禰豆子がついに目覚めて、危機的な状況の炭治郎のもとへ向かうべく駆け出す。一方で、鬼殺隊の柱たちは圧倒的な無惨の力を前に苦戦を強いられていた。義勇、伊黒、甘露寺はそれぞれ無惨の攻撃を受けてしまい、血の侵食が始まる。その頃、死の淵にいる炭治郎は、自分ではない何者かの過去を追想していた。
鬼滅の刃186話のネタバレ
週刊少年ジャンプ連載「鬼滅の刃」の概要
時は大正。竈門炭治郎は、家族とともに山でつつましくも幸せな日々をおくっていた。
ある日、町で炭を売りに出かけた炭治郎が山に戻ると、家族は鬼に襲われ血だまりの中で絶命していた。
唯一、一命をとりとめていた妹・禰豆子を救うべく、降りしきる雪の中背中に背負い必死に雪山を下りる炭治郎。
その途中、禰豆子は突然唸り声を上げ、炭治郎に襲いかかる。鬼と人との切ない物語＿＿。
前回185話のおさらい
・人間に戻る薬を投与されて寝ていた禰豆子がついに目覚める
・炭治郎の危機を察知しているのか、ものすごい速度で炭治郎がいるであろう方向へと走り始める
・無惨と戦う柱たちは苦戦しており、義勇・伊黒・甘露寺はそれぞれ攻撃を受けて血の侵入を許してしまう
・危機一髪の状況で悲鳴嶼と実弥が到着して加勢することになる
・生き残った村田は、治療するため炭治郎を抱えて安全な場所へと避難する
・その頃、死の淵に立たされていた炭治郎は「匂いの全然しない」誰かの記憶を追体験していた
本誌186話のネタバレ
誰かの過去を追体験している炭治郎は、とある藁葺きの家の前で薪割りをしていた。
その服の裾を引っ張るのは、自分のことを「とーたん(父さん)」と呼ぶ幼子。幼子が指をさすその先には、縁壱が静かに佇んでいる。
始まりの呼吸の剣士である縁壱がいることで、炭治郎はこの記憶が自分のものではなく、遺伝した先祖（炭吉）の記憶であることに思い至る。
—————–
一方現実世界では、村田が炭治郎を必死に蘇らせようと心臓マッサージをしていた。炭治郎の生死を確認しようとするが、心臓の鼓動や呼吸はとても弱く（あるいは止まっている）村田は焦燥感に支配される。
そこへ同期の鬼殺隊士がやってきて、愈史郎を助けるのを手伝ってほしいという。無限城の瓦礫の下敷きになっていて、どうやら生き残れているようだった。
炭治郎を優先したい村田だったが、愈史郎を連れてくればなんとかしてくれるだろうと説得され、下敷きになっている愈史郎のもとへ向かうことにする。
—————–
記憶の世界で炭治郎は縁壱に、ヒノカミ神楽の十三番目の型について聞こうとするが、記憶を追体験しているだけなので言葉を発することができない。
縁壱はぽつぽつと話し始める。
何かを諦めた雰囲気をまとう縁壱は、誰かに話を聞いてほしかったようだった。
話は、縁壱の子ども時代へと遡ることになる。
母の話、優しかった兄（黒死牟）の話、など。
兄の話は、黒死牟自身の嫉妬と憎悪にまみれた回想とは打って変わって穏やかなものであった。黒死牟は縁壱にとって、子ども時代の支えだったのだ。
縁壱は自身を忌み子（生まれてきてはいけなかった子ども）だと考えており、母が病死してからすぐに家を出て姿をくらますことになる。
家を出てどこまでも走り続ける中で、山の中の田んぼにたどり着く。
そこで、同じ年頃の女の子が田んぼの中で立ち尽くしている状況に出くわす。
話を聞いてみると、流行り病で家族をみんな亡くしてしまったのだという。寂しさ故に、田んぼにいるおたまじゃくしを桶に入れて持ち帰ろうとしているのだと。
しかし、女の子は結局おたまじゃくしを田んぼに戻してしまう。
おたまじゃくしを連れて帰ったら、今度はこの子らに親と引き離される辛さを味あわせてしまうことになるからだという。
それを聞いた縁壱は、自分が一緒に家に帰るといった。
それから、縁壱は「うた」という名前の少女と10年間もの歳月をともに過ごすことになる。
10年後、夫婦になり子をもうけた縁壱とうた。
出産にあたって産婆を呼びに街へと下った縁壱だったが、途中で困っている老人を助けることになる。
日暮れまでに帰ろうとしていたが間に合わず、家についたときには母子ともども鬼に殺されてしまっていた。
縁壱は10日間ほど、ずっとうたと生きて産まれてくるはずだった子どもの亡骸を抱え続けていた。鬼の足跡を追ってきた剣士が家に入り、声をかけてくるまでずっと。
縁壱の幸せは、家族と静かに暮らすことだった。
鬼がこの世に存在するために、そのような小さな幸せすら叶わない。
そして縁壱は、鬼を根絶やしにするべく鬼狩りになることを決意して、鬼狩りの剣士たち（鬼殺隊の前組織）と合流した。
剣士たちは剣技の型は使えたが呼吸は使えなかったため、縁壱が教えることになる。
呼吸と剣技を組み合わせて使えるようになることで、剣士たちは格段に力をつけていった。
鬼狩りの組織を強化していく中で、まもなく鬼舞辻無惨と出会うことになる。
無惨に遭遇した縁壱は、自身が生まれてきたのは「この鬼の始祖を倒すため」だとすぐに確信した。
187話へと続く。
最終決戦のネタバレ一覧
| 21巻 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 179話 | 180話 | 181話 | 182話 | 183話 |
| 184話 | 185話 | 186話 | 187話 | |
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| 193話 | 194話 | 195話 | 196話 | |
| 23巻 | ||||
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ここから下は、186話が出る前の予想内容になります。
186話のネタバレ予想
炭治郎が迷い込んだ世界とは？
おそらく炭吉の過去の追体験
炭治郎が死の淵でたどり着いた世界は、おそらく炭吉の過去ではないかと考えられます。
これまで登場した竈門家の男は、炭治郎（主人公）と炭十郎（父親）、そして縁壱と会ったことのある炭吉（かなり昔の先祖）の3人です。
顔を見る限り、炭十郎よりも健康的であることから炭吉である可能性が非常に高いのではないでしょうか。
過去の追想で炭治郎は何を得る？
過去の追体験をするというのは、その過去において何かしらの重要な事象が起きて、それが現代の炭治郎にとって覚醒のきっかけになるのではないかと思います。
過去を経て炭治郎が得るのは、どういったものになるのでしょうか？
ヒノカミ神楽の拾参（13）ノ型
順当に行くなら、この過去の追体験を経て炭治郎が会得するのは、ヒノカミ神楽の拾参ノ型になると予想できます。
ヒノカミ神楽とは炭治郎の先祖から受け継がれてきた技ですが、炭治郎自身は拾弐（１２）ノ型までしか使えません。
無惨との戦いにおいて必須、そして炭治郎の復活にも欠かせない鍵が「ヒノカミ神楽の奥義」となると思っています。
（余談ですが、ヒノカミ神楽の拾参ノ型の名前は、本作品タイトルの「鬼滅の刃」ではないかという噂がファンの中では通説になっていますね）
額の痣の秘密
炭治郎は生まれつき、額に痣（やけど痕）がありました。
昔やけどをしたのが原因と言われていましたが、刀鍛冶の里ではそのやけど跡と同じ場所に「痣」が発現しています。
話は戻り、185話最後のコマの炭治郎（炭吉？）には痣が出ていません。そのため、この過去編において炭吉（あるいは竈門家）に痣が発言するきっかけが起きる可能性があります。
そのきっかけにより、炭治郎の額の痣についての「秘密」が明らかになり、現代の炭治郎が覚醒するための鍵を得ることになるのではないでしょうか。
柱3人は生き残れる？
無惨の攻撃には血が含まれており、その血が体内に入ってしまうと猛毒となり、細胞を破壊し尽くして死に至らしめるという話でした。その攻撃を、冨岡義勇や甘露寺蜜璃、伊黒小芭内が受けてしまいます。
義勇と伊黒はなんとか呼吸で侵食を制御できていましたが、甘露寺はうまく抑えられず動けなくなってしまいます。
義勇と伊黒も抑えられているとはいえ、自身で体内から取り除くことはできないため、侵食されてしまうのも時間の問題という状況です。
助かる手段はある
「炭治郎がどうなるか」の記事でも考察はしましたが、無惨の血を無効化する手段はいくつかあります。
・禰豆子の爆血で燃やして無効化する
・愈史郎の細胞乗っ取りで押し止める
・ヒノカミ神楽の奥義で無効化
といった希望は残されているため、柱3人が無惨の血で全滅するといった展開にはならないのではないかと考えられます。
誰かが鬼化してしまう恐れも……
無惨の血には「人間を鬼にする」という効果もあります。
最悪の可能性ではありますが、柱の誰かが鬼化させられてしまい「仲間を葬らなければならない」という悲劇も想定しておく必要がありそうです。
185話では甘露寺が無惨の血を抑えきれていないことから、186話以降で誰かが鬼化してしまう可能性があるとしたら甘露寺が一番有力です。
愛する相手である甘露寺を、伊黒が倒さなければいけないという展開、悲しすぎるので想像したくないですね……。
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最終決戦のネタバレ一覧
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