夏油傑の術式や最後を紹介！五条との関係も！

呪術廻戦（じゅじゅつかいせん）の夏油傑（げとうすぐる）の解説考察記事です。偽夏油（＝加茂憲倫）に脳を乗っ取られる前の夏油傑の術式や過去を紹介します。

夏油傑とは？来歴は？

特級術師にして最悪の呪詛師

五条悟の同期で唯一無二の親友だったが、星漿体の護衛失敗以降世の中に不満を抱き呪詛師へと転落してしまう。

 夏油傑の来歴

懐玉編（かいぎょくへん）

本編のおける過去編にあたり、五条と夏油に天元の星漿体（せいしょうたい）である天内理子の護衛が下されます。

夏油は式神使いの呪詛師を呪霊操術で対応します。

玉折編（ぎょくせつへん）

天内理子の死に笑顔を浮かべる盤星教の信徒たちをみて、非術師への不信感が募り、呪詛師へと転落し、非術師を抹殺し、呪術師の世界を創ると言い残し、五条と決別します。

第0巻

乙骨憂太の持つ折本里香を手に入れるべく、新宿京都百鬼夜行（しんじゅくきょうとひゃっきやこう）を起こし、東京高専にて乙骨に敗れ、最後は親友である五条の手によって死亡する。

夏油の強さ・能力

呪霊操術

降伏した呪霊を自由に操れる、呪霊を降伏させるためには、呪霊を口から接種する必要がある。百鬼夜行時点で4461体の呪霊を所持していました。

「極ノ番」うずまき

所持していた4461体の呪霊をひとつにまとめる術。呪霊をまとめたことで出てきた呪力の塊を、相手にぶつけて攻撃することができます。

夏油の性格

物腰が柔らかく、一見すると誠実そうに見えます。その裏で、非術師を猿と見下し、いらないものはすぐに排除する冷酷さを持ち合わせます。

夏油傑の過去

非術師への不信感が募り夏油傑は呪詛師へと堕ちる

 少女を前に笑顔を浮かべる盤星教の信徒たち

意識を取り戻した夏油が盤星教のアジトへ向かうと、そこには天内の遺体を抱いた五条と、不自然なまでに笑顔を浮かべた大勢の盤星教の信徒の姿がありました。

ひとりの少女がむざんにも命を落としたというのに、天元だけを信じるという妄信的な教えに囚われ、その死を喜ぶ信者たち・・・。

そんな光景を目にした夏油の心に、これほど醜い人間たちのために命を削ってまで呪霊を祓い続ける必要があるのかという疑念が産まれます。

さらに目をかけていた後輩・灰原の死が夏油の心を消耗させます。「（呪術師として」自分にできることを精一杯頑張るのは気持ちがいい」と、笑顔で語っていた大事な後輩は、呪術師の存在さえ知らない一般の人々の命を守る為儚くも散っていきました。

呪術は非術師を守るためにある。夏油はそう信じて戦ってきましたが、いつの間にか非術師のことを「猿」と見下し始めていました。

そして2007年9月、夏油の心を完全に壊してしまう事件が起こります。夏油は任務で訪れた田舎で、住人たちに虐待されていた呪術師の少女・菜々子と美々子の惨状を目にしてしまったのです。

この事件で非術師を完全に見限ってしまった夏油は、村人をひとり残らず呪殺して呪詛師へと堕ちていきました。

親友に別れを杖去っていった夏油の思いとは？

その後、行方をくらましていた夏油は、親友である五条の前に姿を現します。なぜ非術師である村人を殺したのか。そう詰め寄る五条に夏油は、

「非術師を抹殺し、呪術師の世界を創る」

と言い残し、その場を去っていきます。そのときの五条には、背を向け無防備な状態で去っていく夏油を討ち取るチャンスがありましたが、殺害を躊躇い逃がしてしまいます。

こうして親友だった2人は、呪術師と呪詛師という決して交わることのない道を歩み始めたのです。

　

夏油の目指す理想の世界

夏油が望んだ非術師と呪霊がいない世界

呪術高専在学時は、五条とともに呪術師をして活躍していた夏油。しかし呪霊退治を続ける過程で、「非術師を守る」という呪術師の大儀に疑念を抱くようになります。

そして、あつ集落で菜々子と美々子を迫害していた非術師の住民たちに出会ったことで箍が外れ、大量殺人を決行してしまいます。

この事件により呪詛師に認定され追われる身となった彼は、非術師を弱く、愚かな存在だと定義し、滅ぼす為に暗躍を始めます。

呪霊は呪術師からは生まれず、非術師のみを発生源としています、呪術師は呪力を制御でき、呪力が呪霊に転じることはないからです。

そのため、もし夏油の理想が叶い、非術師がすべて死に絶えれば、この世に呪霊が生まれてくることもなくなるのです。

任務のために呪霊と戦って死ぬようなことはなくなるので、呪術師にとっては平和な世界だと言えるでしょう。

夏油傑の現在までの状況

守るべきものの勝を見出せなくなったのが不幸の始まり

夏油傑は五条や家入らとは呪術高専の同期で、日本に4人しかいない特級呪術師のひとりでした。

黒髪の長髪で、耳に大きなピアスをしているのが特徴です。

元々は五条たと行動を共にし、非術師を守る術師をして活動していました。

しかし、天内理子の死を受けて拍手して喜ぶ盤星教の信者の姿をみたことで、自分が守るべき存在であるはずの非術師に対して嫌悪感を抱くようになってしまいます。

その後、九十九と出会いや、灰原の死などに遭遇したことでその嫌悪感がどんどん膨らんでいきました。

そして3年生の時に単独任務で訪れた村で、呪力を持った双子の少女に出会います。

村人は村で起こる事件を全て双子のしわざだと決めつけ、彼女たちを監禁し、虐待を重ねていたのです。

この事件をきっかけに、夏油の非呪術師に対する嫌悪感は殺意に変わりました。

夏油は村人112人を皆殺しにし、自らの両親も殺害したことで呪術界が定める処刑対象として追われる身になったのです。

その後、盤星教を乗っ取った夏油は、非術師の排除を目的に行動しますが、呪術高専を襲撃した際に乙骨に敗れ、五条の手によって殺されてしまいます。

しかしそれから約1年後、夏油は特級呪霊と手を組んで、再び呪術高専の敵として現れました。

頭に縫い目のような跡がついている点が、蘇生前の姿との大きな違いです。

復活した夏油は真人や漏瑚（じょうご）といった特級呪霊が掲げる「人間を抹殺し、呪霊が人間にとって代わる世界を作る」という目標に協力するという名目で、彼らの行動の指揮をとっていました。

そしてその目的のために渋谷で五条を獄門疆(ごくもんきょう)という呪物に封印します。

その際五条に本物の夏油でないことを見破られます、夏油は「他人と脳を入れ替えることのできる術式」をもつ何者かによって体を乗っ取られてしまいました。

その何者かは、夏油の術式「呪霊操術」を狙っていたのです。

元夏油一派の現在の動向

夏油傑には、百鬼夜行の時点で6人の仲間がいました。それは双子の菜々子・美々子、ボビーのような話し方が特徴のミゲル、筋骨隆々のトランスジェンダーの男性ラルゥ、秘書の女性、バンダナをした隻眼の男性です。

彼らはそれぞれの同期で夏油川についたようで、その動機は大きく3つに分けられます。

1. 無条件の愛情（双子の菜々子・美々子）
2. 強いシンパシー（ミゲル、ラルゥ）
3. 思想への傾倒（秘書の女性、バンダナをした隻眼の男性）

夏油との心の距離は①②③の順番で近くなります。

それぞれが夏油傑とは深いつながりを持っていると考えられますが、この距離感が夏油傑の死後の行動に大きな差を生んだようです。

双子の菜々子・美々子

夏油傑が呪詛師となるきっかけとなった双子の少女。とある田舎で忌み子のように扱われていたところを夏油に助けられました。

美々子は「首吊」のような術式を、菜々子はスマホで撮ったがそうに関する術式を使っていたようです。2人は夏油のことを強く慕っており、偽夏油には夏油の体を返すように迫るため、行動をともにしていました。

渋谷事変中に偽夏油から身体を奪い返すため、失神している虎杖に宿儺の指を飲ませ、宿儺の覚醒を待ちました。

直後に漏瑚がさらに10本の指を宿儺に飲ませたことが災いし、宿儺に頼み事をするも、指図と受け取られ殺されました。

美々子は宿儺によって殺されましたが、菜々子は自分の術式で返り討ちにされての絶命かもしれません。すでに死んでしまった2人だけに、今後、直接的に物語に関わることはないでしょう。

ミゲル

百鬼夜行において、五条悟を足止めするという大役を担わされた外国人。出身はおそらくアフリカの国です。術式や呪力は不明ながら、五条の実力を誰よりも知る夏油から足止めを任されたことを考えれば、かなりの呪力の持ち主だと思われます。

武器の代わりに縄の束をもっており、その1本1本が祖国の呪術師が何年もかけて編んだ代物です。

五条の術式を乱すことに成功しました。ただラルゥと同じようなシンパシーを夏油に持っていたかどうかは多少疑問の残るところです。

第33話の扉絵にて乙骨とともにアフリカ方面を旅している描写があり、渋谷事変ではその姿を見せることはありませんでした。

夏油の死後、夏油一派の解散を決めた場ですでにミゲルの姿が確認できないため、ミゲルは早々に一派から離脱し、憂太とともに旅に出たものと思われます。それが五条の指示か、九十九の指示かは定かにはなっていません。

ラルゥ

高専への宣戦布告には同行していたものの、百鬼夜行においては姿が見えなかった為、おそらく京都を襲撃していたと思われます。

夏油一派解散の場の状況からみると、一派の副リーダー的な役割を果たしていたのではないでしょうか。

その強さや術式については一切不明ながら、かなりの実力者と予想できます。

第136話で九十九が

「さて、ラルゥが動く時間を稼がないとね」

と胸中でつぶやいていることから、解散後は九十九と行動をしていたとみられます。

九十九といえば、世界を旅して回っていた特級呪術師です。ラルゥが外国人か否かははっきりしませんが、ミゲルも含めて2人ともかなり前から九十九の仲間だった可能性があります。

解散後に別行動を選んだのはそのためであり、そもそも夏油の行動を危惧した九十九があえて2人を夏油の元に送り込んだというシナリオも考えられないことのありません。

そう遠くないうちに、回想としてラルゥの活躍は本編にて描かれることになるのではないでしょうか。その時に術式や実力のほどがはっきりするでしょう。

秘書風の女性

夏油傑の側にいて秘書的な役割を果たしており、百鬼夜行では新宿の襲撃に参加していました。

術式などは不明です。解散後は夏油の意思を継ぐために、偽夏油と行動を共にしていました。渋谷事変ではバンダナをした隻眼の男と共に、日下部、パンダの前に現れて投降を促しました。

バンダナをした隻眼の男性

百鬼夜行では院塾に姿を見せなかったため、京都襲撃に参加していたと思われます。術式などは不明です。

秘書風の女性とともに、夏油の意思を次として偽夏油と行動を共にしていました。

夏油傑名言3選

私達は最強なんだ

天元様との同化をもし拒んで結果的に天元様と戦うことになったとしても、自分と五条悟がいるから大船に乗ったつもりで自分が心から望む選択をしなさい、ということを天内理子に伝えた言葉です。

どんな困難や壁が立ち塞がってもそんな私達なら絶対に乗り越えていけるはずという揺るぎない強い自信が感じられます。

じゃあ非術師を皆殺しにすればいいじゃないですか

特級術師・九十九由基に呪霊の生まれない世界の作り方の概念（原因療法）を聞いた時に、夏油の口から咄嗟にこぼれた一言です。

心の中ではずっと思っていたけれど、誰にも打ち明けられなかった本音をやっと話せたのでしょう。

猿の時代に幕を下ろし 呪術師の楽園を築こう

新宿・京都百鬼夜行の宣戦布告をしに呪術高専東京校へ向かう前に、夏油一派に言い放ったセリフです。

時代の大きな転換点となりそうな予感がする強い言葉です。

夏油傑名シーン

 夏油VS乙骨

百鬼夜行を囮として、高専にいる乙骨の折本里香を奪おうと対戦。極ノ番「うずまき」を使うも、乙骨に敗れ、最後は親友である五条の手によって死亡しました。

夏油傑のプロフィール

プロフィール

名前	夏油傑（げとうすぐる）
階級	特級呪術師→呪詛師
誕生日	2月3日（享年26歳）
身長	推定185cm
体重	非公式
所属	高専→盤星教のっとり
趣味	格闘技
好きなもの	蕎麦(ざる)

声優は「櫻井孝宏」さん

伏黒恵の声を担当しているのは「櫻井孝宏」さんです。その他の主な作品には、転生したらスライムだった件のディアブロやブラッククローバーのリヒトなどを担当されています。

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