アニメ『呪術廻戦』第37話のネタバレ・感想と考察｜虎杖vs脹相存在しない記憶とは？

アニメ『呪術廻戦』2期第37話のネタバレ記事です。本編の内容をご紹介しつつ、感想や考察を述べています。

アニメ『呪術廻戦』の概要

（呪術廻戦芥見下々 / 集英社）

類稀な身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁は、病床に伏せる祖父の見舞いを日課にしていた。だがある日学校に眠る「呪物」の封印が解かれ、化物が現れてしまう。取り残された先輩を救う為、校舎へ乗り込む虎杖だが!

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アニメ『呪術廻戦』前回(第36話)の振り返り

伊地知の発見

(アニメ『呪術廻戦』36話芥見下々 / 集英社 /MAPPA)

アニメ『呪術廻戦』第36話の冒頭にて、七海は倒れ伏す伊地知を発見しました。

七海は、感情剥き出しの状態で、「舐めやがって」と呟きます。

そして、第36話の中盤。

七海は呪詛師・重面春太(しげもはるた)を発見しました。

怒りの表情を滲ませつつ「仲間の数と配置は」とだけ問いかける七海。

重面の「知らない」という返答を前に、七海は「十劃呪法」を用いた激しい打撃を加えました。

目の前でその様子を見ていた釘崎は、七海が”1級呪術師”であることを改めて実感します。

冥冥と呪詛師

(アニメ『呪術廻戦』36話芥見下々 / 集英社 /MAPPA)

凄まじい肉体能力を駆使し、自身を狙う呪詛師を逆に狩ってみせた冥冥。

線路をさらに奥へと進む冥冥は、次に偽夏油と会敵しました。

偽夏油は、「呪霊操術」を使用し、特級特定疾病呪霊「疱瘡神」を解放。

冥冥を倒すよう指示されたであろう疱瘡神は、間髪を入れずに「領域展開」を使用します。

疱瘡神の領域における”必中の術式”は、対象を「墓」に閉じ込めた上で埋葬するというもの。

冥冥vs特級呪霊の戦いの行方やいかに……！？

甚爾の暴走

セルリアンタワーの屋上にて、オガミ婆の降霊術で「禪院甚爾」となった”孫”。

……ここで、オガミ婆が想定していなかった事態が起こります。

(アニメ『呪術廻戦』36話芥見下々 / 集英社 /MAPPA)

なんと”孫”は、突如として甚爾に肉体や魂を乗っ取られてしまったのです。

このようなイレギュラーを防ぐため、「魂の情報」は降ろさないと決めていたというオガミ婆。

しかし、”孫”の魂は、特別仕様たる甚爾の”肉体”に敗北してしまったのです。

その後、甚爾は自身を降霊したオガミ婆を殺害。晴れて自由の身となって……？

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アニメ『呪術廻戦』第37話のネタバレ

以下は、アニメ『呪術廻戦』第37話「赫鱗」のネタバレです。

1.狗巻の登場

アニメ『呪術廻戦』第37話冒頭、伏黒と別れた虎杖は、渋谷駅に向かって駆けていました。

そんな折、目に飛び込んできたのは大量の改造人間。

非術師を見捨てるわけにもいかず、虎杖の中に葛藤が生まれます。

(アニメ『呪術廻戦』37話芥見下々 / 集英社 /MAPPA)

悩める虎杖の前に現れたのは、呪術高専2年の狗巻棘でした。

狗巻は、「呪言」の範囲を拡声器で拡張し、「動くな」と一言。改造人間を一網打尽にしました。

2.兄として

渋谷駅構内に到着し、地下5階を目指す虎杖。

その道中、現れたのは”呪胎九相図”の1番・脹相でした。

一瞥するなり相手を”弟の仇＝虎杖悠仁”と認識した脹相は、赤血操術「百斂(びゃくれん)」を使用し、血液を凝縮します。

(アニメ『呪術廻戦』37話芥見下々 / 集英社 /MAPPA)

その後に放たれたのは、奥義「穿血(せんけつ)」。加圧された血液を一挙に放つ「穿血」は、まさに血液のビームであり、その速度は音速をも凌駕しています。

初手の「穿血」を腕に喰らった虎杖。傷口からは多くの血が流れています。

ここで、脹相が「弟は最期に何か言い遺したか？」と問いかけました。

問われた虎杖は、「……別になにもでも泣いてたよ」と返答。

弟の無念を知った脹相は、”長兄”としての想いを胸に、虎杖悠仁と戦います。

3.虎杖 vs 脹相

近接格闘戦を経て、再び脹相との間に距離ができてしまった虎杖。

続けて脹相は、”血液のビーム”たる赤血操術の奥義「穿血」のモーションに入りました。

虎杖曰く、「穿血」の回避率は五分。仮に頭にでもヒットしてしまえば、即座にゲームオーバーです。

そこで虎杖は、あえてその場でジャンプすることにより、「穿血」の発射タイミングをコントロールする賭けに出ました。

虎杖の狙い通り、脹相は虎杖が接地する瞬間に向けて「穿血」を放ちます。

迫り来る「穿血」の行先が”頭部”であることを察してか、虎杖はその場にしゃがみ込みました。

「穿血」が音速を凌駕するスピードを持つのは、初速のみ。

最初を避けてしまえば、脹相への接近は容易です。

……が、当の脹相もそんなことは理解している様子。接近された脹相は、圧縮された血液をショットガンのように撒き散らす「超新星」を使用しました。

その後、体勢を崩した虎杖に向けて、血の刃を振います。

4.メカ丸の狙い

驚異的な強さを持つ脹相を相手取っている虎杖。

そんな状況下で、しばらく一言も発していなかったメカ丸が、サポートに入りました。

相手が瞬時に「赤血操術」使いの脹相であることを認識します。

そもそも「赤血操術」とは、呪術界”御三家”の一角たる加茂家相伝の術式。

呪術界においては比較的よく知られている術式です。……が、特に弱点が存在する術式ではない様子。

ひとまず虎杖は、メカ丸の指示に従う形でトイレへ向かいます。

それを見た脹相は、”虎杖(と釘崎)が壊相・血塗に勝っている”という事実を思い出し、ひとまず静観。

そんな脹相に対して、メカ丸は「弱虫なんだナ弟と同じデ」と声をかけました。

弟への煽りが抜群に効いてしまう脹相。まんまと相手の狙いにハマり、トイレの中へとカチコミをかけてしまいます。

虎杖とメカ丸の狙いは、トイレ内の”狭さ”と”スプリンクラー”を利用することでした。

「赤血操術」は、術式効果を向上させるため、血液の凝固反応をオフにしている様子。

その他、複雑な要因が重なり合い、脹相は体外での血液操作を封じられてしまいます。

そこで脹相は、「赫鱗躍動・載」を使用。血液操作を体内に留め、身体能力を底上げする形にシフトします。

ここからの戦いは近接戦闘がメイン。すなわち、虎杖の土俵です。

5.虎杖の決意

近接戦闘において、互角かそれ以上に渡り合う虎杖。

ーーそして。

「勝てる」……虎杖がそう確信した瞬間、脹相の一撃によって状況は一変します。

赤血操術「血星磊(けっせいせき)」

水に晒さぬよう限界まで凝固・圧縮された血液が、虎杖悠仁の肝臓を貫いたのです。

その瞬間、「壊れちゃいけない臓器(ところ)が壊れた」と確信した虎杖。

(アニメ『呪術廻戦』37話芥見下々 / 集英社 /MAPPA)

しかし虎杖は、死を直観してなお、その場に踏み留まります。

五条悟を救出するのは、決して自分自身でなくていい。

それを理解している虎杖は、目の前の”驚異”たる脹相を指して、「死んでもコイツを戦闘不能にする」という決意を確固たるものとします。

(アニメ『呪術廻戦』37話芥見下々 / 集英社 /MAPPA)

一方の脹相も、虎杖悠仁を”強敵”と認め、リスクのある「血液の凝固」を使用。

そして、再び激しい格闘戦がスタートします。

6.存在しない記憶

近接戦闘においては、わずかに脹相を上回っている虎杖。

しかし、決着の時は突然に訪れました。

虎杖が脹相の脇腹に向けて拳を振るった瞬間、想定とは異なる”手応え”が返ってきたのです。

どうやら脹相は、脇腹を凝固した血液で守っていた様子。

体勢を崩した虎杖に対して、脹相の重い一撃が入りました。

「あの世で弟達に詫びろ」

……そう声をかけ、脹相が虎杖へのトドメを刺そうとした、その瞬間。

脹相の脳内には、「存在しない記憶」が溢れたのです。

(アニメ『呪術廻戦』37話芥見下々 / 集英社 /MAPPA)

その記憶の中では、”兄弟”たる呪胎九相図が勢揃い。……その中には、なんと虎杖悠仁が含まれていたのです。

今日が初対面であるはずの虎杖と脹相。

このシーンの意味とは……？

Cパート

脹相戦を終えた虎杖の元に、夏油一派に所属していた菜々子・美々子が登場して……。

第38話へ続く。

アニメ『呪術廻戦』第37話｜感想と考察

原作のどこからどこまで？

アニメ『呪術廻戦』第37話では、単行本12巻の第100話終盤の虎杖と狗巻が出会うシーンから、単行本12巻の第106話の中盤までの内容が描かれました。

後述の通り、第102話の一部のシーンはカットされているものの、虎杖と脹相の戦闘がメインで描かれた第101話〜第105話を一気に駆け抜けたアニメ『呪術廻戦』。

「渋谷事変」を2クールに収めるため、MAPPAの構成の本気度が伺える信仰でしたね。

アニメオリジナル要素

今回ご紹介したアニメ『呪術廻戦』第37話では、原作『呪術廻戦』第102話序盤の冥冥・憂憂vs疱瘡神の戦いが完全にカットされていました。

言うまでもないことですが、その理由は虎杖vs脹相にフォーカスを絞るためでしょう。

今回のアニメ『呪術廻戦』は、1話丸々脹相戦のみ。

熱い戦いを存分に味わうことのできるストーリー構成でしたね！

脹相戦のBGMについて

虎杖悠仁と脹相の戦いがメインで描かれた、アニメ『呪術廻戦』第37話。

虎杖が自身の”役割”を理解し、脹相との激しい近接戦闘に入る辺り(各種配信サービスでは14分34秒頃)より、ある楽曲が流れ始めます。

その楽曲は、アニメ『呪術廻戦』第1期第24話の壊相・血塗戦でも使用されていた楽曲「REMEMBER」のアレンジバージョン。

音ハメも再現されており、なんともアツい演出です。

今回の「REMEMBER」は、激しいドラムを背景にギター、ベースが掻き鳴らされるオフボーカルバージョン。メロディラインはギターが担当しています。

ぜひアニメ第1期24話の「REMEMBER」と聴き比べてみてくださいね。

菜々子と美々子の狙い

アニメ『呪術廻戦』第37話のED明けに登場した菜々子と美々子。

2人はかつて夏油一派に属しており、誰よりも夏油に懐いていました。

そんな菜々子・美々子の目的は、一貫して「夏油傑の肉体を奪還すること」であると予想されます。

だからこそ、今回登場した2人の狙いは、虎杖悠仁というよりも……？

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