『ワンピース』本誌1088話のネタバレ記事です。ネタバレ込みでストーリーをご紹介し、今後の展開や重要な要素の解説/考察を行っています。
【ワンピース】1088話のネタバレ
週刊少年ジャンプ連載『ワンピース』の概要
〝ひとつなぎの大秘宝〟を巡る海洋冒険ロマン!!
時は大海賊時代。いまや伝説の海賊王G・ロジャーの遺した『ひとつなぎの大秘宝』を巡って、幾人もの海賊達が戦っていた。
そんな海賊に憧れる少年ルフィは、海賊王目指して大いなる旅に出る!!
前回1087話のおさらい
・ガープとクザンは、廃船場の軍艦をサンドバッグとした「軍艦バッグ」で鍛えていた。
・「海賊島」”ハチノス”では、黒ひげ海賊団の幹部陣がガープに攻撃を仕掛ける。
・透明化したシリュウがコビーを狙うも、ガープが庇って手傷を負った。
・”悪政王”アバロ・ピサロは、シマシマの実による巨大な腕を振るい、軍艦を狙う。
【ワンピース】本誌1088話のネタバレ
以下は『ワンピース』本誌1088話「最後の授業」のネタバレです。
ガープの講義
第1088話冒頭、「頂上戦争」勃発前の旧「海軍本部」にて。
多くの若き海兵を前にしたガープは、「ジジイと赤ん坊が 猛獣だらけの島に取り残された！！」と発し、自分を含めた3名がその島に居た時、2名乗りのボートで誰を助けるか……という問いを放ちました。
まず声を上げたコビーは、「自分がボートを降りて 2人が助かれば」と答えますが、ガープは「ハズレ」と一蹴。
その直後、「老い先短いジジイは見捨ててよし！！」とはっきり言い放ったのです。
ガープは「人の”未来」を重視する人物でした。
ゆえに、聴講している海兵たちも含めて、若い者を何より優先するよう説いたのです。
この教えは、現在の「海賊島」”ハチノス”における戦いの結末を暗示しているかのようでした。
女ヶ島での出来事
そして時が経ち、コビーが拉致された地である「女ヶ島アマゾンリリー」。
800名の海兵と1隻の軍艦が”黒ひげ”に奪われそうになっている中、ヤマカジ中将を含む海兵たちは、相手が「四皇」であるという理由で戦えずにいました。
ここで動いたのが、コビーです。
(『ワンピース』 1088話 尾田栄一郎 / 集英社)本来であれば上の許可が必要であるはずの「四皇」との接触。しかし、コビーはマリンコードを返上している”SWORD”の一員であり、自由な動きが許されていました。
かくしてコビーは、他の海兵たちの身代わりとして、”黒ひげ”に拉致されてしまったのです。
最後の指示
場面は戻り、ハチノス。
現在、”悪政王”アバロ・ピサロが、シマシマの実の力による巨大な腕を振るい、ガープの軍艦を潰そうとしていました。
そんな中、ガープは微塵も焦った表情を見せず、「お前らなら救える！！！」と断言。
その後、「コビー大佐」「グルス少将」「ヘルメッポ少佐」とそれぞれを階級付きで正式に呼称したガープは、この先の動きについて指示します。
特にコビーには、なんとピサロの巨腕を破壊するよう指示したのです。
(『ワンピース』 1088話 尾田栄一郎 / 集英社)そして、アバロ・ピサロの頭部が宿る島のドクロ岩を目掛けて飛び出したガープ。
その直後、ガープから「拳骨唐竹割(ギャラクシーディバイド)」が放たれ、ピサロはダメージを負いました。
これにより、ピサロには”隙”が生まれます。
コビーの成長
振り下ろされようとしたピサロの腕が上がったことで、生じたのは”一瞬の隙”。
絶好の機会を前に、コビーは「期待に応えます！！！」とだけ発し、”月歩(ゲッポウ)”で空を駆けます。
海兵となった後は、人の何倍もの努力を重ねてきたコビー。
そして、そんな実直な努力は、いま実を結びます。
(『ワンピース』 1088話 尾田栄一郎 / 集英社)……なんと、飛びだしたコビーによる「実直拳骨(オネスティインパクト)」が、ピサロの拳を真っ二つに砕いてしまったのです。
砕けた瓦礫はグルスが処理し、軍艦は破壊を免れました。その後、コビーは軍艦に着地。
これを受け、ガープは「コビー大佐救出の任務が完了じゃ」と通信を入れました。
そしてガープは、「そのまま全軍前進でハチノスを離れろ…！！！」と発したのです。
通信を入れる頃には、既にクザンに敗北していたガープ。その他の”黒ひげ海賊団”幹部陣にも囲まれ、まさに四面楚歌の状況にありました。
かくして、”若き英雄”コビー大佐の生還と引き換えに、”伝説の英雄”ガープ中将は消息不明に。
この事件は、「エッグヘッド」で巻き起こる「四皇」”麦わらのルフィ”の立てこもり事件とともに、大きく世界に報じられることとなりました。
1089話へ続く。
【ワンピース】1088話の考察と感想
コビーの成長と……
ガープに師事した後、訓練外の修行も経て、大きなパワーを身に付けるに至ったコビー。
その力は、ガープのような”人を守る拳”として振るわれ、”悪政王”アバロ・ピサロの攻撃を粉砕して見せました。
しかし、コビーのレベルを押し上げた”師”たるガープは、「海賊島」”ハチノス”に取り残された状態に。
ガープの指示を受けたその場の海兵たちは、コビー救出を為したことで撤退を選んだのです。
それもそのはず、ガープ救出のために”ハチノス”に戻れば、今度こそ全滅しかねません。
今はできなくとも、確かな成長を遂げたコビーであれば、いずれガープ救出を成すこともできるはずです。
今後の展開に期待したいところですね。
次回はエッグヘッドへ？
「海賊島」”ハチノス”の事件がひと段落し、『ワンピース』第1088話の最終コマでは、「エッグヘッド」が描かれていました。
現在、図らずも「エッグヘッド」に立てこもる形となっていたルフィたち。
そんな島内では、ベガパンク”星(ステラ)”の失踪や、ベガパンク”欲(ヨーク)”の裏切りといった異常事態が発生していました。
一方の島外では、「五老星」ジェイガルシア・サターン聖が未だかつてない規模の軍を率いて来襲。
ベガパンクを巡る「エッグヘッド」の事件は、一体どのような形で決着するのでしょうか。
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ここから下は、1088話が出る前の予想内容になります。
【ワンピース】1088話以降のネタバレ 予想と考察
今後の行方
ガープの重荷
前回(第1087話)、舞台は「海賊島」”ハチノス”へと移り、”伝説の英雄”ガープの奮闘が描かれました。
しかし、”ハチノス”は「四皇」のナワバリ。
有象無象のみならず、”悪政王”アバロ・ピサロや”雨のシリュウ”ら幹部陣も雁首を揃えています。
そして障壁となるのは、やはり元「海軍本部」”大将”の青キジことクザンです。
かつてガープと師弟関係にあったクザンは、覇気を抜きにした”素の力”も鍛え上げていました。そんな鍛錬の甲斐あって、”大将”昇進時点で既にガープと同等の膂力にまで至っていた様子。
さらにクザンには、悪魔の実”自然(ロギア)系”ヒエヒエの実の能力もあります。
いくらガープと言えども、黒ひげ海賊団の幹部陣＋クザンの相手は……あまりにも荷が重いのではないでしょうか。
撤退戦が始まる？
元々ガープが目的としていたのは、囚われたコビーの救出です。
そして現在、ガープの軍艦は既に海上にあり、海兵の多くは撤退済みの様子。
したがって、第1087話にてガープが指示していた通り、「後は海岸まで走りゃあええだけ」です。
ただし、逃げるためには”ハチノス”の黒ひげ海賊団幹部陣を押さえつける必要があります。
全員を倒すことができれば話は早いものの、攻め入った海軍の”戦力”的にも、そしてメタ的にも、まずもって戦闘への勝利は不可能でしょう。
つまり、仲間の尻を守る”殿(しんがり)”を残した上での撤退戦が、もっとも合理的であると思われます。
そして、”殿”を務めることができる人物は……この場においてはガープくらいのものでしょう。
孤軍のガープが”黒ひげ”の幹部たちを相手に勝てるはずもなく、”敗北”の流れに入るのではないかと予想されます。
コビーらはもちろん、ガープにも生きて”ハチノス”を離脱してもらいたいものですが……。
革命軍vs神の騎士団
(『ワンピース』 1086話 尾田栄一郎 / 集英社)『ワンピース』第1086話にて、神の騎士団の最高司令官たるフィガーランド・ガーリング聖が登場しました。
描写から察するに、”神の騎士団”(あるいはフィガーランド・ガーリング個人)は、天竜人を裁く権利を有している様子。
さらに”神の騎士団”は、天竜人を守護する存在として、革命軍を相手に出張ってくる可能性があるようです。
現在の革命軍には、”イム様の存在”という「世界政府」の禁忌を知ったサボが合流してしまっています。五老星やイム様としては、真っ先にサボを誅殺しておきたいはずです。
したがって、今後のストーリーでは、革命軍の猛者たちと”神の騎士団”の構成員らが戦うシーンが差し込まれるのではないかと思われます。
エッグヘッドで巻き起こる事件
「海賊島」”ハチノス”での出来事が描かれた後、次なるストーリーとして考えられるのは、上述した「革命軍vs神の騎士団」の序章か、あるいは「エッグヘッド事件」の続きとなるでしょう。
後者の「エッグヘッド」に至っては、長らく展開がストップしている状況です。
”大事件”に発展することが前もって明かされている以上、先が気になってしまいますよね。
エッグヘッドの事件について
世間的には、ベガパンクを人質に立てこもっていることになっている”麦わらの一味”。
そして”立てこもり事件”の舞台となっている「エッグヘッド」には、”五老星”ジェイガルシア・サターン聖が100隻の軍艦を伴って進軍しています。
今後世間を大きく揺るがすという大事件の始まりに、胸が高鳴りますね。
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最終章の展開予想
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(C)尾田 栄一郎
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