鬼滅の刃(きめつのやいば)の青い彼岸花について考察しています。青い彼岸花は中国産説・伊黒を指す・陽光山にあるなど、複数の説を解説しています。
青い彼岸花とは?無惨との関係
無惨を鬼にした薬のこと
青い彼岸花とは、平安時代の善良な医者が無惨を鬼にした薬のことです。薬の制作には、実際に青色の彼岸花が使用されていたことが判明しています。
無惨は太陽を克服するために、1000年青い彼岸花を探し続けますが、日本中どこを探しても存在せず、その医者以外はその存在を知りません。
未だ秘密の多い青い彼岸花は、鬼滅の刃最大の謎と言っても過言ではありません。明かされていない情報が未だ多く、その存在に関して様々な説が登場しています。
そこで今回は、青い彼岸花に関する有力な説をまとめて解説・考察していきます。
青い彼岸花の登場が近い?
鬼滅の刃の196話にて、太陽を克服した禰豆子がついに人間に戻ります。そのため、無惨が太陽を克服する条件は「青い彼岸花を摂取すること」のみとなりました。
しばらく作中で触れられなかった青い彼岸花ですが、再びスポットを浴びるかもしれません。
説1:青い彼岸花は竈門家が管理している?
炭治郎がすでに発見している可能性
那谷蜘蛛山での累との戦いで、死を間際にした炭治郎は走馬灯を見ます。炭治郎の幼少期の記憶が呼び起こされ、その走馬灯の中に青い彼岸花らしきものが含まれていました。
炭治郎は東京府の山奥出身であり、幼少期はほとんど山の中で過ごしていた可能性が高いです。そのため、竈門家が青い彼岸花を管理しているのではないかと考えられています。
無惨が竈門家の場所に鬼を配置しようとしたのも、その場の探索がまだだからだと思われるので、有力な説の1つです。
アニメ版では意図的にカットされている
鬼滅の刃のアニメ版では、炭治郎の走馬灯から意図的にこの彼岸花がカットされていました。
赤色の彼岸花であれば意図的にカットする必要も無いので、色が青である可能性が高いのではと考えられています。
説2:陽光山にのみ存在している?
太陽の光で鬼が探せない
無惨が1000年をかけて日本中探しても見つからなかった青い彼岸花。鬼が立ち寄れない場所=1年中日光が差している陽光山にあるのでは無いかという説もあります。
陽光山は1年中日光が差し込むという特殊な環境から、「猩々緋砂鉄」「猩々緋鉱石」という変わった素材が採取できる土地。
猩々緋砂鉄のように、特殊な存在である青い彼岸花も陽光山の特別な環境でなら存在しているのでは無いかと考えられています。
この説の信憑性は低め
陽光山には夜が来る
一年中陽が差している陽光山は、曇らないし雨も降りません。しかし、もちろん夜は来ます。夜の間も日光に照らされているように錯覚しますが、夜が来ないとは作中で言及されていません。
太陽の動きをコントロールするなど不可能であり、夜が来るとなれば鬼が捜索することはできます。
鬼側には元鬼殺隊出身の黒死牟や獪岳がいるので、陽光山を捜索しているのはほぼ確実でしょう。そのため、この説には少し穴があるように感じます。
説3:青い彼岸花は中国にのみ存在する?
平安時代には日本に彼岸花が存在しない
無惨が1000年をかけて日本中探しても見つからなかった青い彼岸花。無惨医者から薬として処方してもらっていましたが、そもそも彼岸花は平安時代の日本に存在しません。
一方中国では、彼岸花は漢方薬として古くから使用されてきました。また彼岸花は「株分け」という方法でしか繁殖できず、繁殖するには人為的に日本に持ち込むしかありません。
そのため、青い彼岸花は平安時代中国にのみ存在していた事から、無惨が1000年かけても見つけられなかったと考えられています。
医者は中国からきた可能性が高い
では、なぜ平安時代に青い彼岸花が無惨の元に届いたのでしょうか。それは善良な医者が、中国出身であり中国から日本に持ち込んだからだと考えられています。
そもそも平安時代の日本の病気は怨霊によるものと考えられており、治療には薬を使うのではなく祈祷が一般的でした。
青い彼岸花という薬を処方するのが、そもそも中国的な医療法であることが分かります。
善良な医者は中国出身であり、中国から薬として青い彼岸花を持ち込んではないかと考えられています。
説4:青い彼岸花の正体は伊黒?
伊黒の出生地が彼岸花を想起させる
伊黒の出生地は、八丈島という東京の離島です。八丈島には八丈富士という山があり、そこに「天空の道」という空に繋がったように神秘的な場所があります。
一方で、彼岸花はサンスクリット語で別名「曼珠沙華」と呼ばれ、「天空の花」という意味を持つ花。
鬼滅の刃では、赤い彼岸花が天国や三途の川のような場所で描かれており、作者が彼岸花を意図的に「天空の花」として描いていることが伺えます。
「天空の道」で生まれた伊黒と「天空の花」という意味を持つ彼岸花。両者に何か関係があるのではにかと考えられますね。
「蛇花」という別名を持つ
彼岸花には1000以上の別名がありますが、その中に「蛇花」という呼び方があります。鬼滅の刃で蛇を想起させるのは、間違いなく伊黒でしょう。
また、彼岸花の開花時期と伊黒の誕生日も重ねっており、両者に関連性を感じます。
「小芭内」が花を連想させる
伊黒の下の名前「小芭内」は、名詞として存在せず造語であることが判明しており、何かしらの意味を持ってつけられた可能性が高いです。
そこで「小芭内」を分解すると、芭には「花」という意味があることが分かりました。
意味が通るように名前を意訳すると、小芭内=「小さな花をうちに秘めた存在」となります。彼岸花の存在を意識してしまいますよね。
このように、伊黒と彼岸花には多数の共通点がある事から、青い彼岸花は伊黒本人ではないか?と考えられています。
説5:青い彼岸花の正体は禰豆子?
太陽を克服するために、無惨が追い求め続けた青い彼岸花。しかし禰豆子がついに太陽を克服したことから、その存在自体が青い彼岸花、もしくは青い彼岸花を摂取している説が出てきています。
炭治郎の走馬灯に青い彼岸花が
下弦の伍「累」との戦いで、幼少期の頃の走馬灯を見た炭治郎。そこには、青い彼岸花らしき花が描かれていました。
幼少期の炭治郎は山奥からほとんど出られないと考えられるため、青い彼岸花は竈門家に非常に馴染みの深い花であったと考えられます。
炭治郎と年の近い禰豆子が、青い彼岸花を目にしていたことはほぼ確実。青い彼岸花を摂取し、その効力をすでに手にしていたのではないでしょうか。
禰豆子が唯一、太陽を克服できたことにも納得がいきます。
禰豆子の「禰」について
当て字のようになっている禰豆子という名前。作者が意図してこの漢字を割り当てた可能性が考えられます。実際に名前を分解して意味を調べると、意図して付けられたように思えました。
「禰」という漢字には、廟(ビョウ)にまつった父・受け継ぐといった意味があります。そして「豆」とは、鬼を祓う象徴である食べ物。
つまり、鬼の父である鬼舞辻無惨を倒す存在であることが、禰豆子という名前から暗喩されていたかもしれないのです。
禰豆子について
彼岸花の登場場面について
青い彼岸花は未だ描かれていない
鬼滅の刃15巻で初めてその姿が描かれた青い彼岸花ですが、それはあくまで無惨の想像した形。存在すらも未だ確認されていません。しかし、赤い彼岸花は作中に4度登場しています。
赤い彼岸花の登場シーン
・炭治郎の走馬灯の中
・善逸と慈悟郎が三途の川?で話をする時
・しのぶが死に家族と再会する時
・アニメ1期のエンディング
まとめてみると、赤い彼岸花は「死」に関連するシーンに多く登場していることが分かります。赤い彼岸花は実際、彼岸の時期に咲く花であり「死」を連想させる花です。
青い彼岸花も、赤い彼岸花と同様に今後「死」に近いシーンで登場するかもしれません。
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(C)吾峠呼世晴
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