”サメの魔人”ビームとは
従順なチェンソーマンの僕(しもべ)
公安対魔特異四課に所属するビームは、『チェンソーマン』4巻の第34話で初登場した、サメの魔人です。
普段はまともな会話ができないほど凶暴な魔人(マキマ談)ですが、デンジのことは「チェンソー様」と呼び、狂信的と言ってもいいほど慕っています。
今回の記事では、そんなビームについて徹底的にご紹介していきますので、是非参考にしてみてくださいね。
名前の由来
ビームの名前の由来は、智天使ケルビムであると考えられています。
その他、天使の悪魔エンジェルはもちろん、血の魔人パワー(=能天使パワー)、蜘蛛の悪魔プリンシ(=権天使プリンシパリティ)、暴力の魔人ガルガリ(座天使ガルガリン)など、天使の名前が由来となった魔人/悪魔は複数登場しています。
ビームの現在状況
ビームの来歴
「公安襲撃」編
冒頭でも記載しましたが、ビームの初登場は『チェンソーマン』4巻収録の第34話です。
特異4課所属の「人外隊員」として、ヤクザの本拠地たるビルに突入しました。
ビル突入の人外メンバーとしては、ビームの他に暴力の魔人、蜘蛛の悪魔、天使の悪魔、血の魔人(パワー)、デンジが名を連ねています。
「レゼ」編
公安襲撃編の後、ビームは『チェンソーマン』5巻の第39話にて再登場を果たします。
その背景は、ゾンビの血を大量に摂取したパワーが「血抜き」で離脱したことを受け、デンジの臨時バディとして招集された…と言うもの。
出会った瞬間にデンジの飛び付いたビームは、「チェンソー様! 最強! 最高!」と述べ、恐ろしいまでのチェンソーマン愛を振り撒きます。
そんなビームですが、パワーよりも頭部が悪魔寄りのため、デンジとのパトロールの際は地面に潜行している様子。
レゼ編開始当初も、最序盤を除くとほぼ登場せず、デンジの指示に従って大人しくしていたであろうことが読み取れます。
そんなビームが「レゼ」編において本格的に参加し始めたのが、『チェンソーマン』6巻の第44話です。
上述の通り、普段は地面の中を潜行しつつ大人しくしていたビームでしたが、レゼによってデンジがピンチに陥った瞬間、颯爽と登場してデンジを救出します。
「なんで匂いで気づかなかった! ビィーム!!」
…と、独特な形で自責の念を発したビームは、レゼの正体が「ボム」…すなわち爆弾の悪魔(の心臓を持つ武器人間)であることをデンジに伝えます。
相手が危険過ぎる相手であることを理解しつつ、それでもデンジを守ろうと戦い抜くビーム。
当然のように返り討ちに遭ってしまったものの、見事なまでの忠誠心です。
なお、レゼが通りすがりの民間デビルハンターに気を取られている間、なんとビームは逃走に成功。
付近の対魔2課の訓練施設に逃げ込み、アキや2課員に助けを求めます。
なお、逃げ込んだビームは、なぜかボム(=レゼ/爆弾の悪魔)が銃の悪魔の仲間であるという重大な情報を握っており、詳細を話すことはマキマによって禁じられていることも明かしました。
レゼ編|シャークネード
レゼ編でのビームを語る上で、6巻収録の第49話「サメハリケーン」と第50話「シャークネード」は外せないでしょう。
レゼとデンジの本格的な戦いに、台風の悪魔が参戦したことで、付近は大混乱に陥ります。
猛烈な風が襲いくる中、ビームの進言で「自分の力を応用する」というステージに辿り着いたデンジ。
ビームは”チェンソーのチェーンを壁に引っ掛けて移動する”という(かつてのチェンソーマンの)移動方法を伝授しますが、デンジは全く違う答えを弾き出します。
それは、チェンソーのチェーンで悪魔化したビームを調教し、機動力を確保する…と言うものでした。
自身の提案とは全く違う結論に対し、さすがのビームも「チギャウ…チギャウ…」と異を唱えます。
また、近くにいた天使の悪魔も、「違うんじゃないか!?」と驚きと共にツッコミを入れました。
しかし、ビームにとってはチェンソーマンこそが正解。
デンジの決断に(半ば強制的に)納得したビームは、デンジを乗せて走り出しました。
「台風×サメ×チェンソー」と、いよいよ『シャークネード』を彷彿とさせる展開…。
読者がにわかにざわつきだした第49話。
そして問題(?)の第50話のタイトルが、まさかまさかの「シャークネード」です。
映画とみまがうばかりの作画と演出の数々は、是非『チェンソーマン』6巻で堪能ください!
「世界の刺客」編
「レゼ」編終了の後、パワーがデンジのバディとして復帰したことを受け、お役御免となったビーム。
しかし、続く「世界の刺客」編でも、ビームの活躍の余地が残されていました。
デパート内で、クァンシの取り巻き魔人(竜の魔人?)であるロンに拘束されてしまったデンジ。
突如床から現れたビームは、そんなデンジを救出し、「チェンソー様に触るな!! 汚い!!」と吐き捨てます。
クァンシを「バケモン」認定しているデンジは、「逃げっぞビーム!」と述べてその場を離脱。
…しかし、その直後、トーリカによる不意打ちを受けたことにより、デンジは死亡(呪いの悪魔の能力)、ビームは気絶してしまいます。
「地獄」編|ビームの最期
ドイツのサンタクロースの契約悪魔「地獄の悪魔」により、デンジとビームが目を覚ますと、そこは地獄でした。
闇の悪魔の急襲によって両腕を失ってしまったビームは、滴る血をデンジに飲ませ、口でスターターを引きます。
「どうか蘇って… オレ達の願いを…」と語ったビーム。
その直後、闇の悪魔の能力によって首、胴体を切断されてしまったビームは、そのまま絶命に至ります。
ビームの強さ・能力
どこでも水泳能力
ビームは、壁の中や地面など、場所を問わず泳ぐ事ができます。
頭部の特徴ゆえに、むやみやたらと民間人に姿を晒すことができないビームですが、この能力によって地面の中を潜行することで、デンジとのパトロールを可能にしているようです。
また、この能力は、”天井から上層への床に抜けることもできる”と言う意味で、隠密だけでなく急襲にも便利な様子。
相手の意表を突くことに関しては、特異課No.1と言ってしまっても過言ではないのではないでしょうか。
短時間の悪魔化
悪魔化
ビームは、短時間であれば悪魔の姿になることができます。
通常、悪魔は魔人化によって力が弱まるとされていますが、ビームはこの悪魔化によって本来の力を取り戻すことができるのではないでしょうか。
悪魔化した際は、口内に人一人が入るだけの余地もあり、レゼの爆発を察知したビームは、デンジを飲み込むことで守ってみせました。
デンジとの連携
悪魔化したビームは、デンジのチェーンを口に引っ掛けることにより、(半ば無理矢理ですが)”騎乗”を可能とします。
デンジ×ビームは、シャークネードさながらの勢いを持って台風の中を逆行し、レゼとの激戦を繰り広げました。
ビームの性格・魅力
デンジに従順
出会った瞬間に抱き着き、デンジのことを「チェンソー様」と呼んで慕うなど、あの人物(リンク先ネタバレ注意)とは違って”推し”への愛情表現がストレートです。
チェンソー様(=デンジ)の言う事は絶対、と述べるほど強烈に信仰しているらしく、彼のデンジ愛は作品を通して一度もブレませんでした。
マキマ曰く、「普段は会話できないほど凶暴」とのことですが、デンジといる間はその片鱗すら見せない、”熱狂的ファン”といったところ。
普段の様子のビームも気になるところです。
ビームについての考察
ビームの過去
ビームは、永遠の悪魔などと同じく、”地獄のヒーロー”時代のチェンソーマンを覚えているようです。
天使の悪魔の地獄時代の記憶が「デンジの胸のスターター音」だったことも加味すると、地獄時代の記憶の濃淡はヒト(悪魔)それぞれであると考えられます。
”チェンソー様”ことチェンソーマンのことを「最強!! 最高!!」と持ち上げていたビーム。
それほどまでに地獄でのチェンソーマンの活躍は鮮烈だったのでしょう。
今はポチタとしてデンジの胸に宿るチェンソーマンについては、以下の記事で詳細に解説しています。
再登場の可能性
人間キャラクターとは異なり、魔人も含む”悪魔”は、現世と地獄とを輪廻転生する存在です。
第二部(113話時点)では、既にコウモリの悪魔と永遠の悪魔が再登場を果たしていることから、元は公安に所属していた悪魔達が再登場する可能性も十分に考えられます。
ネックを述べると、”記憶が引き継がれない”ことでしょうか。
ビームもそうだったように、地獄時代の記憶を一部保有している悪魔も存在しています。しかし、現世→地獄→現世の行程を辿った悪魔が、全ての記憶を保有しているかと考えると…おそらく答えはNOでしょう。
生まれ変わっても変わらず「チェンソー様」を信奉するビームが見たいところですが……?
【チェンソーマン】登場キャラクターまとめ
キャラクターの一覧 | |||
デンジ | ポチタ / ??? | 三鷹 アサ/ 戦争の悪魔 | 吉田 ヒロフミ |
キガ(飢餓の悪魔) | マキマ | 早川 アキ | パワー |
姫野 | 東山 コベニ | 永遠の悪魔 | カース/呪いの悪魔 |
狐の悪魔 | サムライソード | 沢渡 アカネ | 岸辺 |
幽霊の悪魔 | エンジェル / 天使の悪魔 | ビーム / サメの魔人 | プリンシ/ 蜘蛛の悪魔 |
ガルガリ/ 暴力の魔人 | 黒瀬 ユウタロウ | 天童 ミチコ | 未来の悪魔 |
レゼ | 日下部 | クァンシ | コスモ |
アルド | ドイツのサンタクロース | 闇の悪魔 | ユウコ |
ナユタ | 伊勢海ハルカ | コベニ弟 |
第二部ネタバレ一覧
16巻以降 | ||||
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103話 |
本誌ネタバレ一覧
11巻 | ||||
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5巻 | ||||
35話 | 36話 | 37話 | 38話 | 39話 |
40話 | 41話 | 42話 | 43話 | |
4巻 | ||||
26話 | 27話 | 28話 | 29話 | 30話 |
31話 | 32話 | 33話 | 34話 | |
3巻 | ||||
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2巻 | ||||
8話 | 9話 | 10話 | 11話 | 12話 |
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6話 | 7話 |
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単行本のネタバレ一覧
チェンソーマンの単行本一覧 | ||||
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1巻 | 2巻 | 3巻 | 4巻 | 5巻 |
6巻 | 7巻 | 8巻 | 9巻 | 10巻 |
11巻 | 12巻 | 13巻 | 14巻 |
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(C)藤本タツキ
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