【チェンソーマン第二部】104話のネタバレ考察｜デンジとアサの邂逅 2人の仲は…？

『チェンソーマン』104話のネタバレ記事です。ネタバレ込みでストーリーをご紹介し、今後の展開や重要な要素の解説/考察を行っています。

【チェンソーマン第二部】概要

少年ジャンプ＋連載『チェンソーマン』第二部

（チェンソーマン藤本タツキ / 集英社）

悪魔のポチタと共にデビルハンターとして借金取りにこき使われる超貧乏な少年・デンジ。ド底辺の日々は、残忍な裏切りで一変する!!

悪魔をその身に宿し、悪魔を狩る、新時代ダークヒーローアクション、開幕!

前回(103話)のあらすじ

・デンジがついに再登場。
・吉田がデンジと出会い、一緒にカフェに入る。
・とある組織に所属していると言う吉田は、デンジを監視することになったと告げる。
・吉田の望みは、デンジがチェンソーマンであることが世間に露呈しないこと。
・一方のデンジは、モテるために自身がチェンソーマンであるとバラしたい。
・欲望に忠実なデンジの姿に、吉田は思わず黙ってしまう。

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【チェンソーマン第二部】104話のネタバレ考察

【チェンソーマン第二部】104話「ネタバレ」

ヨルとチェンソー

冒頭、枕を殴り、大声を上げながら悔しがるヨル。

彼女は、コウモリの悪魔から結果的にチェンソーマンに救われる形となったことが気に入らないようです。

暴れるヨルとは対照に、冷静なアサは「ウザくて眠れないんだけど…!」と声をかけます。

続け様に、なぜそこまでチェンソーマンが嫌いなのかを問うアサ。

少しの間を置いたヨルは、自身がかつてチェンソーマンと戦ったことを明かします。

何度殺されても立ち上がるチェンソーマンに対し、遂に敗北してしまったヨル。

その結果彼女は、体の一部を食われ、弱体化してしまったようです。

(『チェンソーマン』 104話藤本タツキ / 集英社)

関連性は不明ですが、世界大戦以後戦争が一度も起こらなくなり、「戦争」は映画やゲームの世界の出来事になってしまったとのこと。

「戦争」という言葉の重みは薄れ、人々の恐怖も薄まるにつれて、戦争の悪魔ヨルはさらに弱体化してしまいました。

一通り語り終わると、入眠してしまったヨル。

一方のアサは、自身を助けてくれたチェンソーマンに感謝しつつ、眠りにつきました。

デンジの望み

日が明けると、描かれたのは女子生徒のイスになっているデンジでした。

表情は虚無そのものであり、どうやらマゾ的な趣味によるものではないようです。

ここで、吉田の呼び出しを受けて廊下へと出たデンジ。

吉田に「なんでイスになってたの？」と問われると、「10円で10分イスになんだよ!」と一言。どうやらかなりの貧困状態にあるようです。

吉田は、そんなデンジに生徒手帳を差し出しました。

デンジは自分の正体を明かすため、わざと生徒手帳を落としていた様子。

一方で、吉田はどうあってもデンジがチェンソーマンであることをバラしたくないようであり、「力づくでも俺がさせない」と覚悟を滲ませます。

(『チェンソーマン』 104話藤本タツキ / 集英社)

小銭を稼ぎたいデンジは、「俺はイスに戻る!」と会話を終えようとしましたが、吉田が1万円を差し出したことにより、彼のイスとなりました。

吉田に座られながらも、絶対にチェンソーマンであることを露呈させたい様子のデンジ。

吉田が「彼女が欲しいからバレたいの？」と問うと、デンジは「ああ!」と即答します。

それを聞いた吉田は、デンジの彼女作りに協力することを決めました。

デンジとアサ

吉田にタイプを問われ、「今すぐ彼氏を欲しい子!」と答えました。

少し考えた吉田は、一人の女子を思い浮かべます。…そう、アサです。

(『チェンソーマン』 104話藤本タツキ / 集英社)

場面が変わると、吉田、デンジ、アサの3名が屋上で横に並んでいました。

アサと距離を詰めるべく、「ねえねえチェンソーマン好き〜？俺はね! 好き!」と話しかけるデンジ。

一方のアサは、嫌いだったものの、最近「普通」になったと答えます。

デンジに「なんで…？」と問われたアサは、薄汚い、馬鹿っぽい、性欲丸出しで女性しか助けない、など次々にチェンソーマンを批判。

本人であるデンジは、アサの意見にことごとく反論します。

また、アサが「猫とか犬とか食べてるの見た人もいるんでしょ？」と振ると、デンジはこれを強く否定。

(『チェンソーマン』 104話藤本タツキ / 集英社)

一方で、悪魔であることを理由に「人も食べるワケじゃん？」と振られると、「食べねーよ!」と即座に否定しつつも、間をおいて「食べたとしても一人だけだね!」と付け加えました。

自身が本物であるがゆえに、アサの言葉全てに反論してしまうデンジ。

一方のアサの目には、そんなデンジのことが「チェンソーマン信者」にしか見えず、盲目的な擁護だと捉えられてしまいます。

(『チェンソーマン』 104話藤本タツキ / 集英社)

いよいよ言い返すことができなくなったデンジは、「遂に言っちゃお!! 言ってやる!!」と前置きをし、「オレがチェンソーマンなんだ…!」と言い放ちました。

その言葉を聞いたアサは、「ダサっ」とだけ言うと、背を向けて去ってしまいます。

こうして、戦争の悪魔をその身に宿す少女アサと、チェンソーマンとして活躍する少年デンジの初顔合わせ回が終了しました。

105話へ続く。

【チェンソーマン第二部】104話の考察と感想

アサとデンジが出会う

チェンソーマンを宿敵とし、アサの脳を半分奪ってまで正体を探っている、戦争の悪魔ことヨル。

なんと今回、第二部開始から10話と経たないうちに、アサとデンジが顔を合わせました。

アサとの問答に押され、自身がチェンソーマンであることを明かしたデンジでしたが、それは全くの逆効果。

(『チェンソーマン』 104話藤本タツキ / 集英社)

アサからは「痛いチェンソーマン信者」だと認識され、「ダサっ」という口撃まで食らってしまいました。

吉田のイスになるくだりや、アサとの問答など、104話はデンジが最高にデンジしている回でしたね。

デンジが食べた「人」

アサとの問答を繰り広げるデンジが、”チェンソーマンが人を食べる”と言う誤解を否定したのち、一瞬の間を置いて「食べたとしても一人だけだね!」と言い直すシーンがありました。

”内閣総理大臣との契約”によって日本国民の命を残機とする支配の悪魔マキマを倒すため、彼女を食べると言う方法を用いたデンジ。

マキマは悪魔ですが、見た目は人間そのもの。また、デンジはマキマに対して愛を感じており、それゆえに彼女を人間として認識している部分も大きいのかもしれません。

そんな背景から、「食べたとしても一人だけ」と言う濁した表現を付け加えたのでしょう。

デンジのマキマへの想いが垣間見えると同時に、彼が良くも悪くも正直なままであることがわかる一コマですね。

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【最新話あり】全話まとめ

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吉田が所属する組織とは

ある組織

『チェンソーマン』第一部の「世界の刺客」編より、民間所属のデビルハンターであることが判明している吉田。

第二部で満を持して再登場した彼は、103話にて、”ある組織”に所属しているのだとデンジに明かします。

これまでは、読者から”民間会社で小遣いを稼いでいる敏腕高校生デビルハンター”程度の認識をされていたであろう吉田ですが、こうなると話が変わってきますよね。

吉田は、自身の所属を、わざわざ「ある組織」という表現を用いて語りました。

”民間会社”も人の集まりである以上”組織”ですが、漫画でいう”組織”は、往々にして何らかの目的意識を持った秘密結社的なコミュニティであることが多いように思われます。

チェンソーマンの正体がデンジであることを知っており、その上でデンジ＝チェンソーマンであることが世間に露呈することを避けたい様子のその”組織”。

デンジの友人、ひいては”バディ”のような立ち位置としての活躍が見込まれていたであろう吉田ですが、雲行きが怪しくなってきましたね。

吉田の危うさ

(チェンソーマン 7巻藤本タツキ / 集英社)

吉田ヒロフミについて思い出したいのが、『チェンソーマン』7巻収録の第57話です。

吉田は、デンジを殺すために日本入りした”アメリカの殺し屋三兄弟”の次男ジョーイを、何の躊躇もなく殺した(と思われる)のです。

蛸の悪魔と契約しており、近接戦闘ではクァンシに一発見舞うほどの才能を持つ男吉田。

しかし、そんな優秀な人物であっても、通常は”自分の手で人を殺すこと”に何らかの躊躇を見せるのではないかと思われます。

にこやかな笑みを貼り付けたまま、躊躇うことなく相手の命を奪うことができる吉田は、一体どのような組織に所属しているのでしょうか…。

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アサはしばらく登場しない？

単行本の巻数

『チェンソーマン』12巻に収録されるであろう内容は、(おそらく)チェンソーマンが登場した第102話まで。

本記事冒頭でご紹介した第103話からは、13巻に収録されるストーリーであると予想されます。

デンジが主人公に？

(『チェンソーマン』 99話藤本タツキ / 集英社)

さて、第98話から始まった『チェンソーマン』第二部は、第102話までの計5話の全てが三鷹アサ主体で描かれており、紛れもなくアサ＋ヨルが主人公でした。

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一方で、第103話では、第一部の主人公デンジが再登場。

三鷹アサやヨル、ユウコは一切登場せず、吉田とのやりとりのみで一話が終わりました。

もし『チェンソーマン』がこのままW主人公形式でストーリーを進めていくのであれば、第13巻にあたる内容の全て……とまでは言わずとも、少なくとも一部はデンジメインでストーリーが進められるはずです。

男の顔や名前は覚えておらず、奢ってもらえるとわかれば素性の知れない人物(＝吉田)についていき、ケーキは手掴みで食べ、とにかくやりたい放題なデンジ。

第一部から変わらない彼の自由奔放さを、もう少し見ていたいものですね。

https://bookwiz.me/chainsawman-chara-denji

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