【呪術廻戦】17巻「葦を啣む」の概要
17巻「葦を啣む」のあらすじ
処刑人の乙骨に敗れ、死に瀕した虎杖が思い出した在りし日の家族の光景ーー そこには加茂憲倫のかつての姿があった。呪術師達が殺し合う「死滅回游」平定に向け事態が動き出す中、真希は禪院家へと赴くが…!?
【呪術廻戦】17巻「葦を啣む」の要約
・乙骨の策によって、虎杖は表向きには処刑されたことになる。
・伏黒の要請により、虎杖が高専に帰還。死滅回游平定を手伝うことに。
・虎杖らは天元と会い、偽夏油、あるいは加茂憲倫こと羂索の目的を知る。
・禪院真依が死に、禪院真希が「呪力から脱却した身体」を手に入れる。
・甚爾と同じ存在になった真希により、禪院家が壊滅する。
収録は143話〜152話
『呪術廻戦』単行本17巻には、143話〜152話の計10話が収録されています。
収録話一覧
- 143話「渋谷事変51」
- 144話「渋谷事変52」
- 145話「渋谷事変53」
- 146話「堅白」
- 147話「禪院家」
- 148話「葦を啣む」
- 149話「葦を啣むー弐ー」
- 150話「葦を啣むー参ー」
- 151話「葦を啣むー肆ー」
- 152話「葦を啣むー跋ー」
【呪術廻戦】17巻のネタバレ
以下からは、『呪術廻戦』単行本17巻に収録されている143話〜153話の内容をネタバレ有りでご紹介します。
143話「もう一度」
脹相に敗れて膝をつき、目の前の乙骨に見下される形になっている直哉。
脹相の体内に流れる毒性の血液が体内に入ったことで、その場で嘔吐してしまいます。
そんな直哉の様子を見た乙骨は、「治しましょうか?」と声をかけました。
治癒の条件は、虎杖の死を直哉の口からも報告すること。
かくして、虎杖悠仁の処刑人 乙骨憂太は、自身の仕事をやり遂げました。
場面は変わり、生後間もない虎杖悠仁を抱き抱える男 仁(じん)。
その横には彼の父親(虎杖悠仁の祖父)が立っており、「あの女だけはやめとけ」と忠告しています。
そんな中、虎杖の母親と思しき人物が登場。その額には、偽夏油、つまり加茂憲倫のものと同じ傷が入っていて……。
ホラー映画かのような回想が終わると、その場で目覚めた虎杖。
その横には、じっと焚き火を見つめる乙骨の姿がありました。
虎杖の目覚めを確認した乙骨は、「よかった〜〜」と破顔します。
8月頃に五条の訪問を受けたという乙骨は、1,2年のことを任されていた様子。
そこで乙骨は、他の執行人を立てられることがないよう、自身が執行人として名乗りをあげ、芝居を打つことにしたようです。
しかし、乙骨を完全に信じたわけでない総監部は、乙骨との間に「虎杖を『殺す』」という”縛り”を結ばせました。
それゆえに乙骨は、虎杖の心臓を停止させると同時に反転術式を用いて治癒することで、”縛り”の内容を守りつつ虎杖を救ってみせたのです。
助けられた虎杖は、いまだに渋谷で宿儺が行った虐殺を悔いているようですが、現れた伏黒が「死滅回游」の平定を要請して……。
143話の詳細はコチラ!
死滅回游の詳細はコチラ!
144話「あの場所」
虎杖は、伏黒の姉 津美紀が死滅回游に巻き込まれていることを受け、平定の協力をすることに決めます。
しかし、伏黒を用いて良からぬことを考えている両面宿儺が目下の不安要素。
そこで虎杖は「もし次 俺が宿儺と代わったら 迷わず殺してくれ」と乙骨に頼みました。
虎杖が無事高専サイドに戻り、次なる行動を話し始めた伏黒。
死滅回游平定にあたって、獄門疆の封印の解き方や加茂憲倫の目的を明らかにするため、高専の天元の元へと向かうようです。
しかし、天元は”隠す結界”によって守られており、探し出すのは至難の業。
ここで名乗りをあげたのが、脹相でした。
脹相は、呪胎九相図の気配を辿ることで、高専忌庫の場所が分かるのではないか、と考えた様子。
高専の忌庫は、天元が座す薨星宮の途中に存在しており、つまりは忌庫の場所がわかれば薨星宮の場所がわかるのです。
漏瑚との戦いで大怪我を負った禪院真希と、高専潜伏中の特級術師 九十九由基も加わり、一行は薨星宮へ。
本殿へと辿り着いた彼らの前に、不死の術師 天元が姿を表して……
144話の詳細はコチラ!
145話「裏」
姿を表した天元は、夏油傑や加茂憲倫として立ち回るツギハギの男の名を羂索(けんじゃく)と呼称します。
また天元は、12年前の星漿体との同化失敗により、不死の術式効果で”進化”を遂げてしまったことを明かしました。
”進化”が表すのは、”個”としての自我が消え去り、天地そのものが自我となること。
今や天元は、呪霊にも等しい人を超越した存在となってしまったようです。
そんな相手に対し、「羂索の目的」と「獄門疆の解き方」と言う2つの疑問をぶつけた伏黒。
天元は、その疑問に答える対価として、乙骨、九十九、脹相の3名の内2名に薨星宮に残るよう求めました。
2名もの強者を残らせる理由は、護衛のため。
「日本全土への進化の強制」を目的とする羂索は、呪霊操術を用いて天元を我がものとし、人類と同化させるつもりのようです。
”完全に呪力から脱却した存在”である禪院甚爾が運命を壊し、”進化”してしまった天元。
そして、同時期に現れた「呪霊操術」を持つ少年 夏油傑。
さらには、獄門疆が手に入ったことで五条悟の封印も達成され、今まさに羂索の求める全てのピースが揃った状態とのこと。
そんな状況下で死滅回游が行われる理由は、天元曰く「同化前の慣らし」。
そこまで明らかになったところで、薨星宮に残る人員が九十九と脹相に決まりました。
それ以外の面々は、死滅回游の平定へと向かうことになります。
差し当たっての目的は、天元が持つ「獄門疆『裏』」から五条悟を解放すること。
封印の術式を解く手段としては、特級呪具「天逆鉾(あまのさかほこ)」やミゲルの持っていた「黒縄(こくじょう)」などが挙げられますが、いずれも五条によってすぐには入手不可能な状態にあります。
そこで鍵となるのが、「天使」を名乗る1000年前の術師。
その人物は、あらゆる術式を消滅させる術式を持っていて……?
145話の詳細はコチラ!
146話「死滅回游について」
前話にて判明した「天使」を名乗る術師は、天元曰く東京の東側に位置する結界(=東京第2結界)に滞留しているとのこと。
また、結界自体は全国に10存在しており、「天元との同化前の慣らし」としての側面を持つ死滅回游は2月もあれば終了するようです。
さて、まずネックとなるのは、死滅回游の一つ目の総則。
その内容は、「泳者は術式覚醒後19日以内に任意の結界にて死滅回游への参加を宣誓しなければならない」というものです。
なお、この総則に違反した泳者は術式が剥奪されてしまいます。
術式の剥奪は、天元や家入曰く”死”を意味するとのこと。
泳者らの術式が覚醒したのは10月31日。
現在の時間は11月9日であることから、津美紀に残された宣誓の期限は10日と少ししかありません。
そんな死滅回游ですが、参加後のルールは単純です。
まず、各泳者には術師5点、非術師1点と、生命に点数がつけられています。
つまり各泳者は、各々の点数を巡って命を奪い合う、と言うわけです。
点数を貯めるメリットは、総則6にあります。
総則6によると、泳者は100点を消費することで死滅回游に新たな総則を追加することが可能とのこと。
また、管理者は、死滅回游の永続に著しく触る場合を除いて総則追加を認めなければなりません。
これらのルールを駆使し、彼らは津美紀を救うことができるのでしょうか。
146話の詳細はコチラ!
147話「パンダだって」
冒頭、呪符で腕を巻かれた上で投獄されている夜蛾学長の姿が描かれます。
そんな夜蛾学長に対し、「アレは何だ」とパンダを指して問う楽巌寺学長。
総監部は、これまでの呪骸の常識を覆す”完全自立型人工呪骸”が、偶然の産物ではないのではないか、と疑っているようです。
もしパンダが意図して生み出されていた場合、同様の呪骸を大量生産することで、夜蛾学長は容易に軍隊を所持することができます。
しかし、夜蛾学長はあくまで「知らない」の一点張り。
尋問は終了し、釈放の身となったようでした。
時は移ろい、渋谷事変後。
夏油、五条を唆した人物として総監部から追われる身となった夜蛾は、楽巌寺学長に追い詰められていました。
総監部はいまだに夜蛾を疑っており、何としてでも”完全自立型人工呪骸”の製造方法を仕入れたい様子。
そこで死刑執行人兼尋問人として選ばれたのが楽巌寺学長でした。
2人の学長による戦いの行方は……。
147話の詳細はコチラ!
148話「葦を啣む」
後輩の伏黒が禪院家当主となったことを受け、禪院真希は、死滅回游宣誓前に禪院家に立ち寄りました。
直哉の嫌味を無視しつつ、真希が向かったのは禪院家の忌庫です。
その行動を見越してた真希の母親は、忌庫に向かう真希に対して「戻りなさい!!」と声を荒げるも、真希は振り返りません。
そして、ついに忌庫の手前に到着し、扉を開けたその先には……
なんと、血まみれの真依と、実父である扇の姿がありました。
扇、甚壱、直哉の3名は、ポッと出の伏黒に禪院家の全ての財を譲ることは到底できない、と言う点で結託した様子。
そこで甚壱と扇は、総監部の五条悟を巡る通達「封印を解く行為も罪と決定する」を逆手にとり、伏黒恵、真希、真依の3名を誅殺すると決めたようでした。
実父にして、禪院家内で権力を維持する実力者 扇の刃が、真希に襲い掛かります。
148話の詳細はコチラ!
149話「葦を啣むー弐ー」
扇に敗れ、真依と共に身体を引き摺られる真希。
扇が向かった先は、2級以下の呪霊が無数に飼われた、禪院家内で訓練と懲罰に用いられている部屋でした。
容赦無く己が娘を見放し、去って行く扇。
そんな中、起き上がった真依は、ある決意を固めました。
場面は変わり、精神世界の中で顔を合わせる2人。
真依曰く、「一卵性双生児は呪術では同一人物としてみなされる」とのこと。
それゆえに、双子という存在には”何かを得るためには何かを差し出さねばらならない”と言う呪術の原本の部分が成立せず、いつしか双子は”凶兆”とされるようになったようです。
つまり、強さを願う真希にとっての最大の障害は、強さを願わない”もう一人の自分”たる妹 真依。
それを理解した真依は、自ら”向こう側”へと赴くことを決めました。
「全部壊して」と言い残し、この世を去った真依。
目を覚ました真希の手には、真依が最期に構築した剣が握られていました。
場面は変わり、扇が背後で何かを感じ取った様子。
彼が振り返ると、そこには妹の死によって禪院甚爾と同じ”呪力から脱却した身体”を得た真希の姿がありました。
即座に扇を殺害してしまった真希は、禪院家の全てを破壊するため、動き出します。
149話の詳細はコチラ!
150話「葦を啣むー参ー」
扇の死と真希の謀反は、警鐘と人伝いですぐに広まります。
悠々と敷地内を闊歩する真希に対し、最初に襲い掛かったのは躯倶留隊です。
躯倶留隊とは、術式を持たない禪院家男児からなる集団。
非常に数が多く、真希は即座に囲まれてしまいます。
しかし、甚爾と同じ体を手にした真希にとって、術式を持たない人物など敵ではありません。
真依の刀と自身の手足を武器に、隊長の信朗が到着する頃には躯倶留隊を皆殺しにしてしまっていました。
続いて現れたのは、「炳(ヘイ)」と呼ばれる長寿朗、甚壱、蘭太らです。
彼らは、「高専資格条件で準1級以上の実力を認められた者達」で構成される術師集団。
躯倶留隊とは比べるべくもない人物達です。
しかし、その相手を務める真希は、それ以上の怪物。あの禪院甚爾と同じ境地に至った人物です。
ことの重大さを理解している蘭太は、命を賭して真希の行動を阻害し、甚壱の一撃へとつなげます。
蘭太と甚壱の奮戦虚しく、勝利したのは真希。
ここで「炳」の筆頭たる直哉が現れて……。
150話の詳細はコチラ!
151話「葦を啣むー肆ー」
かつて禪院甚爾をその目で拝み、彼の圧倒的存在感を肌で感じた直哉。
五条悟や禪院甚爾を「アッチ側」と崇拝している様子の直哉は、これまで”落ちこぼれ”として扱ってきた真希のことを認めたくないようです。
肝心の戦いは、「投射呪法」を操る直哉によって、やや一方的な展開に。
重ねがけによって速さを増していく直哉は、現時点で既に亜音速を超えていました。
性格に難を抱えつつも、圧倒的な実力で当主候補筆頭にまで成り上がってきた直哉。
そんな人物と真希による、禪院家の存亡をかけた戦いの行方は……
151話の詳細はコチラ!
152話「葦を啣むー跋ー」
真希によって追い詰められた、真希/真依の母親。
彼女も例外なく真希によって刺され、禪院家は悲惨な末路を遂げました。
そんな中、執念によって生き残り、地を這う男が一人……禪院直哉です。
直哉は、片目が潰れながらも命だけは助かった様子。
しかし、その背後から近づいてきたのは、真希/真依の母親でした。
直哉と同じく、追い詰められながらもなんとか生きながらえていた様子の真希/真依母。
彼女が直哉の背中に包丁を突き立てたことで、直哉は死に至りました。
そして真希は、禪院家に不在だった人間も皆殺害し、完全な禪院家の殲滅を完遂させました。
152話の詳細はコチラ!
【呪術廻戦】単行本17巻の感想・考察
死滅回游が開幕
羂索が周到に準備を進め、今まさに幕を開けた術師同士の殺し合い「死滅回游」。
死滅回游とは、羂索自身が厳選した「術式を持っているものの脳の構造が非術師のもの」と、虎杖のような「呪物を取り込ませた受肉体」らによる戦いです。
これまでにない強敵も数多く登場するであろう死滅回游編は、一体どのように進んでいくのでしょうか。
以下の記事で死滅回游について詳しく解説していますので、是非チェックしてみてください。
直哉の末路
「葦を啣む」編にて、果敢にも覚醒した真希と戦い、無事敗北した禪院家当主候補筆頭 禪院直哉。
前当主(実父)と同じ「投射呪法」を継いで生まれたものの、結局当主となることは叶わず仕舞いでした。
特筆すべきは、その死に様です。
直哉は、男勝りな性格の真希を指して、「三歩後ろを歩かれへん女は背中刺されて死んだらええ」と発言していました。
そして、真希が禪院家に反旗を翻した日。
真希に敗北し、瀕死の重傷を負った直哉は、真希の母親によって後ろから刺されて死んだのです。
意趣返しのような、なんとも皮肉な死に様ですよね。
言葉が持つ呪いとは、恐ろしいものです。
各キャラクターの現在状況
『呪術廻戦』本誌の発売日をベースに、各キャラクターの現在の状況をまとめています。
最新話時点の重大なネタバレを含むため、本誌未読の方はご注意ください。
『呪術廻戦』本誌のネタバレ一覧
18巻以降 | ||||
---|---|---|---|---|
162話 | 163話 | 164話 | 165話 | 166話 |
167話 | 168話 | 169話 | 170話 | 171話 |
172話 | 173話 | 174話 | 175話 | 176話 |
177話 | 178話 | 179話 | 180話 | 181話 |
182話 | 183話 | 184話 | 185話 | 186話 |
187話 | 188話 | 189話 | 190話 | 191話 |
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漫画のネタバレ一覧
単行本 | ||||
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6巻 | 7巻 | 8巻 | 9巻 | 10巻 |
11巻 | 12巻 | 13巻 | 14巻 | 15巻 |
16巻 | 17巻 | 18巻 | 19巻 | 20巻 |
21巻 | 22巻 | |||
0巻 |
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(C)芥見 下々
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