アニメ『呪術廻戦』第35話のネタバレ・感想と考察｜”天与の暴君”伏黒甚爾の再登場

アニメ『呪術廻戦』2期第35話のネタバレ記事です。本編の内容をご紹介しつつ、感想や考察を述べています。

アニメ『呪術廻戦』の概要

（呪術廻戦芥見下々 / 集英社）

類稀な身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁は、病床に伏せる祖父の見舞いを日課にしていた。だがある日学校に眠る「呪物」の封印が解かれ、化物が現れてしまう。取り残された先輩を救う為、校舎へ乗り込む虎杖だが!

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アニメ『呪術廻戦』前回(第34話)の振り返り

封印

「獄門疆」によって封印される一歩手前の状態に追いやられ、呪力や術式を封じられてしまった五条悟。

偽夏油の「閉門」の合図によって、遂に五条悟の封印は成されてしまいました。

(アニメ『呪術廻戦』34話芥見下々 / 集英社 /MAPPA)

そんな状況を目撃していたメカ丸は、「五条悟封印」の報せを冥冥班に届けます。

小さなスピーカーとなって現れたメカ丸。それは、「五条悟の封印」を発動条件に仕組まれた”保険”でした。

ある程度状況を把握しているメカ丸は、虎杖や冥冥に今後の動き方を指示しました。

渋谷の状況

メカ丸の指示を受けた虎杖は、他の術師たちに現在の状況を伝えるため、地上に出ました。

一方の冥冥は、虎杖が抜ける隙を作るため、呪詛師の撃退を目標とします。

その頃、五条悟が封印された渋谷駅地下5階では、突如として「獄門疆」が地に落ちてしまいました。

五条悟の情報を処理し切れていないことにより、その場から動かすことができなくなった「獄門疆」。

駅構内の天井部分からその様子を視認したメカ丸は、虎杖に状況を伝達しました。

地上では

禪院直毘人率いる禪院班、七海建人率いる七海班、日下部篤也率いる日下部班の3班が、同時に「非術師を閉じ込める”帷”」に突入しました。

一方その頃、”帷”の外では、伊地知を筆頭に補助監督らが活発な活動を見せていました。

……そんな時。突如現れた”呪詛師”重面春太によって、伊地知が背中から複数回刺されてしまったのです。

(アニメ『呪術廻戦』34話芥見下々 / 集英社 /MAPPA)

重面は「これでいいんでしょ？」と一言。

白髪オカッパの呪詛師は、”帷”の外でスーツの人間を狩り続けるよう重面に指示しました。

合流

(アニメ『呪術廻戦』34話芥見下々 / 集英社 /MAPPA)

虎杖は、地上から「非術師を閉じ込める”帷”」に突入し、付近のビルの屋上まで駆け上がりました。

その後、「ナナミーン！！」と叫び始めた虎杖。

続けて、「五条先生が封印されたんだけどー！！！」と手短に現在の状況を伝えました。

呪霊の動き

渋谷駅の地下5階では、真人一派が今後の動きについて相談を行なっていました。

脹相と真人は、「虎杖を殺す」方向で上層階へ。一方の漏瑚は、「宿儺を復活させる」方向で上層階へと向かいます。

一方の偽夏油は、「獄門疆」を見守るためにその場に残りました。

そんな折、現れたのは夏油一派に属していた菜々子と美々子です。

偽夏油に対して、「夏油様の肉体(からだ)を返せ」と迫る2人。

しかし、当然のことながら偽夏油にその気はありません。

応じる気のない偽夏油を前に、2人は「後悔するぞ」と言い残して去って行きました。

前回の記事はこちら！

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アニメ『呪術廻戦』第35話のネタバレ

以下は、アニメ『呪術廻戦』第35話「降霊」のネタバレです。

1.”帷”を破壊するには

アニメ『呪術廻戦』第35話冒頭、拳を勢いよく振り抜いた虎杖は、”術師を入れない帷”の破壊を試みました。

虎杖の拳が放った凄まじい威力の一撃を前に、驚きの表情を浮かべた猪野。

しかし、そんな一撃を喰らってもなお、”帷”が破壊される様子はありません。

そんなかなり強固な結界として降ろされている”帷”を前に、なんとか中に入る方向で考察を進める猪野と伏黒。

ここで虎杖は、原宿で降ろされていた”帷”について、”帷”の外側に”帷”の原因物質たる杭が打たれていたことを明かします。

”帷”の強度から逆算し、相当「目立つ場所」に術師が潜んでいると判断した3人。

彼らの視線は、渋谷に聳(そび)え立つセルリアンタワーで交わりました。

(アニメ『呪術廻戦』35話芥見下々 / 集英社 /MAPPA)

そんなセルリアンタワーの屋上に立っていたのは、粟坂とオガミ婆、孫の3名です。

タワー下層部には改造人間が渦巻いていることから、術師連中は「すぐには上がってこれない」と予想している3名。

……しかし、そんな予想に反して、虎杖は屋上へと上がってきました。

伏黒の式神「鵺」を利用したようです。

「嘱託式の”帷”」こと、”帷”を下ろしている杭は3本。

その内の2本は呪詛師の粟坂が持っています。地上では虎杖・伏黒と粟坂、屋上では猪野とオガミ婆・孫との戦いが始まりました。

2.戦闘の開始

かつて七海とともに焼肉店を訪れた時のことを思い出した猪野。

”スジ”を通すため、「七海さんだったらどうするか」という思考を常に念頭に置いている猪野は、1級術師に昇級するにあたり、”七海からの推薦”にこだわっていました。

(アニメ『呪術廻戦』35話芥見下々 / 集英社 /MAPPA)

そんな猪野の術式は、降霊術たる「来訪瑞獣(らいほうずいじゅう)」。

「来訪瑞獣」とは、顔を隠すことで自らを”霊媒”とし、1番から4番までの瑞獣の能力を”降ろす”ことができる術式です。

術式を用いた猪野は、瑞獣の能力によって激しい近接戦闘を展開します。

一方その頃、地上では伏黒・虎杖と粟坂による戦いが展開されていました。

虎杖と伏黒による攻めが続きますが、粟坂にダメージはありません。

粟坂の術式による効果でしょうか。

3.降霊術

猪野が”孫”と戦闘している最中、ボソボソと詠唱を行なっていたオガミ婆。

何がなんでもオガミ婆を守ろうとする相手を前に、猪野は「何かある」と勘付きます。

……そして。遂にオガミ婆の詠唱が終了してしまいました。

それを察した”孫”は、ある物質を取り出すとともに、飲み込んでしまいます。

(アニメ『呪術廻戦』35話芥見下々 / 集英社 /MAPPA)

直後、オガミ婆が「禪院甚爾」と言い放つと、”孫”の顔が甚爾の顔へと変わり始めて……？

4.五条悟の爆誕

時は戻って1989年12月7日。その日、五条悟が爆誕しました。

当時、自由にのびのびと活動していたオガミ婆や粟坂。

そんな折、粟坂とオガミ婆に、”五条悟殺害”による賞金が”億”を超えているという報せが入りました。

依頼というよりは「早い者勝ち」の仕事。

(アニメ『呪術廻戦』35話芥見下々 / 集英社 /MAPPA)

二者は仕事の遂行のために五条悟に近付きますが、少年期五条が放つ圧倒的な存在感を前に、即座に仕事を諦めてしまいました。

その時、オガミ婆や粟坂を含む”呪詛師”は、「自由を奪われた」のです。

5.粟坂の攻略

いくら攻撃を行なってもダメージが見えない粟坂。

そんな相手に対して、伏黒は「五条悟が渋谷に来てる」という”ハッタリ”をかまします。

その言葉を前に、粟坂は「五条が元気なら家で寝てるわ」と発言。

伏黒が欲していたのは、まさしくその言葉でした。

つまり粟坂は、五条悟に勝てないのです。したがって、攻撃でダメージを受けない粟坂は、「攻撃の無効化」などの”強力な術式”を有しているわけではない様子。

そんな見立てを念頭に置いた上で、伏黒は式神「脱兎」を顕現させました。

「脱兎」に対する粟坂の反応を見た瞬間、相手の術式に勘づいた伏黒。

粟坂の術式は、「あべこべ」。つまり、相手の攻撃が弱いほど強く、そして強いほど弱くなる術式です。

そこに勘付いた伏黒は、虎杖とタイミングを合わせ、粟坂の攻略に移りました。

”弱い攻撃”と”強い攻撃”を織り交ぜ、粟坂にダメージを与える2人。

最終的には虎杖の「時間差攻撃」がヒットし、粟坂のノックアウトに成功しました。

甚爾

一方その頃、セルリアンタワーの屋上にてオガミ婆とその”孫”を相手取っていた猪野。

(アニメ『呪術廻戦』35話芥見下々 / 集英社 /MAPPA)

現在の”孫”には「降霊術」によって伏黒甚爾の肉体情報が降ろされています。

立ち姿だけで相手の実力を理解した猪野。切り札たる「4番『竜』」を繰り出そうとした猪野ですが、甚爾の身体能力を前に瞬時に倒されてしまいました。

第36話へ続く。

アニメ『呪術廻戦』第35話｜感想と考察

原作のどこからどこまで？

アニメ『呪術廻戦』第35話では、単行本11巻の第94話から単行本11巻の第97話までの内容が描かれました。

戦闘シーンの多さゆえか、なんと原作丸ごと4話分が詰め込まれた今回。

一方で、”詰め込み過ぎ”とは思わせないテンポであり、無理なく進行していました。

アニメオリジナル要素

今回ご紹介したアニメ『呪術廻戦』第35話では、目立ったオリジナル要素は見られませんでした。

ストーリーの流れも原作に準拠しており、場面転換なども原作同様の形で描き切られています。

甚爾の再登場

オガミ婆の「降霊術」により、”孫”に降ろされた「禪院(伏黒)甚爾」の肉体情報。

一瞬の描写を見るに、その強さは実の甚爾と同等です。

間違いなく特級術師レベルである甚爾は、猪野の手には余る相手。

相手に一切ダメージを与えられず、一方的にボコボコにされてしまいました。

さすがは甚爾。余りにも強過ぎます。

変わる状況

甚爾の参戦によって、さらに混沌へと誘われた渋谷の状況。

既に「五条悟の封印」が成されたことから、既に呪霊/呪詛師サイドの目的は達成されており、現在は”高専サイドが五条悟を奪還するための戦い”へと移行しています。

そんな状況下で投入されてしまった、”天与の暴君”伏黒甚爾。

甚爾といえば、”最強”と成る前の五条悟にも勝利している猛者であり、特級相当の強さを有する人物です。

今後の状況の変化に要注目ですね！

『呪術廻戦』本誌のネタバレ一覧

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