【チェンソーマン第二部】103話のネタバレ考察｜デンジ登場！吉田の狙いとは？

『チェンソーマン』103話のネタバレ記事です。ネタバレ込みでストーリーをご紹介し、今後の展開や重要な要素の解説/考察を行っています。

【チェンソーマン第二部】概要

少年ジャンプ＋連載『チェンソーマン』第二部

（チェンソーマン藤本タツキ / 集英社）

悪魔のポチタと共にデビルハンターとして借金取りにこき使われる超貧乏な少年・デンジ。ド底辺の日々は、残忍な裏切りで一変する!!

悪魔をその身に宿し、悪魔を狩る、新時代ダークヒーローアクション、開幕!

前回(102話)のあらすじ

・コウモリの悪魔から逃げる途中、負傷したユウコが気を失ってしまう。
・ヨルからユウコを武器にするよう指示されるも、アサはユウコを抱えて逃げ始めた。
・逃げる途中、アサは転んでしまい、コウモリの悪魔に捕食される。
・その直後、ゴキブリの悪魔と戦うチェンソーマンが乱入。コウモリの悪魔から吐き出される形で生還する。
・ゴキブリの悪魔から「未来ある学生1名」と「車に乗った老人5名」の二者択一を迫られたデンジは、どちらも蹴って猫を救った。

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【チェンソーマン第二部】103話のネタバレ考察

【チェンソーマン第二部】103話「デンジドリーム」

デンジ登場

チェンソーマンのTシャツを着て街を歩く人々。

チェンソーマンの被り物を纏い、古着屋のプラカードを掲げる店員。

街に浸透したチェンソーマン人気が垣間見える一方で、空には「チェンソーマンは人喰いアクマ」と書かれた飛行船が飛んでいます。

TV局が行ったインタビューでも、好き派が多く見られる一方で、嫌い派も複数存在している様子。

そんな中、インタビューカメラの前に立つ一人の少年。……そう、デンジです。

第二部開始からしばらくナリを潜めていたデンジが、ついに登場しました。

(『チェンソーマン』 103話藤本タツキ / 集英社)

チェンソーマンの肩を持つ発言を繰り返し、挙句の果てに電話番号まで語ろうとしたデンジ。

カメラの前で必要以上に喋る彼を前に、TV局はカットの判断を下してしまいます。

その後、TV局のインタビュアーのコールにより、チェンソーマンを呼び始めた街の人間たち。

デンジが誇らしげに立っていると、その横には吉田ヒロフミが現れました。

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吉田とデンジ

「やあデンジ君久しぶり」と声をかける吉田。

一瞬の間を開けたデンジは、なぜ自身の名前を知っているのか問います。

「俺達会った事あんじゃん」と伝える吉田でしたが、なんとデンジは覚えていない様子。

(『チェンソーマン』 103話藤本タツキ / 集英社)

吉田の提案により、カフェに入った2人。

金を持っていないというデンジは、吉田の「奢るよ」という言葉に甘え、アイスクリーム、オレンジジュース、ホールショートケーキ、スパゲッティと、欲望のままに注文を行います。

注文を終えると、2人は本題へ。

”ある組織”に所属しているという吉田は、デンジのことを監視する事になったのだと話します。

その目的は、デンジに「平穏な生活を送ってもらうこと」だと吉田。

つまり、デンジ＝チェンソーマンであることを世間にバラしたくないようです。

そんな吉田に対して、「バレたらどーなんの？」と問いかけるデンジ。

ちょうどそこに、注文していたショートホールケーキが届きます。

(『チェンソーマン』 103話藤本タツキ / 集英社)

その直後、吉田はおもむろにフォークやナイフなどの食器類を手に取り、「キミにこのケーキは食べさせない」と一言。

吉田の言葉を信じるのであれば、殺害や拘束などの手荒な手段には出ないようです。

しかし、今を生きるデンジにとって、目の前のケーキを食べることができないのは死活問題。

なんと彼は、手を用いて食べ始めてしまいました。

目の前で起こった下品極まりない行動に、唖然とする吉田。

しかし、そんなデンジの行為には特に触れず、吉田は吉田でナイフを用いてケーキを切り分け始めました。

そして吉田はデンジに対し、「チェンソーマンになってほしくない」のだと話し、仮に正体がバレた場合「今の日常は崩壊する」とも付け加えました。

そんな言葉を聞いても、デンジは一心不乱にケーキを貪り食います。

戦う理由

吉田は、「そもそも…」と切り出し、なぜチェンソーマンとなって悪魔と戦うのか、という問いをぶつけました。

個人的な活動であるため、必然的に無報酬で悪魔討伐を行っているデンジ。

それでも彼が悪魔を狩り続けるのは、「デンジ＝チェンソーマン」だとバレたいから、とのことでした。

デンジの答えを聞いた吉田は、少し考える素振りを見せます。

ここで、ようやくアイスコーヒーとオレンジジュースが届きました。

「……なぜ？」と一言だけ絞り出した吉田。

(『チェンソーマン』 103話藤本タツキ / 集英社)

子供のような表情を浮かべたデンジは、「だってバレたらよ〜！すげーモテちゃうから！」と答えました。

欲望全開の清々しい回答を前に、何か言い返そうとした吉田でしたが、顎に手を当てて口籠もってしまいました。

104話へ続く。

【チェンソーマン第二部】103話の考察と感想

ついにデンジが登場！

(おそらく)単行本13巻の1話目を飾るであろう第103話では、ついにデンジが登場しました。

(『チェンソーマン』 102話藤本タツキ / 集英社)

102話ラストの「猫もいたよ」というセリフから、「チェンソーマンは本当にデンジなのか」という話題が大いに盛り上がった中、続く103話で蓋を開けてみると…。

チェンソーマンは清々しいまでにデンジでしたね。

そして、そんなデンジの目的は、やはりモテること。その手段として、チェンソーマンである事実を世間に露出させたいようです。

一般人やカメラの前でチェンソーマンに変身しない裏には、何かポリシーがあるのでしょうか。

なぜ吉田を覚えていないのか

第103話のコメント欄で話題となっていたのが、「なぜ吉田を覚えていないのか」です。

デンジに対して違和感を感じ、記憶喪失を疑う声も少なくありませんでした。

しかし、第一部の頃から、デンジは男に対して全くと言っていいほど興味をもっていません。

吉田との絡みも、作中で明かされている限りは挨拶程度。

女性、それも美人なキャラクターであるならともかく、デンジがアキや岸辺以外の男キャラクターを覚えているはずがありません。

ゆえに、デンジが吉田を覚えていない理由としては、「本当に覚えていない(覚える気がなかった)」からだと予想します。

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いよいよデンジ登場か

本当にデンジなのか

102話終盤、ゴキブリの悪魔と戦いながら登場した、我らがヒーロー チェンソーマン。

劇的な登場を果たしながらも、口調はデンジに似合わない優しいものであったことから、読者らに少なからず衝撃を与えました。

どこかポチタ(＝チェンソーマン)を思わせるような、「ネコもいたよ」というセリフ。

チェンソーマンの中身がデンジではない説がにわかに語られていますが、もし彼の中身がデンジではなかった場合、考えられるのはポチタ説です。

(チェンソーマン 10巻藤本タツキ / 集英社)

真なるチェンソーマンであるポチタは、昨今の”チェンソーマンブーム”によって支持を獲得し、悪魔としては弱体化してしまいました。

それゆえに、”以前のような強靭な姿を保てなくなった”と考えれば、禍々しい真チェンソーマンと姿が違う理由には合点がいきます。

また、デンジは、心臓を抜き取ることでポチタ(＝真チェンソーマン)をこの世に顕現させる術を身につけており、この方法でポチタを解き放ったのではないでしょうか。

とはいえ、心臓を欠いた状態では、大量の血でもない限り生き続けることが難しく、考察としては現実的ではないようにも思えます。

以上を踏まえると、やはりチェンソーマン＝デンジと考える方が自然でしょうか。

口調の変化の謎

102話のチェンソーマンをデンジとした場合、気になるのは口調です。

藤本タツキ先生の気まぐれ説も十分に考えられますが、他に考えられる可能性としては、デンジの心境の変化でしょうか。

公安デビルハンターとして暮らした日々から一転、経緯は不明ですが、高校生として過ごすこととなったデンジ。

環境の変化によって、デンジの心境にも何らかの変化が訪れたのかもしれません。

しかし、一部から見てきたはちゃめちゃなデンジを思えば、第二部でもぜひはっちゃけて欲しいものです。

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デンジが主人公に復帰

第四東高等学校に通う三鷹アサを主人公として物語が進行してきた『チェンソーマン』第二部。

しかし102話では、50p近くのページ数を費やし、満を持してデンジがと登場しました。

98話から始まった第二部は、102話をもって5話目。

単行本12巻の収録には残り数話が必要かと思われましたが、今回のページ数大増により、12巻分のボリュームは満たしたのではないでしょうか。

そう考えると、次回の103話からは13巻の内容に突入します。

12巻の主役が三鷹アサだったことを考えると、13巻からデンジが主役に返り咲くかもしれませんね。

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吉田ヒロフミの活躍は？

(『チェンソーマン』 99話藤本タツキ / 集英社)

103話から突入する13巻の内容として期待されるのが、吉田ヒロフミの活躍です。

キャラクター人気投票の際、作者の藤本タツキ先生から「活躍する」と明言されている吉田。

現時点では活躍らしい活躍を見せていませんから、今後見せ場が用意されている可能性は高そうです。

デンジの主役返り咲きと並び、吉田の活躍にも期待しておいて良いのではないでしょうか。

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