黒死牟の回想では、幼少期の縁壱との想い出が語られる。その想い出は決して美しいものではなく、才能や強さなどすべてを持つ縁壱への、憎悪とも言える嫉妬心が芽生えた瞬間が描かれる。兄を気遣って寺へと出家していった縁壱、そして憎悪に支配されている黒死牟はどこで決定的に袂を分かつことになるのか……?
鬼滅の刃178話のネタバレ
週刊少年ジャンプ連載「鬼滅の刃」の概要
![](https://bookwiz.me/wordpress/wp-content/uploads/2019/05/1558019379-5729c9d74bcde41f23aec2edf728947a-300x207.jpg)
時は大正。竈門炭治郎は、家族とともに山でつつましくも幸せな日々をおくっていた。
ある日、町で炭を売りに出かけた炭治郎が山に戻ると、家族は鬼に襲われ血だまりの中で絶命していた。
唯一、一命をとりとめていた妹・禰豆子を救うべく、降りしきる雪の中背中に背負い必死に雪山を下りる炭治郎。
その途中、禰豆子は突然唸り声を上げ、炭治郎に襲いかかる。鬼と人との切ない物語__。
前回177話のおさらい
・朽ちていく中、黒死牟の回想が始まる
・黒死牟と縁壱は双子として生まれ、後継ぎとそうでない者とで大きく差別されて育てられた
・縁壱のことを黒死牟は見下していたが、実は縁壱は天才で剣術においても自分より遥かに優れていた
・縁壱は自分が跡継ぎに選ばれてしまうことに気付き、早々に出家していってしまう
・その後、母の日記を見て縁壱の真実を知った黒死牟は、才能に愛された弟への強い憎悪に支配される
![兄からもらった笛を宝物のように扱う縁壱](https://i0.wp.com/bookwiz.me/wordpress/wp-content/uploads/2019/10/1570413092-8339ad006fe625ff4c2c13c854154254.jpg?resize=320%2C180&ssl=1)
178話のネタバレ
母が亡くなって縁壱が出家した後、父は連れ戻そうと寺に使いを出すが、縁壱はいなかった。
どこに消えてしまったかわからず、10年ほどの年月が経つことになる。
黒死牟は妻子を持ち家の長となるが、外出中に鬼に襲われる。
死を覚悟した瞬間助けに入ってきたのは、死んだと思われていた縁壱だった。
![兄を助けるために駆けつけた縁壱](https://bookwiz.me/wordpress/wp-content/uploads/2019/10/1570875904-b78c883c6f00a805bb287cd86b419137-264x300.jpg)
成長して剣術もより磨きがかかっており、鬼をいともたやすく葬っていく。
縁壱がいなくなったことで、自分の自尊心を保つことができていた黒死牟だったが、さらに強くなって現れた縁壱を見て、黒死牟は嫉妬と憎悪がよみがえってくる。
縁壱の強さを目の当たりにした黒死牟は、自分も同じく強くなるべく家と家族を捨てて鬼狩りになる修行を始める。
縁壱は鬼狩りを育成しており、日の呼吸をベースに様々な派生の呼吸を作り出していった。
鬼狩りの中には痣が発現する者も出てきて、黒死牟にも縁壱そっくりの痣が出てきた。
しかし、縁壱の使える日の呼吸を使うことはできず、派生である月の呼吸だけだった。
鍛錬を続けて縁壱にいつか追いつこうと考えていたが、そこで発生したのは痣が出た者の早死に。
痣は寿命を前借りして能力を高めているだけなので、その分寿命が短く25歳以上まで生きられないのだ。
自身の限界を知った黒死牟だったが、鬼討伐中に鬼舞辻無惨と出会う。
無惨は、寿命のない鬼になって技を好きなだけ極めれば良いと言う。
その誘いは黒死牟にとって非常に魅力的なものだったので、無惨の血を与えられ黒死牟は鬼となった。
————-
しかし人であることを捨てて鬼になって剣術を極めたが、それでも80歳を超えた縁壱には勝てなかった。
そればかりか、痣が出ているにも関わらず早死にせず、自分は常識から外れた人間であると見せつけて黒死牟の自尊心を踏みにじったのだ。
寿命を迎えて立って死亡している縁壱を、黒死牟は憎しみのままに切り刻んでいく。
すると縁壱の懐から、昔黒死牟の与えた不格好な笛が落ちてきた。縁壱はどれだけ時を経ても兄を慕い、もらった笛を大切にずっと持ち歩いていたのだった。
![涙を流す黒死牟](https://bookwiz.me/wordpress/wp-content/uploads/2019/10/1570875940-1495fac40daf037ad35323a2af143da9-300x110.jpg)
それを見て黒死牟は涙を流し、憎しみが入り混じった複雑な感情が溢れてくる。
どれだけ嫌いでも、最後には縁壱の顔ばかり浮かんでくる。
様々なことを犠牲にして高みを求めてきたのに、縁壱を超えることはできなかった。
朽ちていく中で、自分は何のために生まれてきたのかと縁壱へ問いかける黒死牟。
完全に灰となった黒死牟から出てきたのは、縁壱が持ち歩いていた笛だった。
続きの話のネタバレ
![玄弥が消えてゆく中涙を流す実弥](https://i0.wp.com/bookwiz.me/wordpress/wp-content/uploads/2019/10/1572152031-2699a95a13e6914fb71985d325d9def8.jpg?resize=320%2C180&ssl=1)
今後の展開予想
黒死牟の回想はこれで終わり?
今回177話は、黒死牟と縁壱がどういった背景で幼少期育ってきたのかを丁寧に説明する回でした。
縁壱の才能をまざまざと見せつけられた黒死牟は、嫉妬に狂いどんどん歪んでいくことになります。
178話では、縁壱と10年後に再会した黒死牟が、劣等感に苛まれながらも鬼狩りとなっていくシーンが描かれます。
そして、大嫌いだったはずの縁壱の顔をしきりに思い浮かべながら朽ちていきました。
さすがに今回で完全に消滅したと考えるのが順当なので、次の話は別の戦いが描かれるのか、あるいは縁壱サイドの回想が入るかもしれません。
炭治郎の系譜は兄弟どちら?
黒死牟や縁壱が付けている耳飾りは、炭治郎や父親が付けていたものと同じです。
さらに、始まりの呼吸である「日の呼吸」を扱うことも同じであるため、これらの人物が何かしらの関係を持っていることは間違いないと考えられます。
純粋に血がつながっているのか、才能を見いだされ竈門家の祖先が継子になったのか。
そこで気になるのは、黒死牟と縁壱のどちらが竈門家と関係しているのか。
おそらく「縁壱」のほうではないかと予想できます。
黒死牟が鬼になってから、縁壱は年老いて寿命を迎えるまで「兄を討つための何かしらの活動」をずっと続けてきた可能性があります。
1つは自身の剣術の鍛錬であり、もう1つは「後進の育成」が考えられます。
何事も先を見通す才に長けた縁壱は自分の代で兄を討てないことをなんとなく察し、いつか自分の育てた子どもたちが、鬼となった兄・黒死牟を討ってくれるだろうと期待して後進を育成していた可能性があります。
あくまでこれらはすべて私の予想になっていますが、そうやって次世代に向けて撒いた種がようやく花開き、黒死牟を討つことにつながったと考えるとアツいですね……!
最終決戦のネタバレ一覧
21巻 | ||||
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(C)吾峠呼世晴
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