【チェンソーマン】12巻「鳥と戦争」の概要
12巻のあらすじ
(チェンソーマン 12巻 藤本タツキ / 集英社)高校生活に馴染めず、組（クラス）でも孤立する少女・三鷹アサ。彼女の日常は、とある”悪魔”との出会いで激変する!!
世界の新たな厄災となる、その”悪魔”の目的とは!? そして、神出鬼没のチェンソーマンの行方は…!? 血みどろの青春が炸裂する衝撃の第二部、開幕!!
単行本12巻「鳥と戦争」の要約
・第二部は三鷹アサが主人公として開始する。
・三鷹アサは”戦争の悪魔”ヨルに体を乗っ取られ、共生することに。
・ヨルの目的はチェンソーマンを倒し、核兵器(の悪魔？)を吐き出させること。
・三鷹アサの通う第四東高等学校に、吉田ヒロフミとデンジが通っていると判明する。
収録話は98話〜103話
『チェンソーマン』12巻には、98話から103話の計6話が収録されています。
収録話一覧
- 98話「鳥と戦争」
- 99話「2羽」
- 100話「裸足の歩き方」
- 101話「放課後デビルハンター」
- 102話「セーブ ザ キャット」
- 103話「デンジドリーム」
各キャラクターの現在状況
【チェンソーマン】12巻のネタバレ「鳥と戦争」
98話「鳥と戦争」
(『チェンソーマン』 98話 藤本タツキ / 集英社)98話冒頭、ある高校のあるクラスに、鶏の悪魔であるコケピーがやってきました。
そのクラスの担任である先生は、3ヶ月後にコケピーを殺し、食べるのだと言い放ちます。
曰く、生徒らに命の大切さを知ってほしいのだとか。
先生による紹介が終わると、小さな悪魔に興味津々な生徒らがコケピーを囲みます。
そんな様子を見た『チェンソーマン』第二部の主人公の一人 三鷹アサは、「死ね!」と一蹴。
コケピーがアサの机に腰掛けていることが気に食わなかったようです。
見るもの全てに悪態を吐きつつ、屋上にやってきてパンを頬張るアサ。
そんな彼女の背後から、追いかけてきたのであろうクラスの委員長が話しかけます。どうやら、友達のいないアサを気遣い、一緒に昼ご飯を食べにきたようです。
アサは友達を”いても意味のない存在”として考えており、それゆえに他者に歩み寄ろうという考えがない様子。
……そんな状態のまま時は経ち、いよいよコケピーを殺す日がやってきました。
心底興味のなさそうなアサは、頬杖をつきながら「やっとか」とほくそ笑みます。その時、アサ以外の全てのクラスメイトが起立し、委員長が「私達全員で話し合って決めました コケピーは食べません」と発言。
アサはその「全員」に含まれていなかったようですが、ともあれ、コケピーは引き続きクラスの友人として生きることになりました。
生徒が導き出した答えに感動した先生は、数学の授業を取りやめ、みんなでサッカーをすることに。
アサは日陰でその様子を見ていましたが、先生や委員長、コケピーが彼女を気にして話しかけます。
「三鷹アサちゃん」と呼ばれたアサは、コケピーが自身の名前を覚えてくれていたことに衝撃を受け、思わず顔をあげました。
そこには、自身が悪態をつき、関係を閉ざしていたクラスメイトらの姿が映ります。
(『チェンソーマン』 98話 藤本タツキ / 集英社)その時アサは、これまで自身の中に渦巻いていた負の感情が、青春を謳歌するクラスメイトへの「羨望」や「嫉妬」からくるものであることに気がつきました。
歩み寄ることを覚え、コケピーを抱えて踏み出したアサ。
しかしその時、彼女は何かに躓(つまず)き、前のめりに転倒してしまいました。
その瞬間、抱えられていたコケピーには、アサの全体重が加わります。小さな躯体のコケピーが、人間一人分の重さに耐えられるはずもなく、なんとそのまま圧死。
故意ではないにせよ、クラスメイトのアイドル的存在として人気を博していたコケピーを殺害してしまったアサは……
99話「2羽」
正義の悪魔と契約した委員長により、顔を引き裂かれて死亡したはずの三鷹アサ。
しかし彼女は、なぜかベッドでいつもと同じ朝を迎えていました。
(『チェンソーマン』 99話 藤本タツキ / 集英社)昨夜の出来事が夢だったのかと考えたアサでしたが、「夢じゃないぞ」と否定する人物が一人。
アサの目の前には、自身と全く同じ顔を持ち、3本の傷が刻まれた女性の姿がありました。
その者の名は、戦争の悪魔。
「チェンソーマンを殺す」という目的のため、アサの体を乗っ取ったようです。
戦争の悪魔曰く、アサの通う「第四東高等学校」にチェンソーマンが通っているとのこと。
ゆえに戦争の悪魔は、アサにこれまで通り学校に通ってもらう必要があります。
しかし、アサは昨日にクラスのアイドル的存在であったコケピーを殺害してしまっていました。
全クラスメイトから冷酷な眼差しを向けられたアサは、学校に入ることを拒絶します。
そんな中、第一部でも登場した凄腕民間デビルハンター吉田ヒロフミが登場し……？
100話「裸足の歩き方」
(『チェンソーマン』 100話 藤本タツキ / 集英社)チェンソーマンに出会うべく、彼が在籍するとされるデビルハンター部への入部を目指すこととなった三鷹アサ。
入部のためには「一週間以内に悪魔の死体を持ってくる」という条件が課せられており、アサは吉田、ユウコの2人とチームを組むことになりました。
まず3人は、自身らが通う高校のパトロールを開始。
第四東高等学校は東京で一番大きい高校であり、空き教室に住みつく悪魔もたまにいるとのこと。
3人が悪魔を求めて廊下を進んでいくと、アサのクラスメイトである3名の女性徒がすれ違いました。
すれ違いざまに悪態を吐かれたアサは、「用事を思い出したから」と述べ、帰ることを決めます。
101話「放課後デビルハンター」
ユウコとの距離を縮めた三鷹アサは、放課後に2人で悪魔探しを行うことに。
「親を悪魔に殺された」という共通点を持っていた2人は、さらに距離を縮めていきます。
興奮したユウコがトイレに立ったその時、突如アサの意識に介入した戦争の悪魔は、ユウコを殺すよう指示を出しました。
戦争の悪魔曰く、武器にした対象への罪悪感が強いほど、その武器は強くなるとのこと。
一方のアサは、ユウコ殺害を回避すべく、話を”お互いの呼び方”へと逸らしました。
最終目標である”チェンソーマンを殺す”ことのため、アサに乗っかる形で話を逸らすことを受け入れた戦争の悪魔は、自身を”ヨル”と呼ぶよう述べます。
かくして2人は、「アサ」「ヨル」と呼び合う関係になりました。
その後、ユウコが戻ってきたことを受け、悪魔探しが再開されます。
鶏の悪魔であるコケピーのような、か弱い悪魔を狙うべきであろうアサとユウコ。
しかし、そんな2人の前に現れたのは、屈強なコウモリの悪魔で……？
102話「セーブ ザ キャット」
コウモリの悪魔に見つかってしまい、必死の逃走を開始したアサとユウコ。
ヨル(＝戦争の悪魔)はアサがひどく恐怖している際に体を乗っ取ることができないため、言うまでもない大ピンチです。
その時、コウモリの悪魔によって吹き飛ばされたユウコが足を負傷し、挙句の果てに気絶してしまいました。
そんなユウコを前に、改めて彼女を武器にするよう勧めるヨル。
周りには人がおらず、仮にユウコを殺害しても、アサが犯人であることはバレません。
しかしアサは、それでも諦めることをせず、気絶したユウコを抱き上げて再び逃げ始めます。
決死の覚悟で走るアサですが、あの日コケピーを抱えて走り出した時のように、再び大事なところで転倒してしまいました。
それでも立ち上がり、ユウコと共に逃げ続けるアサ。
……が、悪魔の脚力に人間が敵うはずもなく、そのままコウモリの悪魔に食べられてしまいます。
その時、ゴキブリの悪魔と戦闘していたチェンソーマンが現れて……？
103話「デンジドリーム」
第二部開始から6話目にして、ついに登場した『チェンソーマン』の主人公デンジ。
インタビューを行なっていたテレビカメラに向けて、暗に自身がチェンソーマンであることを伝えようとしていたデンジでしたが、あえなくインタビューを中断されてしまいます。
そんなデンジに、「久しぶり」と声をかける人物がいました。
その人物は、かつて世界の刺客たちからデンジを護衛するためにマキマに召集された、吉田ヒロフミです。
デンジは吉田のことを覚えていない様子ですが、吉田がカフェを奢ると言い出したことを受け、素直についていくことに決めます。
(『チェンソーマン』 103話 藤本タツキ / 集英社)カフェに入ったデンジは、吉田の金で飲み食いできることから、ショートホールケーキを含む様々なものを注文。
まんまとデンジを釣り上げた吉田がデンジに語った内容は……？
【チェンソーマン】単行本12巻の感想・考察
アサとデンジ
全11巻97話をもって完結となった『チェンソーマン』第一部に引き続き、デンジの高校生編として始まった第二部。
98話から102話までは、新キャラクターの三鷹アサを主人公として物語は進行します。
何かと捻くれた思考の持ち主だったアサは、コケピーとの関わりや、正義の悪魔の力を振るう委員長によって一度殺されたことを受け、人間として成長。
考え方を改め、新たな人生を踏み出し始めました。
そんな中、第103話では遂に真主人公のデンジが登場し、早速吉田ヒロフミと出会います。
(『チェンソーマン』 103話 藤本タツキ / 集英社)自身がチェンソーマンであるとバレることを望んでおり、その理由を「すげーモテちゃうから」とするデンジ。
良くも悪くも第一部から変わらない馬鹿さを発揮しているデンジに、なんだか安心感を覚えてしまいます。
単行本12巻では、チェンソーマンとして間接的に救ったでしか接点を持たないアサとデンジですが、今後この2人はどのような形で交わるのでしょうか。
早速吉田ヒロフミが登場！
第二部に関して特筆すべきことと言えば、やはり吉田ヒロフミの再登場でしょう。
キャラクター人気投票の際に第二部での活躍が明言されていた吉田ですが、まさかまさかのデンジよりも早く登場し、既にかなり多くの出番に恵まれています。
そんな吉田と言えば、蛸の悪魔と契約を結んでいることに加え、近距離戦ではクァンシとまともにやりあうことのできる、岸辺も認めた実力者。
今後のストーリーでどのような活躍を見せてくれるか楽しみですよね。
一方で、『チェンソーマン』という作品においては、活躍すればするほどそのキャラクターが死亡するリスクについても考えてしまいます。
岸辺やコベニと並び、第一部を生き残った吉田。
果たして彼は、第二部でも生き残ることができるのでしょうか。
パワー関連
(チェンソーマン 1巻 藤本タツキ / 集英社)第一部終盤で命を堕とし、地獄へと輪廻してしまったデンジの元バディ パワー。
デンジにとってのパワーは、性欲の対象にならない家族であり、早川アキを兄とするならば、妹のような存在でした。
そんなパワーをめぐっては、デンジが”単なる血の悪魔となってしまった彼女を探し出し、再びパワーに戻す”展開が望まれますが、果たして第二部でそれが叶えられるのでしょうか。
現時点ではパワー探しに繋がるシーンが無く、描かれるとしてもかなり先になると予想されますが、パワ子の復活にはついつい期待してしまいますね。
第二部ネタバレ一覧
| 16巻以降 | ||||
| 133話 | 134話 | 135話 | 136話 | 137話 |
| 138話 | 139話 | 140話 | 141話 | 142話 |
| 143話 | 144話 | 145話 | ||
| 15巻 | ||||
| 123話 | 124話 | 125話 | 126話 | 127話 |
| 128話 | 129話 | 130話 | 131話 | 132話 |
| 14巻 | ||||
| 113話 | 114話 | 115話 | 116話 | 117話 |
| 118話 | 119話 | 120話 | 121話 | 122話 |
| 13巻 | ||||
| 104話 | 105話 | 106話 | 107話 | 108話 |
| 109話 | 110話 | 111話 | 112話 | |
| 12巻 | ||||
| 98話 | 99話 | 100話 | 101話 | 102話 |
| 103話 | ||||
本誌ネタバレ一覧
| 11巻 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 89話 | 90話 | 91話 | 92話 | 93話 |
| 94話 | 95話 | 96話 | 97話 | |
| 10巻 | ||||
| 80話 | 81話 | 82話 | 83話 | 84話 |
| 85話 | 86話 | 87話 | 88話 | |
| 9巻 | ||||
| 71話 | 72話 | 73話 | 74話 | 75話 |
| 76話 | 77話 | 78話 | 79話 | |
| 8巻 | ||||
| 62話 | 63話 | 64話 | 65話 | 66話 |
| 67話 | 68話 | 69話 | 70話 | |
| 7巻 | ||||
| 53話 | 54話 | 55話 | 56話 | 57話 |
| 58話 | 59話 | 60話 | 61話 | |
| 6巻 | ||||
| 44話 | 45話 | 46話 | 47話 | 48話 |
| 49話 | 50話 | 51話 | 52話 | |
| 5巻 | ||||
| 35話 | 36話 | 37話 | 38話 | 39話 |
| 40話 | 41話 | 42話 | 43話 | |
| 4巻 | ||||
| 26話 | 27話 | 28話 | 29話 | 30話 |
| 31話 | 32話 | 33話 | 34話 | |
| 3巻 | ||||
| 17話 | 18話 | 19話 | 20話 | 21話 |
| 22話 | 23話 | 24話 | 25話 | |
| 2巻 | ||||
| 8話 | 9話 | 10話 | 11話 | 12話 |
| 13話 | 14話 | 15話 | 16話 | |
| 1巻 | ||||
| 1話 | 2話 | 3話 | 4話 | 5話 |
| 6話 | 7話 | |||
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(C)藤本タツキ
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