呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)の伏黒恵(ふしぐろめぐみ)の解説考察記事です。伏黒の強さや術式、今後の可能性や過去について考察していきます。
伏黒恵とは?来歴は?
戦う目的は善良な人間を救うこと
伏黒恵(ふしぐろめぐみ)は呪術高専の1年生で、虎杖や釘崎の同期となります。禪院家相伝の術式を使う式神使いです。
姉が呪われ、幸せになるべき善人が幸せになれない不平等な世界に疑問を抱くようになり、善人が平等を享受できるような呪術師を目指します。
伏黒恵の来歴
始まり
特級呪物「両面宿儺」の指を回収にきた伏黒は、両面宿儺の指を飲み込んでしまった虎杖を処刑しようとしますが、五条に虎杖を助けて欲しいと頼みます。
呪胎戴天(じゅたいたいてん)
英集少年院への異例の任務を受け、虎杖・伏黒・釘崎の3人が派遣されます。絶対に戦ってはいけないとの指示を守れず、体を宿儺に奪われた虎杖は伏黒と対峙します。
「オマエを助けたことを一度だって後悔したことない」
そう答えると、意識が宿儺から虎杖に戻り虎杖は死んでしまいました。
虎杖死亡後
交流会に向けて2年生との特訓に励む、伏黒と釘崎。ものを出し入れする術式を探してした伏黒は、影の中に出入りできることに気づきます。
交流会編
加茂・狗巻と共に花御討伐にあたりますが、手も足もでませんでした。
起首雷同編(きしゅらいどうへん)
エレベーター前による呪霊の暗殺調査の為に赴いた先は伏黒の母校でした、。八十八橋に姉の積美紀も行っていたことが判明します。
宿儺の指を取り込んだ呪霊と戦闘になりますが、五条からの助言のおかげで、領域展開「嵌合暗翳庭」(かんごうあんえいてい)に成功します。
渋谷事変編
陀艮の領域に引きずりこまれた直毘人・七海・真希を助けるために領域展開を行うが、突然現れた甚爾により陀艮は消滅。甚爾は伏黒に苗字を聞くと安心したように自死したのです。
八握剣 異戒神将 魔虚羅(やつかのつるぎ いかいしんしょう まこら)を呼び出しますが、力つきそうなところを宿儺の反転術式ですくわれます。
伏黒恵の強さ・能力
十種影法術(とくさのかげほうじゅつ)の使い手
「先代旧事本紀」に天璽瑞宝十種(あまつしるし-みずたから-とくさ)として、十種神宝(とくさのかんだから)という10種類の宝物が登場します。
- 2種の鏡:沖津鏡(おきつかがみ)、辺津鏡(へつかがみ)
- 1種の剣:八握剣(やつかのつるぎ)
- 4種の玉:生玉(いくたま)、死返玉(まかるかへしのたま)、足玉(たるたま)、道返玉(ちかへしのたま)
- 3種の比礼:蛇比礼(おろちのひれ)、蜂比礼(はちのひれ)、品物之比礼(くさぐさのもののひれ)
この10種類で構成されており、饒速日命(にぎはやひのみこと)が天降りする際に、天上の神である天神御祖(あまつかみみおや)が「世の中の平和を守りなさい」と授けられたとされています。
伏黒は十種神宝をモチーフとしたと思われる「十種影法術」を使用する際に、「布瑠部由良由良(ふるべゆらゆら)」と口にしますが、これは「布瑠の言(ふるのこと)」と呼ばれる死者蘇生の言霊です。
布瑠部とは瑞玉を振り動かすこと、「由良由良」は玉の鳴り響く音を表しています。
布瑠の言と十種神宝の名前を唱えながら、宝物を振り動かすことで、死者すら蘇えらせるほどの呪力を発揮すると言われています。
となると、伏黒は十種影法術を使って、死んだ呪術師をよみがえらせることができるかもしれません。
式神使い
己の影を媒体として式神を呼び出すことができる。
現在判明している式神は
- 玉犬「白」
- 玉犬「黒」
- 玉犬「渾」(こん)
- 鵺(ぬえ)
- 大蛇(オロチ)
- 蝦蟇(がま)
- 不知井底(せいていしらず)
- 満象(ばんしょう)
- 脱兎(だっと)
- 八握剣 異戒神将 魔虚羅(やつかのつるぎ いかいしんしょう まこら)
「八握剣 異戒神将 魔虚羅」は呼び出しただけで使役できていない未調伏の式神となります。
領域展開「嵌合暗翳庭」
領域内を液状の影で満たし、その影から式神を繰り出す技です。本人も影には出入りが可能で、移動や相手の攻撃をかわすのに便利です。
伏黒恵の性格・魅力
性格
口数が少なく、ぶっきらぼうな性格ですが、根は真面目で仲間想いです。
魅力
禪院の血筋だけあって強力な術式を使います。いざという時に頼りがいがあり、虎杖とのコンビもなかなか似合っていると思います。
伏黒恵の現在までの状況
バラエティ豊かな式神を操る才能豊かな呪術師
伏黒恵は、都立呪術高専の1年生でありながら、すでに2級術師の資格を取得している期待のルーキーです。彼は呪術界の御三家のひとるである禪院家の血筋で、禪院家固有の術式を受け継いでいるため、優秀な呪術師として将来を見込まれています。
中学生の頃はかなり気性が荒かったのですが、義姉の津美紀が呪いによって寝たきりの状態になったことで、善人が幸せになれない不平等な世界に疑念を抱き始めます。
そして少しでも多くの善人が平等に幸せを享受できるようにするため、呪術師となって戦うことを決めました。虎杖が宿儺の指を取り込んだときも、本来なら即刻処刑すべきところを、根っからの善人である虎杖の命を惜しく思い、五条に助けを求めたのです。
戦いの際には、伏黒は十種影法術という式神を操る術を使います。空を飛べる「鵺」や、大量の水を生み出す「満象」など、式神にはそれぞれ得意とする能力があり、伏黒は必要に応じて使役する式神を替えて戦えるため、どんな状況にも対応できるオールラウンダーとして活躍しています。
また不完全ながらも領域展開も可能で、強敵を相手にする際には、「嵌合暗翳庭」という領域を展開します。領域内では地面を影が海のように埋め尽くし、そこから大量の式神を召喚することもできます。
八握剣異戒神将魔虚羅という最強の式神を召喚することもできます。しかし魔虚羅は伏黒自身をも攻撃対象にするので、一か八かの自爆技です。
渋谷事変編では、津美紀に呪いをかけたのが偽夏油だったことが明らかになりました。そして偽夏油が施していた封印を解いたことで、津美紀は目を覚ましますが、そのまなざしにかつての優しさはありません。
偽夏油によれば、津美紀のように偽夏油に呪いをかけられていた人間たちは呪術師として覚醒し、殺し合いを始めるとのことです。
伏黒は呪術で人を殺そうとする津美紀と戦わなければならなくなるかもしれません。
伏黒恵の過去
伏黒の生い立ち
伏黒恵はその生い立ちのせいか、どこか影を感じさせるキャラです。しかしその性格は熱血ともひたむきともいえるほど真っ直ぐです。
どことなく感じる影は、親に捨てられたことに起因するでしょう。そしてそのひたむきな姿勢は守りたい存在があることに起因するでしょう。
伏黒の父は「呪術師殺し」と呼ばれた、伏黒甚爾です。甚爾は元は禪院甚爾であり、伏黒家に婿養子として入ったことで姓を変えたのです。
つまり伏黒恵は禪院真希と同じく禪院家の血筋となるのです。しかし彼が産まれたあと、母親は亡くなってしまいます。
そして小学1年生の時に片親同士が結婚し、津美紀(つみき)が義姉となりました。その後まもなく両親ともに蒸発し、伏黒恵は姉と2人で生活してきたのです。その姉は原因不明のまま約1年に渡り昏睡状態が続いていました・・・。
津美紀は偽夏油の呪いを受けていたので、すでに目覚めています。
伏黒3年間のミッシング
可能性の塊のような術式を持つ伏黒恵ですが、この術式は禪院家相伝の術式です。
その中でも最高位に位置するものの一つと考えて間違いないでしょう。そんな術式を持った伏黒が、禪院家を名乗らないことには大きな訳があります。それは父である伏黒甚爾が禪院家を出奔したことに起因します。
禪院家は呪術界の御三家と呼ばれる家系であって、呪力によって人の序列が決定されます。
禪院真希が家を出たのは、天与呪縛により呪力を持たない体で生まれたゆえの冷遇が理由でした。
伏黒甚爾も全く同じ理由で出奔ですが、伏黒甚爾の場合は同じ天与呪縛によるものでもそのギフトは大きく、呪力を持たないが故に呪力への耐性を身に着けるという、呪術師とは対局の力を手に入れることになったのです。
伏黒甚爾は作者曰く「プロのヒモ」であり女性遍歴は激しいようですが、伏黒恵の母となる女性との出会いでゃ、その伏黒甚爾を丸くしたといいます。
そして彼は婿入りし、伏黒を名乗るようになったのです。こうして二人の間に伏黒恵が誕生することになりました。しかも「恵」とつけたのは伏黒甚爾です。
当然、この名前には自分の来し方とは違う、恵まれた人生を歩んで欲しいとの願いが込められていたはずです。
しかし伏黒恵の母親は彼を生んでから程なくして逝去したらしく、伏黒甚爾もまた荒れた生活に戻ってしまったのです。
ここから伏黒家の出来事を簡単にまとめてみようと思います。
- ????年 伏黒甚爾と伏黒母が結婚
- 2003年 伏黒恵誕生
- 200?年 伏黒母が逝去
- 200?年 伏黒甚爾が禪院直毘人に恵の譲渡を持ち掛ける
- 2006年 伏黒甚爾、五条(当時17歳)に敗れ死亡
- 2009年 伏黒甚爾と積美紀の母が再婚、失踪
- 2009年 伏黒恵(当時6歳)が五条(当時19最)と出会う
- 2009年 五条が禪院家に話をつけて伏黒恵を積美紀を保護
- 2017年 伏黒積美紀、謎の昏睡状態(呪われる)
- 2018年 伏黒(当時15歳)都立呪術高専に入学
そうなんです、伏黒甚爾は死人のはずなのに再婚しているんです。
死んでいるのだから再婚できるはずはありませんよね。これはどういうことなのでしょうか。
2018年に伏黒恵が呪術高専1年生ということは、誕生日は12月22日のため、この時伏黒恵は15歳です。誕生したのは2003年12月22日ということになります。
五条は28歳、誕生日は12月7日なので、星漿体の件があった2006年8月は2年生の16歳となります。
2006年は伏黒甚爾が死んだ歳でもあります。この時恵は3歳。五条が伏黒恵とあったのも、積美紀の母親と再婚したのも、恵が小学1年生の2009年のこととなります。
やはりどうしてもおかしいのです。2009年に伏黒甚爾は生きていないのです。
これは由々しき事態です。伏黒恵は、母親が死んでから積美紀の母と生活するまでの間、誰に育てられたのでしょうか。
星漿体の件で伏黒甚爾の動きを見る限り、彼が恵の面倒を見ていたいうことは考えられません。孔時雨に
「恵は元気か?」
と尋ねられて
「・・・誰だっけ?」
と応えているくらいです。
言葉の真意はさておき、少なくとも自分で面倒を見ていたのなら、術師殺しを生業とするな自由度は得られなかったことでしょう。
そうなると、自分の実家である禪院家に預けることはまず考えにくいので、伏黒の実家に預けていたのでしょうか?
それなら伏黒甚爾が死んだとしても恵の生活は問題ないでしょう。
しかしまだまだ疑問点が残るので、この件は引き続き考察していきたいと思います。
「布留の言」から膨らむ想像
布瑠の言は十種の神器を使う際に詠唱する言葉です。神器でそれぞれの使用法などは書かれていませんが、負傷や病に対する効能を謳っているように見えます。その極端な例が蘇生という効能です。
もし布瑠の言が原典に則した意味でつかわれているのならば、十種影法術には治療や蘇生の効果があるのかもしれません。
治療や蘇生といえば反転術式ですが、これは呪術師においても修得が難しいものとされています。
質的にも量的にもハイレベルな反転術式を使えるような効果があるのなら、完全復活を望む宿儺はそこに大きな魅力を感じているようです。
うまくいけば、指1本からの蘇生も可能になるかもしれないからです。
とはいえ、実際に伏黒が布瑠の言を口にしたのは、八握剣 異戒神将 魔虚羅を呼びだす時でした。八握剣が「十種神宝」のひとるであることがその理由でしょう。
宿儺曰く
「布瑠の言とあの法陣は完全な循環と調和を意味する」
とのこと。特に治療や蘇生の要素への言及はなく、込められている意味も違うようです。
「影」は今後の展開のキーになる!?
「影」は式神と伏黒をつなぐ媒介です。簡単に言えば、影の中に十種の式神が入っているのが、「十種影法術」なのです。
「影」を使った技は、昔から多くの物語に登場します。「影」を使役したり、「影」に隠れたり、移動したり「影」を相手の分身に見立てて攻撃したりと。様々な扱われ方をする便利かつ強力なコンセプトであることが多いが、その「影」の大きな可能性は、領域展開「嵌合暗翳庭」によって示されました。
領域展開は過度な呪力の消費を伴う代わりに、莫大なメリットを生み出すことができます。
現在、伏黒の「影」の使い方は「四次元ポケット」的な収納機能ですが、そこに「人」を入れることができるだけでも、その術を使った戦略は大きく広がるでしょう。
そもそも調伏できないような強力な式神まで入っているのだから、収納空間としては十分な広さを持っているはずです。
甚爾との戦いでは甚爾の足をその影に沈めてみせたが、それを考えれば人間を収納できる可能性もおおいにあると思います。
領域展開で見せた可能性を加味すれば、伏黒のもつ「影」は、どんな能力にも負けない術式になることでしょう。
宿儺が彼に期待しているものが何なのかは未だ定かではありませんが、この術式に宿儺が魅せられるのも納得のいく術式です。
伏黒恵名言3選
でも死なせたくありません
正しくあるならば、虎杖をすぐにでも処刑するべきだと分かっていながらも、伏黒は五条に私情と説明し、虎杖を助けます。
虎杖が良いやつなことを認めて、私情で彼を助けたいと躊躇いなく言えることもすごいのですが、自分が認めた人のことは何としても助けようとする、誇りの高さを感じます。
俺は不平等に、人を助ける
伏黒は呪術師となった理由を思い出います。伏黒の姉である積美紀は、まごうことなき善人でした。そんな彼女は偽夏油によって呪われました。不平等に、伏黒は少しでも抵抗したかった伏黒。
自分が”助けたい”と思った善人だけは、不平等だろうが絶対に助ける自分の中の信念を再確認するのでした。
俺は正義のヒーローじゃない呪術師なんだ
任務で訪れた少年院で一般の少年を見捨てた伏黒に対し、虎杖は「この少年は見捨てるのになぜ自分のことは助けたのか」と問われます。
伏黒は自分が善人だと思った人間を優先するという信念があったために、こう答えたのです。
伏黒名シーン3選
伏黒VS宿儺
英集少年院で、虎杖が体を宿儺に奪われ、宿儺と対峙するのですが、圧倒的な力の差を見せつけられます。
しかし布瑠の言を唱え出した伏黒に、宿儺は伏黒に興味をもつようになります。
伏黒VS八十八橋の呪霊
津美紀が呪われた理由を探すべく、訪れた八十八橋で宿儺の指を取り込んだ呪霊と戦いますが、五条に言われた言葉を思い出し、領域展開を作り出すことに成功します。
渋谷事変編
渋谷事変で未使役の式神である、魔虚羅を呼び出し息絶えようとしていたところを宿儺に救われる。
伏黒恵のプロフィール
プロフィール
名前 | 伏黒恵(ふしぐろめぐみ) |
---|---|
階級 | 2級呪術師 |
誕生日 | 12月22日 |
身長 | 175cmくらい |
体重 | 非公式 |
所属 | 東京都立呪術高等専門学校一年 |
趣味 | 実話系の本を読むこと |
好きなもの | 生姜に合うもの |
声優は「内田雄馬」さん
伏黒恵の声を担当しているのは「内田雄馬」さんです。その他の主な作品には、ダイヤのAの奥村光舟やゴールデンカムイの江渡貝弥作などを担当されています。
『呪術廻戦』本誌のネタバレ一覧
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