抹消。
この文章を読んで違和感を覚えませんか?
主語がないので、抹消対象が保護対象と同じになってしまいます。
実は、ここ伏線なので覚えておきましょう。
66話 慣玉ー弐ー
天元様。
不死の術式を持つが、不老ではない。
そんな天元は500年周期で星漿体と同化しないと、より高次な存在へと変わってしまいます。
また、最悪の場合は人類の敵となる可能性もあるという。
だから、星漿体と同化をすることが人類にとって重要なわけですが、星漿体の命を狙ってくるグループが二つあります。
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1.呪詛師集団「Q」
天元の暴走による呪術界の転覆を目論む集団。
2.盤星教「時の器の会」
天元を信仰、崇拝する宗教団体。
だからこそ、不純物である星漿体との同化を阻止したいと考えています。
一方その頃、伏黒甚爾は金払いが良い盤星教に協力することを決めます。
67話 慣玉ー参ー
五条たちは呪詛師集団「Q」の一員が、星漿体である天内理子をちょうどビルから投げるところを目撃します。
だが、そこは夏油の守備範囲。
呪霊に乗り華麗にキャッチする夏油。
Q最高戦力バイエルをボコボコにする五条。
つまり、組織は瓦解。
あっさりと書きましたが、戦闘描写がなかったから詳しく書けませんでした。
きっと一瞬で倒してしまったのでしょう。
個人的には、Qの強さを確認するためにも描写が欲しかったところ。
とにかく、無事に天内理子の安全を確保した五条たちは、天内理子が好き勝手に行動するのを見守ります。
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その理由は、天元と同化してしまったら、家族として接してきた世話役の黒井美里や友人とも会えなくなるから。
しかし、平和な時はそう長く続きません。
時の器の会に雇われた伏黒甚爾は、天内理子の首に3000万の報奨金をかけます。
47時間ずっと五条を狙わせることにより、五条の神経を削り、疲れた五条を殺す作戦です。
もちろん、最強の術師である五条を倒せる人物などそうそういませんから、作戦は成り立ちます。
金目当てに集まってきた呪祖師たちは骨折り損のくたびれ儲けどころか、下手したら死んでしまうわけですね。
間抜けな呪祖師たちは、天内に接近します。
68話 慣玉ー肆ー
夏油は呪霊をそこら中に配置していたため、呪祖師の接近を知ります。
しかし、天内は夏油たちから遠い場所にいます。
ですから、五条は礼拝堂、黒井美里は音楽室を探すことになりました。
また、夏油は正体不明の敵二人を倒すために行動します。
そんな夏油は早速敵に遭遇。
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多体一を想定し、自分の前後を式神で挟んだ爺さん。
夏油もこの爺さんをやり手だと感じます。
しかし、この気持ち悪いのが式神……
伏黒のような立派な式神ではありませんが、どうやら本当に式神のようです。
格の違いを感じます。
だが、爺さんには経験がある。
今までの経験から、自らが式神使いなので、近接戦闘を警戒していないと考える。
そんな爺さんに対して、夏油は廊下の幅目一杯の呪霊攻撃をする。
勝利を確信した爺さんは横壁を破壊し別のルートを通り、夏油の隙をつきますが、昔飼っていた犬を目にする。
走馬灯――。
夏油は爺さんのその攻撃を読んでいて、わざと誘っていたのです。
69話 慣玉ー伍ー
一方その頃、礼拝堂にいた五条は天内をさらいます。
「友達が巻き込まれんのは嫌だろ」
天内も五条に言い返すことができず、そのまま拉致されることに。
しかし、紙袋を被った変人呪祖師が現れます。
彼の術式は最大5人まで分身を作れること。
![](https://bookwiz.me/wordpress/wp-content/uploads/2021/04/1618720737-e00a918e637add05f1b69498329b6183-300x283.jpg)
紙袋マンは5人の分身で同時に攻撃しますが、全く相手にならない。
最後は、術式反転「赫」。
そう発言しただけの五条にパンチされて、倒れ込む。
爺さん、ゴミ袋マン。
どちらも、呪術廻戦連載以来の雑魚キャラかもしれません。
70話 慣玉ー陸ー
一方その頃、夏油と黒井美里は合流していましたが、万が一のために夏油が先に天内のところへ向かうことになります。
ところが、この作戦は失敗に終わりました。
敵は人質交換のために黒井美里を誘拐したのです。
なんて書く必要もなかった。
五条たちは取引場所の沖縄に向かうと、描写なしであっさりと救出してしまいます。
最強コンビという事を芥見先生は表したかったのでしょうか。
過去編に突入してから、とんとん拍子で物事は進みます。
懸賞金取下げから4時間。
高専に戻った五条は伏黒甚爾に刺されます。
以上で、8巻の内容は終わりです。
呪術廻戦 8巻の考察と感想
8巻で起こった出来事のうち気になる点をピックアップしていきます。
64話『そういうこと』の伏線考察
64話で初登場した小沢優子と言うキャラ。
とてもかわいいですよね、虎杖を好きな気持ちが伝わってきます。
そんな小沢優子ですが、64話限定キャラのようです。
というのも2021年4月現在、145話になるというのに彼女の姿はありません。
また、『呪術廻戦 公式ファンブック』の中で芥見先生は小沢登場の理由として、下記の言葉を言っています。
「いつか主人公がモテる話描こうよって担当さんに言われたので。じゃあ箸休め回でやりますかってな具合」
つまり、虎杖がモテるということを描きたかったという理由で登場したキャラ。
今後登場する可能性もありますが、その可能性は限りなく低いと思われます。
ですから、小沢優子が伏線じゃないと分ると思います。
じゃあ、どこが?
結論から言いますと、釘崎が虎杖に恋をするまたはもうすでに恋をしている。
凡庸な回答で申訳ないですが、小沢が出ないとなると、このこと以外に伏線があるでしょうか。
今後に期待ですね。
五条と夏油の協力が際立った8巻
8巻の半分以上が五条の過去編のお話しですが、五条と夏油はパートナーとして共に行動していますよね。
実はこのことが9巻で効いてくる訳なのですが、良くできていると思いました。
ここからはネタバレを含みますので、ご注意ください。
ある理由によって9巻では五条が強くなり単独行動することになるのですが、そのことを五条は後悔しています。
なぜなら、夏油が天内の死によって考え方が変ってしまい、そのことに気づけなくなってしまったから。
もし、仮に五条が昔のように夏油のパートナーとして活動をしていたら……
五条は後悔するわけですね。
次巻のネタバレはこちら
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『呪術廻戦』本誌のネタバレ一覧
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