日車寛見とは
天性の才を持つ弁護士にして呪術師
日車寛見(ひぐるま ひろみ)は、岩手弁護士会に所属する修習59期の弁護士です。
術式覚醒前は”国選”を含む無理筋の弁護も精力的に請け負っていた善人であり、T大法学部受験や旧司法試験をストレートで通過と輝かしい過去も有しています。
その一方で、”死滅回游”開始にあたって術式が覚醒した日車は、非術師を含む泳者(プレイヤー)を複数殺害。虎杖らが日車のポイントを参照した時点で、102点もの点を保持していました。
以下からは、そんな日車の来歴をご紹介するとともに、術式や領域展開などについても詳しく解説していきます。
来歴
術式が覚醒
日車は、元々非術師として勤務していた一般人であり、”死滅回游”開始にあたって術式を付与されました。
その後日車は、自身に与えられた術式を解明することにより、結界術の基礎や呪力操作による強化術を習得。
自力で一級術師レベルにまで到着し、結界侵入前に数多くの呪霊を退けられるほどの実力を身に着けました。
結界侵入後は、20人以上の泳者を返り討ちにし、100点以上の点を得るに至りました。
虎杖との邂逅
池袋の劇場を拠点としていた日車は、ステージに設置した湯船に湯を張り、着衣入浴に興じていました。
そんな折にやってきたのが、虎杖悠仁です。
「死滅回游を終わらせたい」と話を切り出した虎杖に対し、日車は端的に「断る」と発言。
時に無力な側面を持つ”法”に対し、「ルールを犯した者が自然法則に罰せられる」という”死滅回游”は、日車にとって魅力に映った様子。
一方の虎杖は、目的の為に”100点”を欲しており、両者は激突に至ります。
戦いの行方
激闘の最中 日車は、後述する生得術式によって、虎杖が「両面宿儺」という”悪魔”を宿していることや、人間としての”弱さ”を有した人物であることを知りました。
だからこそ日車は、虎杖に座るよう促し、「100点をやる」と態度を軟化させるに至ります。
日車寛見の術式・能力
戦闘能力
日車寛見は、”天才”とまで称される程の学力の高さに加え、呪術師としての天才的な才能を持っている人物です。
それゆえに、術式覚醒から半月足らずで高専規格一級レベルの実力を獲得し、自身を狩らんとする他泳者を幾人も返り討ちにするに至ります。
また、(呪力を欠いた状態とはいえ)”宿儺の器”たる虎杖悠仁と互角以上に戦い、読者に存在感を植え付けました。
生得術式
日車の生得術式は、後述する「領域展開」がデフォルトで備え付けられた術式です。
領域に加え、日車が武器として使う木槌も特殊な仕様の武器であり、大きさや質量に加えて取っ手の長さも可変とかなり便利。
上述したように、元々有している”呪術師としての高い才能”ゆえ、木槌の良さを最大限に発揮した戦闘を繰り広げます。
日車寛見の領域「誅伏賜死」
術式効果
前述の通り、日車寛見の生得術式には「領域」がデフォルトで備え付けられています。
領域の名は「誅伏賜死(ちゅうぶくしし)」。内部での暴力行為(言葉の暴力は除く)は全てが禁止されており、このルールは術師本人にも適用されています。
そんな「誅伏賜死」の術式効果は、簡易的な”裁判”です。
目が縫い付けられた式神「ジャッジマン」は領域内の対象の”すべて”を知っている存在ですから、対象のある”罪”を嫌疑として述べ、裁判を開始。
被告人となる術式対象には、一度だけその”罪”に対する陳述のチャンスが与えられ、対する術師(日車)にも、一度だけ相手の陳述を覆すチャンスが与えられます。
術師には、ジャッジマンから「証拠」が提出されており、術師はその「証拠」を用いて弁論を行うことが可能です。
証拠の中身は開封前から術師に共有されており、また術式対象者に証拠の中身は共有されません。
術式対象者の有罪/無罪はジャッジマンによって判決が下され、”有罪”の場合は罪の大小によって罰が決まります(罰の種類は後述)。
また、術式対象者は、自身の罪を認めない限り、2回まで裁判のやり直しを請求することが可能であり、ジャッジマンがそれを拒否することはありません。
いわゆる三審制であり、その点も”裁判”と共通しているようです。
なお、各裁判前にジャッジマンが述べる嫌疑は、必ずしも同様とは限りません。以下は、164話、165話で虎杖に向けられた嫌疑です。
虎杖への嫌疑
1.虎杖悠仁は18歳未満にもかかわらず2017年7月16日 宮城県仙台市のパチンコ店「マジベガス」に客として入店した疑いがある
2.虎杖悠仁は2018年10月31日 渋谷にて大量殺人を犯した疑いがある
「没収」
罰の一種「没収(コンフィスケイション)」は、対象の術式を一時的に使用不可能にするというものです。
虎杖のような生得術式を持たない人間の場合、代替措置として呪力が使用不可能となります。
軽犯罪全般への罰は、おそらくこの「没収」。日車曰く、並みの術師はこの「没収」のみで呪力操作すらままならなくなるとのこと。
「死刑」と「処刑人の剣」
「死刑(デス・ペナルティ)」とは、重い罪が認定された際に科される罰です。
なお、「誅伏賜死」においてジャッジマンが科す罰で一番重いのは、「没収」+「死刑」。
渋谷における大量殺人が有罪認定された虎杖には、この「没収」+「死刑」が科されました。
さて、「没収」とは上述した通り”対象の術式(虎杖の場合呪力)を使用不可とする罰ですが、「死刑」はジャッジマンが直接手を下す罰ではありません。
「死刑」によって行われるのは、日車への武器の貸与。
日車の持つ武器が「処刑人の剣」に変化し、日車自身が死刑執行人となるようです。
光り輝く「処刑人の剣」の効果は、「斬られた者を例外なく必ず死に至らせる」という極めて強力なもの。
術式を奪われた術師が、「処刑人の剣」による攻撃を捌くことが出来るはずがないことは想像に易く、「没収」+「死刑」がいかに過酷な罰かが伺い知れます。
日車寛見の性格・魅力
ユーモアを持った人物
虎杖との初対面の際は、「やってはいけないと思い込んでいたことにチャレンジ」と称して、”着衣のまま風呂に入る”という行為に及んでいた日車。
さらに彼は、虎杖に対して”弁護士ジョーク”を交えるなどのユーモアも垣間見せており、比較的明るくて話しやすい人物のようです。
その一方で、自身の確固たる理念をきちんと有しており、元々「法の無力さ」を痛感していた日車は、”死滅回游”の強制された”ルール”に可能性を見出し、回游への積極参加に至りました。
本質は”善”
術式覚醒後、”死滅回游”という絶対的ルールの有用性に気付き、回游に積極参加していた日車。
102点という日車の所持点数が示す通り、少なくとも22人(術師”5点”×20+非術師”1点”×2)を殺害しており、当初は闇落ちしてしまったかと思われていました。
しかし、虎杖との戦闘の果てに明かされた彼の本質は”善”。
虎杖と出会った当初は、気に入らない人間を殺害する行為を「思っていたより 気持ちいいぞ」と述べていましたが、後に「最悪の気分」であったことを匂わせる発言をしています。
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