【チェンソーマン】 11話のネタバレ・感想・考察

漫画「チェンソーマン」11話のネタバレ

（チェンソーマン藤本タツキ / 集英社）

悪魔のポチタと共にデビルハンターとして借金取りにこき使われる超貧乏な少年・デンジ。ド底辺の日々は、残忍な裏切りで一変する!!

悪魔をその身に宿し、悪魔を狩る、新時代ダークヒーローアクション、開幕!

デンジが病室で目を覚ますと、横にはリンゴの皮をむくアキの姿が。

ヒルの悪魔によって千切られてしまった腕は、輸血によってくっついたようです。本当に悪魔みたいなやつだと述べるアキに対し、「てめえだって悪魔と仲良く話してただろ」と言い返すデンジ。

先のヒルの悪魔戦において、彼が「狐の悪魔」を使う様子を目撃していたようです。

うさぎ状に飾り切りしたリンゴを差し出し、デビルハンターが”悪魔”と契約して悪魔と戦うのだと述べるアキ。

かく言うアキも「狐の悪魔」と契約しており、その内容は”力を借りる代わりに体の一部を狐に食わせる”というものです。

(チェンソーマン 2巻藤本タツキ / 集英社)

ヒル戦では腕の皮膚を差し出したようであり、彼の左腕には包帯が巻かれていました。

「ほぉ～ん…… 痛そう」と全く興味なさげに返し、リンゴを食べようと手を伸ばすデンジ。

しかしアキはリンゴを乗せた皿を遠ざけ、魔人を含む”悪魔”が常に人の死を望む存在だと話します。

話の内容を察し、「パワーはいいヤツだぜ」とデンジは返しますが、アキは信じません。

監視カメラによって巡回エリア外に行くデンジ・パワーの様子が確認されている様であり、また、コウモリの悪魔が潜伏していた家の付近でデンジの血が大量に落ちていたことから、ある程度ネタは上がっている様子です。

「血の魔人に殺されそうになっただろ」と詰め寄るアキに対し、あくまで白を切るデンジ。そんな彼を見つつ、アキは市民から寄せられたデンジへの感謝の声の数々を思い返します。

「何らかの理由でパワーがデンジを殺そうとした」ことも、「デンジがそれを庇っている」こともお見通しのアキ。

その上で彼は、今回は死者が出なかったことから、条件を飲むことと交換に「今回は見逃してやる」と言い出しました。

アキが語った”条件”は「俺の言う事を素直に聞く事」というものでした。わかったら返事、と話すアキに対し、「おう頭に入れといてやらあ」とデンジ。

その言葉を聞いて、敬語を覚えるよう言った後、アキは病室を後にしました。

病室の外で待っていたのは、アキが”姫野先輩”と呼ぶ隻眼の女性デビルハンターと、手錠で拘束されたパワーです。

いつかパワーが人を殺せば、今回見逃したアキの責任となることは必至。姫野はそれを心配する様子を見せますが、アキは「使えるモンは何でも使うべきだ」と話し、パワーの拘束を解きました。

「慣れ合うつもりはないですよ」と言い放つアキ。

……しかしページをめくると、そこには早川家にやってきたパワーの姿が。

(チェンソーマン 2巻藤本タツキ / 集英社)

事前に何も聞いていなかった様子のアキは、即座にマキマに電話をします。当然ながらパワーの受け入れを渋るアキでしたが、「私が早川君を一番に信用してるからだよ」というマキマの言葉により、うまく丸め込まれてしまいました。

こうして、デンジ・アキ・パワーの奇妙な共同生活が始まることとなります。

食卓にカレーが並ぶなり、「野菜は嫌いじゃ！ポイ！」と人参を投げたパワー。彼女は「風呂はたまにしか入らん派」や「糞はたまにしか流さん派」など、言いたい放題かつやりたい放題であり、かつて険悪なムードだったデンジ・アキはいつの間にか協調姿勢です。

(チェンソーマン 2巻藤本タツキ / 集英社)

場面は変わり、パワーの文句を言いつつ黙々とトイレ掃除を行っていたデンジ。

そこに、パワーがやってきました。

彼女を視認するなり「おい糞悪魔！！」と呼び、文句を述べるデンジでしたが、パワーは自身の胸を指さして「揉む」ジェスチャーをしてみせます。

彼女は”約束”を果たしにやってきたようであり、「揉め！」と言い放ちました。

先ほど「糞悪魔！！」と呼称していたデンジでしたが、「揉め揉め！」と胸を差し出すパワーに対し、「天使」と頬を赤らめます。

デンジが理不尽に耐え抜いて得た”ゴール”が、今まさに目の前にやってきました。

12話へと続く。