アニメ『チェンソーマン』第1話から第4話までの感想、考察記事です。各話の概要を解説しているとともに、原作における対応話や、EDに起用された楽曲についてもまとめています。
【チェンソーマン】作品の概要
悪魔のポチタと共にデビルハンターとして借金取りにこき使われる超貧乏な少年・デンジ。ド底辺の日々は、残忍な裏切りで一変する!!
悪魔をその身に宿し、悪魔を狩る、新時代ダークヒーローアクション、開幕!
各キャラクターの現在状況
原作最新話時点の各キャラクターの現在状況をまとめています。
【チェンソーマン】アニメ各話のまとめ
第1話「犬とチェンソー」
第1話「犬とチェンソー」の概要
多額の借金を背負った父親が自死したことをきっかけに、極貧生活を送ることになってしまったデンジ。
彼は、チェンソーを携えた子犬のような外見の悪魔「ポチタ」とともに暮らしており、デビルハンターとして生計を立てていました。
デンジが夢に見るのは、豪勢な生活ではなく「普通」の生活。
しかし、悪魔の討伐によって得た大金も、借金によって立ち所に溶けてしまいます。
そんなデンジでしたが、ある出来事を転機に、人でも悪魔でもない存在となって……?
原作の対応話
アニメ『チェンソーマン』の第1話の内容は、原作漫画の第1話とほぼ同じ内容です。
完成度が極めて高かった漫画『チェンソーマン』の第1話。アニメ版においても、世界観や雰囲気が完璧に再現されており、原作ファンの方も思わずにっこりしてしまう出来栄えだったのではないでしょうか。
ED曲「CHAINSAW BLOOD」
記念すべき第1話のEDを担当したのは、Vaundyの「CHAINSAW BLOOD」です。
第1話のラスト、デンジが放った「最高じゃあないっすか……」の直後、「ヴヴゥン」というチェンソーの駆動音とともに始まる楽曲……。
「ぼくのかんがえたさいきょうのエンディング」を地で行く、完璧過ぎる”1話のエンディングテーマ”ですよね。
チェンソーの駆動音は楽曲中も複数回鳴り響いており、何度聴いても1話のためだけのEDとは思えません。
また、YouTube上にはスペシャル映像込みの楽曲がアップされていますが、実際の放送(VODなどでの配信版も含む)では映画のクレジットのようなスタイル(真っ黒背景+縦に流れるクレジット)で配信されており、1話の完成度を逆手に取った見事な演出でした。
第2話「東京到着」
第2話「東京到着」の概要
悪魔であるポチタを心臓に宿したことにより、人でも悪魔でもなくなったデンジは、謎の美女マキマに見出され、悪魔ではなく”人”として飼われることになりました。
極貧生活を経て、夢にまで見た”普通”を手に入れたデンジ。
マキマの紹介で先輩の早川アキと同行することになるも、2人の仲は最悪からスタートします。
さらにデンジは、人の死体を乗っ取った悪魔たる”魔人”とバディを組むことになり……?
原作の対応話
アニメ『チェンソーマン』第2話は、原作の第2〜5話中盤までの内容が映像化されています。
ただし、展開のスピード感か、あるいは単純な尺の都合により、第2話で登場した筋肉の悪魔をめぐるストーリーは丸々カットされました。
ちなみに、原作で登場する筋肉の悪魔から助けられた少女は、アニメ第4話にて登場しています。
ED曲「残機」
第2話のEDを担当したのは、ずっと真夜中でいいのに。の「残機」です。
耳心地の良いベースから始まる本曲は、作詞・作曲のACAねさん曰く「ここからはじまる3人の新生活、どこか舐め鎖り精神を大切に魂込めてつくりました(※)」とのこと。
(※原文ママ/MAPPA公式YouTubeチャンネル「『チェンソーマン』第2話ノンクレジットエンディング」の固定コメントより)
「3人」とは、今回初登場したパワーに、デンジ・早川アキを含めた、いわゆる「早川家」のことですね。
雨の降る夜を背景に描かれた早川家+マキマの映像……控えめに言っても最高です。
1話の”チェンソーマン全開のED”から一転、しっとりした雰囲気も非常に『チェンソーマン』にマッチしていますよね。
また、ACAねさんは、原作『チェンソーマン』のファンであることでも知られています。原作『チェンソーマン』11巻(第一部最終巻)発売時にはコメントを寄稿するなど、公式にも認められた大ファンっぷり。
そんなACAねさんが作詞・作曲された楽曲だからこそ、曲名の「残機」にはあのキャラ(※リンク先ネタバレ注意)の影がチラつきますが、果たして……?
第3話「ニャーコの行方」
第3話「ニャーコの行方」の概要
晴れて公安デビルハンターとなったデンジは、不本意ながらも”血の魔人”パワーをバディとして迎えました。
人間も悪魔も嫌いだというパワーは、愛猫ニャーコが悪魔に攫われてしまったのだと話します。
当初は興味を示していなかったデンジでしたが、ニャーコ救出の対価としてパワーの胸を揉むことができるとあって、一転やる気MAXに。
その後、パワーによる裏切りが描かれつつも、ニャーコを連れ去ったコウモリの悪魔と対峙したデンジ。
強敵コウモリとの対決の行方は……。
原作の対応話
アニメ『チェンソーマン』の第3話は、原作の第5話中盤から第8話までの内容が映像化されています。
コウモリの悪魔との激戦が見事1話に収められており、迫力は映画さながら。
コウモリが放つ「ポパパパパパポ波ア!!」も完璧な再現度です。
ED曲「刃渡り2億センチ」
第3話のEDを担当したのは、マキシマム ザ ホルモンの「刃渡り2億センチ」です。
ホルモンのアニソンと言えば、古くは『DEATH NOTE』OP曲の「What’s up, People?!」、新しくは『終末のワルキューレ』の「KAMIGAMI -神噛-」など、複数の名曲が思い浮かびますが、「刃渡り2億センチ」も最高です。
”恐怖”を糧とする悪魔をそのまま楽曲に落とし込んだかのような序盤展開から一点、サイケデリックな音・映像に、第4話の内容を先取りした「コン」の合いの手を含む中盤。そして楽曲後半の55秒頃からは、美しくも謎の存在・マキマを表現したかのような、ナヲ姉のボーカルパートが始まります。
1:05〜のサビパートを聞けば、思わずアツくなってしまうこと間違いなし。
とにかく聞いてください。ぶっ飛びます。
なお、この「刃渡り2億センチ」は、劇中挿入歌であることも発表されています。
あのキャラクターと戦う際に流れるのでしょうか。今から既に心が躍ってしまいます。
第4話「救出」
第4話「救出」の概要
コウモリの悪魔との激戦から一転、現れたのはヒルの悪魔。
コウモリとともに「人間をすべて食べる夢を見ていた」というヒルは、デンジの「胸を揉む」という夢(欲望)を「くだらな〜い」と一蹴します。
パワーやアキに加え、悪魔にまで”夢”を馬鹿にされたデンジは、開き直って「夢バトル」を申し込みました。
片目の飛び出した状態で、悪魔のような笑みを携えて悪魔と渡り合うデンジ。
しかし、血を大量に失い、チェンソーマンの状態になることすらできなかったことが災いして、ヒルに敗北してしまいました。
そんな中、絶体絶命のデンジを救援したのは……。
原作の対応話
アニメ『チェンソーマン』第4話は、原作の第9話から第11話までの内容が映像化されています。やや原作12話の内容も先取りしていますが、オチは第11話ラストと全く同様です。
ED曲「錠剤」
第4話のEDを担当したのは、TOOBOEの「錠剤」です。
第3話に続いてパワーが暴れる回であった第4話。エンディング映像は、なんとまさかのパワーが独占。ボボボーボ・ボーボボの人気投票絵や、某有名YouTuberのサムネイルのパロディなど、なかなかにやりたい放題な映像でした。
楽曲もパワーのはちゃめちゃ具合にうまくマッチしており、1〜3話に続いて最高のEDだったのではないでしょうか。
映像のパワーがいつ止めても可愛過ぎます。
【チェンソーマン】アニメの感想・考察
制作サイドの熱意
圧倒的な作画
もはや語るまでもない内容ですが、アニメ『チェンソーマン』第1話〜第4話では、凄まじい映像美を体感することができます。
それ以外(後述するキャスティングやED楽曲など)のインパクトによって薄れてしまっている可能性もありますが、とにかく作画が良過ぎるんです。
こだわり抜かれた演出とカット、そして効果音、BGM。それらに加えて、完璧に合わさった美しい作画の数々。
視聴者に雑念を抱かせず、『チェンソーマン』の世界に没入させてくれるMAPPAの制作魂には、一ファンとして最大限の敬意を払いたいところです。
神がかったキャスティング
原作者の藤本タツキ先生も加わった上で、いわゆる”モブキャラ”にまで徹底的にこだわったアニメ『チェンソーマン』のキャスティング(配役)。
言葉は悪いですが、有名声優さんで固めたいわゆる”安パイ”(※)ではなく、全ての声優に門戸を開いた”オーディション”形式を取ったMAPPAには、拍手を送らざるを得ません。
(※あえて言葉を選ばずに表現しましたが、有名声優さんを貶める意図は一切ありません。むしろ、どんなキャラクターにも”正解の声”で合わせることのできる技術が凄すぎるだけです。)
仮に知らない人の方が少ない有名声優さんをアニメ『チェンソーマン』の主要キャストとして迎えても、100%の出来になったことでしょう。
一方で、中山竜監督が”各キャラクターの声帯を持つ人物”を”オーディション”で発掘した上でキャストとして据えたからこそ、現在の100%以上の出来のアニメ『チェンソーマン』があるのではないでしょうか。
作品への愛
アニメ『チェンソーマン』には、第1話序盤から描かれた「扉」の演出や、空を飛ぶ無数の鳥の描写をはじめ、原作を理解した上で制作されている印象を強く受けます。
特に後者(鳥のカット)は、映画やアニメで場面転換を暗喩する素材として用いられがちですが、原作ファンにとっては全く違う意味合いを持っていますよね。
既にストーリーを知っている原作ファンを楽しませつつ、新規ファンを置いていかない作品制作、そして、製作委員会を立ち上げずMAPPAのみで全てを補う制作姿勢……一原作ファンとしては、とにかく頭が下がるばかりです。
毎話変わるエンディング
アニメ『チェンソーマン』の驚くべき点といえば、”毎話変わるエンディング楽曲”に触れないわけにはいきません。
他のアニメを挙げると、『機動戦士ガンダムUC(以下ガンダムUC)』でも見られた試みですが、ガンダムUCは劇場版OVA形式でEpisode1〜7に分けて制作されたがゆえのものです。
そう考えると、地上波アニメで毎話違うエンディング楽曲かつ毎話違う映像というのは、並大抵のことではありませんよね。
第2話以降は本編の使い回しではない、オリジナル映像込みの楽曲がエンディングとして使用されており、毎話毎話エンディングまで目が離せません。
上述したガンダムUC繋がりで述べると、「RE:I AM」や「StarRingChild」を歌ったAimerさんも参画していますから、今後が楽しみなところです。
第二部ネタバレ一覧
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(C)藤本 タツキ
(C)MAPPA
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