呪術廻戦

呪術廻戦「13巻」のネタバレと考察・まとめ

呪術廻戦 13巻の概要

13巻のあらすじ

(呪術廻戦13巻 芥見下々 / 集英社)

恐るべき呪霊へと変貌を遂げた陀艮…! その際限なき呪力の奔流が、直毘人・真希・七海へと襲い掛かる!! 一方、夏油を慕う呪詛師の一派は夏油の肉体を取り戻す為、最も忌むべき者を呼び起こそうとするが――!?

13巻の要約

・陀艮は甚爾によって倒される

・伏黒恵と戦っていたことに気づいた伏黒甚爾は自害

・七海・直毘人・真希は漏瑚に燃やされる

・気絶している虎杖は宿儺の指を10本食べる

・宿儺が体の主導権を得る

収録は107話〜115話

呪術廻戦13巻は、107話から115話の計9話が収録されています。

収録話一覧

  • 107話「渋谷事変㉕」
  • 108話「渋谷事変㉖」
  • 109話「渋谷事変㉗」
  • 110話「渋谷事変㉘」
  • 111話「渋谷事変㉙」
  • 112話「渋谷事変㉚」
  • 113話「渋谷事変㉛」
  • 114話「渋谷事変㉜」
  • 115話「渋谷事変㉝」

呪術廻戦 13巻のあらすじ前編

107話 渋谷事変㉕

106話で陀艮(だごん)が進化したシーンの続きから始まります。

陀艮は駅内を埋め尽くすほどの水を発生させます。

地下鉄の駅構内だったら、窒息死していたくらいの水の量です。

しかし、真希たちがいるところは地上駅。

真希、七海、直毘人の近接戦チームは、近接戦闘にて陀艮を攻撃しますが、全く効いていない。

というよりは、ヘルスポイントが多くて減っていないようです。

さらに、術式もまだ隠していて、呪力も多い。

持久戦では分が悪いと考えた直毘人は持ち前のスピードを生かし、一気に畳みかける作戦にでます。

圧倒的なスピードで術式すら発動できない陀艮。

勝ったか?

直毘人凄すぎる。

そう思いましたが、陀艮等、特級仮想怨霊はやはり強かった。

呪胎から進化したばかりの陀艮は、強者しか使うことが許されない領域展開を使います。

108話 渋谷事変㉖

領域展開『蕩蘊平線(たううんへいせん)』。

駅の無機質な構造は、穏やかなビーチに変わる。

瞬間、真希と七海は術式の必中効果により傷つきます。

ですが、御三家の当主である直毘人だけは違う。

秘伝、落花の情。

落花の情とは御三家に伝わる、対領域の術。

簡易領域とほぼ同じで、必中の術式が発動し、触れた瞬間に中和する技。

それに対して、陀艮は『死累累湧軍(しるるゆうぐん)』という様々な魚で襲う術式を唱えます。

(呪術廻13巻 芥見下々 / 集英社)

この技は真っすぐ向かってくるのではなく、肉体に触れていると気づいた瞬間には抉られている、というような目に見えない軌道で襲ってきます。

また、際限なく湧きでる式神たちなので、終わりはありません。

伏黒の式神たちが、際限なく湧きでることを考えてみると、如何に陀艮が強いか分かりますね。

そのことを真希に警告した七海でしたが、2人は対処できる技を持っていない。

七海はたくさんの魚類に抉られます。

直毘人は落花の情で身を守りましたが、あまりにも数が多いので前が見えませんでした。

その隙に陀艮は体術で直毘人の顔面を殴る。

直毘人は吹っ飛ばされます。

残ったのは真希ただ一人。

真希は戦闘態勢を取りますが、なにやら声が聞こえてくる。

「領域展開、嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」

伏黒が間一髪のところで現れ、真希に特級呪具、游雲(ゆううん)を投げつけます。

109話 渋谷事変㉗

ルーキー伏黒の領域と、陀艮の領域はぶつかり合う。

そのおかげで、死累累湧軍の必中効果はなくなりました。

領域展開を発動された場合、対処法の一つとして『より洗練された領域をぶつけることにより、領域を塗り替える』という対処法が在りますが、領域の綱引き状態でも必中効果が無くなるようです。

ですが、伏黒の領域は未完成。

伏黒は、領域展開を持続させるために、一歩も動けません。

つまり、陀艮にとって一番邪魔な伏黒を潰すことは容易い。

陀艮は腹部から魚を出すと、伏黒のところに向かわせます。

伏黒ピンチ。

というところで、登場する七海と直毘人。

七海たちは、死累累湧軍を1分間も耐えたということになります。

直毘人は落花の情があるので分かりますが、七海は領域に対処する術がありません。

つまり、手持ちの剣で防いでいたことになります。

七海もやはり化け物ですね。

七海たちは、伏黒が耐えている間に陀艮を攻撃しますが、やはり通じない。

それどころか、直毘人は右腕を失います。

伏黒も体力の限界が近い。

七海は考えますが、伏黒の声が聞こえてくる。

伏黒は領域の押し合いをしていたのではなく、領域に穴を開けていました。

七海たちは伏黒が開けた穴に飛び込もうとします……

だが、逆方向から這い上がってくる人物が……

(呪術廻戦13巻 芥見下々 / 集英社)

禪院甚爾がそこにはいた――。

110話 渋谷事変㉘

甚爾は地面に足を付けるとすぐに真希が持っていた游雲を奪い取る。

甚爾は殺戮人形と化していたようです。

強者を常に求めていう甚爾は、まず陀艮を攻撃する。

圧倒的な攻撃力と攻撃速度により、陀艮は成す術なくやられる。

110話は陀艮が甚爾にやられ続けるお話です。

111話 渋谷事変㉙

陀艮はついに死にました。

顔面に何度も游雲を突き刺された陀艮。

最期は呆気なく終わってしまった。

陀艮が死んだことにより、領域展開が解かれるますが、駅構内にはもう一人化け物がいた。

陀艮よりも格段に強い漏瑚が、陀艮の弔い合戦を行います。

このシーンは一瞬で終りますが、内容は濃いです。

また、ショッキングな描写が何度も描かれました。

なので、見たくないという方のために簡単に書きました。

話しを戻します。

高速で動いている漏瑚に追いつける者はいません。

一人目、七海。

七海は漏瑚の炎により燃やされる。

(呪術廻戦13巻 芥見下々 / 集英社)

2人目、真希。

同じく、漏瑚の炎により上半身を燃やされる。

3人目、直毘人。

やはり燃やされます。

直毘人が燃やされる理由が111話で説明されています。

ですが、かなり分かりづらい説明ですので、気になる方は考察と感想を見てください。

直毘人を燃やした漏瑚は、宿儺の気配を感じ取る。

気絶していた虎杖に、美々子たちは宿儺の指を食べさせていたのです。

漏瑚は急いで虎杖のところへ向かいます。

呪術廻戦 13巻のあらすじ後編

112話 渋谷事変㉚

漏瑚の目的は呪霊の世界のために、虎杖を真人たちに殺させないこと。

そうすれば真人がやってきても、宿儺には勝てない。

漏瑚は予想外の展開でしたが、虎杖に宿儺の指を10本食べさせます。

つまり、渋谷事変だけで11本食べたことになります。

流石に11本も食べれば、体の主導権は一時近にですが、宿儺に移る。

宿儺は漏瑚、美々子と菜々子の前に現れます。

息をするだけでも殺されそうな威圧感。

宿儺はまず、美々子たちに『なぜ宿儺の指を食べさせたのか』聞きます。

美々子は偽夏油を倒すことと引き換えに、宿儺の指の在りかを教えるという。

しかし、宿儺にとってはどうでもいいことです。

日本史上最悪の呪いである宿儺は、美々子と菜々子を殺してしまいます。

(呪術廻戦13巻 芥見下々 / 集英社)

かわいいキャラクターで人気もありそうだったので、生き残ると思っていましたが、あっさりと死んでしまいましたね。

残念です。

話しを戻します。

宿儺は漏瑚に『指を10本食べさせた理由』を問います。

ですが、漏瑚は「ない」と言う。

宿儺の完全復活が目的の漏瑚は宿儺にアドバイスします。

肉体の主導権が虎杖に戻る前に縛りを科して、肉体の主導権を永劫得ることが最善。

ここには虎杖の親しい人がたくさん来ているから、やり方はいくらでもある。

そんなことを言う漏瑚でしたが、宿儺は「必要ない」と言います。

宿儺には計画があるようです。

そんな宿儺は指の礼として、漏瑚に『一撃を入れたら呪霊の下につく』という提案をする。

その提案に乗る漏瑚。

113話 渋谷事変㉛

113話は駅構内から離れた伏黒と伏黒父の戦いです。

伏黒は領域を展開できるほど呪力は残っていない。

対して、伏黒父は天与呪縛のフィジカルギフテッド。

圧倒的に不利な状況なので、伏黒は作戦を練りました。

1.脱兎により、戦線離脱。

2.硝子が伏黒を治癒でき、即復帰できる場所に移動する。

3.伏黒父の攻撃のタイミングを外し、急所じゃないところを攻撃させる。

4.その隙に倒す。

足もとには影があり、落とし穴のような構造にもなっている。

伏黒はこの作戦を行うしかありませんでした。

しかし、伏黒父は小手先の技で騙せるような人間ではありません。

伏黒父は圧倒的な運動神経で、不意打ちを避けます。

瞬間、伏黒は最強の式神を出す覚悟をします。

「オマエ名前は?」

意味が分からない質問がきたので、伏黒は頭の中で疑問符を浮かべますが、正直に答えることにした伏黒。

「伏黒……」

(呪術廻戦13巻 芥見下々 / 集英社)

伏黒父はその言葉を聞いた瞬間、自害するのでした。

114話 渋谷事変㉜

伏黒父が自害したことにより、助かった伏黒は硝子のところへ向かいます。

街頭が消えた路地裏を歩く伏黒。

これはもうフラグですね。

伏黒は、重面春太により背中を斬られてしまいました。

(呪術廻戦13巻 芥見下々 / 集英社)

ちなみに、この画像の重面春太は奇跡0の状態です。

奇跡とはなにか、知りたい方がいれば下記の考察と感想を見て頂ければと思います。

重面春太の術式について説明しています。

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一方その頃、日下部は適当に生存者がいないか探していました。

というのも、五条がいる地下5階へ向かえば確実に死ぬとわかっていたからです。

日下部は普通の人間の感覚を持っていますが、呪術廻戦の世界でこういう呪術師がいると、ちょっと萎えてしまいますよね。

日下部は、地下5階へ直行しようとするパンダを巧みな話術で騙し、時間を潰すことにします。

さて、道中は敵が現れるフラグ。

どうしても生き延びたい日下部の前に、夏油の部下だった菅田真奈美(すだまなみ)と祢木利久(ねぎとしひさ)が現れます。

(呪術廻戦13巻 芥見下々 / 集英社)

夏油一派は、夏油の死後それぞれの道を進むことになりましたが、菅田真奈美と祢木利久は夏油の意思を継ぐ者として活動していました。

夏油の意思とは、非術死がいない世界。

非術師がいない世界になるためには、五条が消えて呪術界のバランスが崩れれば良い。

そう考えた彼らは、偽夏油側についています。

「投降しろ」

彼等は、日下部にそう言いますが、日下部は断わります。

菅田真奈美たちは呪術師として低レベルだと判断し、『適当にいなせて、時間稼ぎできる相手』だと考えたようです。

日下部は、シン・陰流居合『夕月』を発動しようとします。

その時、後方で爆発音が。

宿儺は漏瑚相手に遊んでいました。

115話 渋谷事変㉝

圧倒的な実力差。

漏瑚でも宿儺の体に一撃を喰らわせることができない。

しかも、宿儺は本気を出していない。

漏瑚は、宿儺の実力を過小評価していました。

宿儺は漏瑚が一撃を喰らわせるのを待っている状態。

完全にオモチャにされています。

一方その頃、爆発地点の近くにいた日下部は、逃げる準備をしていました。

「さっさと逃げ――」

「ならん」

どこからともなく現れた宿儺は「よし」と言うまで動いてはいけないという。

当然、その場にいた日下部も呪詛師も大人しく命令を聞くしかなかった。

聞かなければ、殺さるからだ。

しかし、上空には漏瑚が放った巨大隕石。

(呪術廻戦13巻 芥見下々 / 集英社)

絶望的な状況です。

熱が伝わってきて、風も強いし、音も世紀末のような音がするのでしょう。

こんな場所で動けずにいたら、失神しそうですね。

しかし、流石は呪術師。

宿儺が「よし」と言うまで、精神を正常に保っていられました。

彼らの生死は、次巻で分かります。

一方その頃、巨大隕石を避けた宿儺は、漏瑚の土俵である火を使い、対決することになります。

呪術廻戦 13巻の考察と感想

13巻で起こった出来事のうち気になる点をピックアップしていきます。

直毘人の術式を分かりやすく説明

直毘人の術式はかなり分かりづらいと思います。

ここでは分かりやすく説明しようと思います。

投射呪法とは

投射呪法とは、己の視覚の範囲内で1秒間を24分割する術式で、その24分割した動きをトレースしなければいけない術式です。

分かりづらいと思うので、3段階に分けて説明しようと思います。

1.1秒間の間に、自分がどういう風に動くか決めます。

2.その動きを24分割します。

3.24分割した動きをトレースしなければいけません。

これが投射呪法のベースのお話です。

次に、トレースできなかった場合のペナルティーと、ルールを説明します。

1.トレースできなかった場合

トレースできなかった場合は、1秒間フリーズします。

2.ルール

過度に物理法則を無視した動きをしてはいけない。(破ればフリーズ)

途中で修正はできない。

直毘人が右手のひらで対象に触ると、対象も24分割ルールで戦わなければいけない。

以上が投射呪法という術式です。

五条を除き、直毘人が最速である理由

次に五条を除き、直毘人が最速である理由を説明します。

何故直毘人が最速なのか?

その答えは、おそらく相手が1秒間を24分割しても、思うように動けないからという事でしょう。

思うように動けないということは、相手は1秒間フリーズしてしまうわけです。

さらに、相手が術式のからくりに気づけない場合、永遠に動けないということになります。

その間に、直毘人は攻撃できますし、右手のひらで相手に触ることが出来ます。

そうなった場合、相手は再び1秒間を24分割して、トレースしなければいけません。

つまり、直毘人は成功するけど、対象はなかなか成功できない。

ペナルティーにより1秒フリーズ。

また、右手のひらで触る。以下ループ。

おそらく、この解釈で合っているはず……

間違っていたら、すみません。

七海・真希・直毘人の生死

ここからはネタバレになりますので、ご注意ください。

結論だけお伝えします。

七海は死にます。

直毘人も死にます。

真希は顔に火傷の跡が残りますが、生きています。

次巻のネタバレはこちら

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(C)芥見下々
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