呪術廻戦

【呪術廻戦】羂索の実力や術式を紹介|死滅回游の狙いや真の目的について考察!

羂索とは

(呪術廻戦 16巻 芥見下々 / 集英社)

人体を転々とする千年前の術師

羂索(けんじゃく)は、生得術式を用いて他者の身体を乗っ取ることで、悠久の時を生きてきた術師です。

現在は夏油傑の体を用いて活動していますが、過去には”史上最悪の呪術師”加茂憲倫(かも のりとし)として残虐の限りを尽くしました。

渋谷事変で五条悟の封印に成功した後は、術式を与えられた者たちの殺し合い死滅回游(しめつかいゆう)」を決行。

今後の『呪術廻戦』のキーマンである羂索について、早速来歴から見ていきましょう。

来歴

天元の同化を阻止

羂索は、後述する目的のため、天元と星漿体との同化を阻止するために行動しました。

しかし、一度目は六眼の持ち主に敗北し、その目論見は失敗。

一度目の結果を受け、二度目は星漿体や六眼の持ち主を生後一か月以内に殺害することで同化を阻止しようと試みます。

しかし、同化当日に新たな六眼と星漿体が生まれたことで、再び目論見は失敗することとなりました。

加茂憲倫としての生

(呪術廻戦 7巻 芥見下々 / 集英社)

明治の頃、羂索は乗っ取った加茂憲倫の身体を用い、自身の好奇心の赴くままに行動しました。

活動の一部として、呪霊の子を孕む女性に目を付けた羂索は、様々な実験の末に「呪胎九相図」の作成に至ります。

それ以外にも様々な悪行を重ねており、「史上最悪の呪術師」として後世に語り継がれることとなります。

夏油傑としての生

(呪術廻戦 2巻 芥見下々 / 集英社)

現代の羂索は、特級呪詛師夏油傑の体を用いており、漏瑚や真人などの特級呪霊らと手を組んで活動しています。

特級呪霊らとは五条悟封印という共通の目的のために結託しており、高専側に存在を悟られぬよう細心の注意を払いながら行動しました。

「渋谷事変」編

夏油傑の体特級呪物「獄門疆」を用いることで五条悟の封印を成功させた羂索は、続いて真人の術式を抽出し、「無為転変」を入手します。

こうして羂索は計画のための全てのピースを揃え、次の段階へと移行。

なんと「無為転変」を遠隔発動することにより、複数の非術師を”術師”に変えてしまいます

さらには、覚醒した術師らに殺し合いをさせるべく「死滅回游」を画策。

日本国内を混乱の渦に陥れました。

羂索の術式・能力

生得術式

(呪術廻戦 11巻 芥見下々 / 集英社)

羂索の生得術式は、”対象と脳を入れ替えることで肉体を転々とすることが出来る”というものです。

羂索はこの術式によって様々な人物の肉体を渡り歩いており、1000年以上に及ぶ悠久の時を生きてきました。

また、乗っ取った肉体に刻まれた生得術式も使用が出来ますが、次の肉体に移れば以前の生得術式は消失するとのこと。一方で、羂索は様々な対策を行っており、複数の生得術式を有していると考えられます。

また、額のツギハギはとある”縛り”によって治療することが出来ない様子。現状詳しい”縛り”の内容は明らかになっていませんが、羂索の渡った肉体はツギハギの有無によって判断することが出来るようです。

ここからは、現状判明している羂索の用いた肉体についてご紹介します。

加茂憲倫

(呪術廻戦 16巻 芥見下々 / 集英社)

明治に生きた呪術師であり、御三家の一角「加茂家」で生を受けた人物です。

加茂憲倫の身体を乗っ取った羂索は様々な悪行を重ねており、「御三家の汚点」や「史上最悪の呪術師」としてその名を馳せました。

脹相などの”呪胎九相図”の誕生にも関わっており、羂索が加茂憲倫として呪術界に与えた負の影響は計り知れません。

虎杖悠仁の母

(呪術廻戦 143話 芥見下々 / 集英社)

羂索は、女性に扮して虎杖仁との間に虎杖悠仁を設けていたことが明らかになっています。

この件について詳細はまだ描かれていませんが、虎杖悠仁は”宿儺の器”となるべく作られた存在だと考えるのが自然でしょう。

虎杖悠仁出生の秘密は、今後明らかになることと思われます。

夏油傑

(呪術廻戦 2巻 芥見下々 / 集英社)

夏油傑は特級を冠する呪詛師であり、五条悟の親友だった人物です。

羂索が現代の”器”として用いており、高専側に存在が認知されないよう、呪力残穢を残さないなど最新の注意を払って活動を行っています

徹底的に夏油傑としての自身の存在を隠匿してきた羂索は、五条悟封印の切り札として10月31日に登場。目論見通り五条悟の思考を鈍らせることに成功し、獄門疆への封印を成し遂げました。

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術式「呪霊操術」

「呪霊操術」は、現在羂索が用いている夏油傑の肉体に刻まれた術式であり、自らが降伏させた呪霊を取り込んで自由に使役することが出来る術式です。

渋谷事変で虎杖と対峙した際は、数々の”術式を持った呪霊(準一級以上の呪霊)”を用い、手数の多さで圧倒しました。

極ノ番「うずまき」

(呪術廻戦 16巻 芥見下々 / 集英社)

呪霊操術における領域展開を除いた奥義であり、取り込んだ呪霊を一つにまとめることで、超高密度の呪力として相手にぶつけることが出来る技です。

術式を持たない低級呪霊のリサイクルとしての価値しか見出していなかった羂索でしたが、「うずまき」にはとある副次的な作用が存在していました。

(呪術廻戦 16巻 芥見下々 / 集英社)

なんと「うずまき」は、準一級以上の”術式を持つ呪霊”に使用した際、「術式の抽出」を行うことが出来ます。

抽出した術式は取り込むことによって自身のモノすることが可能であり、羂索はこの特性を用いて真人の生得術式「無為転変」を得ました。

術式「無為転変」

(呪術廻戦 16巻 芥見下々 / 集英社)

上述の通り、羂索は「うずまき」によって真人の生得術式「無為転変」を獲得しています

「無為転変」を遠隔発動することで、複数の人間を”呪術師”に仕立て上げており、「死滅回游」開始に向けた最終準備を終えました。

羂索の狙い・目的

死滅回游の狙い

(呪術廻戦 16巻 芥見下々 / 集英社)

死滅回游には、来る「人類と天元の同化」に向けた”慣らし”としての意味があります。

11年前に星漿体との同化を失敗した天元は、高次の存在へと進化を開始。現在は個としての自我が消え去り、天地そのものが天元の自我となってしまいました。

そんな個としての境界を失った天元が人類との同化を果たせば、一人の人間の悪意が全ての人間へと伝播し、日本人口1億人分の穢れが世界へと流れ出ることとなります。

そんな大掛かりな計画の前段階として、前述した”慣らし”、すなわち「死滅回游」が行われているようです。

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真の目的

(呪術廻戦 16巻 芥見下々 / 集英社)

羂索は、非術師や術師、呪霊を全て”人間”という”呪力”の形の”可能性”であると語りました。

羂索が欲しているものは、羂索自身の”可能性”の域から出たもの。すなわち、羂索の手を離れた「混沌の中で黒く輝いているもの」です。

だからこそ羂索は、天元を進化させることで個としての境界を消失させ、人類との同化させることを画策。その先に訪れるであろう穢れの蔓延した混沌の世界の中に、”輝き”を求めているようです。

作中で語られた言葉に基づいてまとめましたが、やや抽象的な表現が多く、具体的に何を求めているのかは未だ不明な羂索。

今後の『呪術廻戦』で真の目的が明かされることでしょう。

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