鬼滅の刃(きめつのやいば)の14巻のネタバレや考察、あらすじについてまとめています。原作116話〜124話について分かりやすく解説をしていきます。
鬼滅の刃14巻の概要
14巻のあらすじ
感情ごとに分裂していた鬼・半天狗の本体以外が合体し、炭治郎を襲う! 半天狗から「弱き者」をいたぶると言われ、苦戦中の炭治郎は憤慨し!? 一方、霞柱の時透は過去の記憶を取り戻し、玉壺と対峙する。すると時透に変化が?
14巻の要約
・喜怒哀楽の鬼が合体して憎珀天という鬼が現れる
・痣を発現した甘露寺が憎珀天を食い止める
・時透は単独で上弦の伍「玉壺」の撃破に成功する
・炭治郎たちは隠れた半天狗を再び探す
鬼滅の刃14巻のネタバレ前編「VS半天狗」
116話
炭治郎の爆血刀が半天狗の首を捉えたことで、半天狗は大きな叫び声をあげた。
勝負は喫したかのように思えたが、それとほぼ同時に嗅いだことのない匂いの鬼が炭治郎の背後に現れる。
さらに爆血の効力が切れ、威力の落ちた炭治郎の刀は半天狗に押し戻されてしまう。背後の鬼が攻撃を仕掛けてくるが、炭治郎は禰豆子の助けで何とか攻撃を回避する。
新しく現れた鬼は、息が詰まるような威圧感を放っている。
窮地に立たされた半天狗が自分を守るために、血気術で喜怒哀楽の鬼4体を合体させ生み出したのである。半天狗は追い込まれるほど強い鬼だった。
新しく生み出された鬼は半天狗にとって都合のいい存在であり、200人以上の人を喰った半天狗を「弱き者」といい、炭治郎たちを「悪人」という。
大勢を犠牲にしながら被害者ぶる半天狗に対し、炭治郎は怒りに感情をあらわにする。
鬼滅の刃14巻のネタバレ中編「時透VS玉壺」
117話
玉壺の水獄鉢に囚われる時透無一郎は、肺に残っている空気で最後の一撃を放つ。
しかし渾身の突き技を持ってしても、水の中から脱出することは叶わない。脱出を諦めかけた時透の脳裏には、徐々に昔の記憶が戻りつつあった。
時透を捕らえた玉壺はあばら屋に侵入してゆく。あばら屋の中には鋼鐵塚の姿があったが、玉壺の存在に気づく気配もなく、刀の鉄に魅了され、集中して刀身を研ぎ続けている。
刀研ぎに没頭する姿を見た玉壺は、芸術家として負けていると感じたため、殺す前に何とか集中力を削ごうと考える。
玉壺は金魚型の鬼を召喚する。鋼鐵塚の体に切り傷をつけ、集中をこちらに向かせるために。
しかしいくら流血しようとも、鋼鐵塚は研ぐことを辞めなかった。
時透の肺の空気がなくなったことで、視界は狭窄してゆく。死を覚悟する時透。
しかし狭まる視界に映ったのは、水獄鉢を必死に壊そうとする小鉄の姿だった。
小鉄は金魚の鬼に襲われ鳩尾を刺されながらも、時透を助けるために自分の腕を水の中に突き刺す。
腕が入ったことで、わずかな空気が時透のところまで届く。霞の呼吸で水獄鉢を切り刻み、脱出に成功するのであった。
118話
水の中から脱出した時透は、鬼を倒して小鉄の元へ向かう。小鉄は自分が怪我を負いながらも、鋼鐵塚と刀の元へ急ぐよう時透にお願いする。
時透は過去の記憶を取り戻していた。
10歳で両親が死に、11歳まで双子の兄「有一郎」と2人で暮らしていたことを。
兄は現実主義なところがあり、亡くなった親や無一郎に対しても冷たい言葉を使う。鬼殺隊の勧誘が来ても断った。兄との生活は息が詰まるようだった。
11歳になった頃、2人は鬼に襲われる。有一郎の腕が切断され、怒りに我を忘れた無一郎は朝日が登るまで鬼の頭を潰し続けた。
這うように家に戻った無一郎が見たのは、瀕死の兄の姿。意識がほぼない有一郎は「無一郎の無は無限の無なんだ」という言葉を最後に残し、あの世へ去ってゆく。
過去の記憶を取り戻した時透は、自分が何者であるかをついに理解する。
自分は、誰かのために無限の力を出せる人間だと。時透の頬と額には、痣が発現していた。
119話
あばら屋の中では、玉壺が鋼鐵塚の邪魔をし続けていた。
しかし、鋼鐵塚は片目を潰されても、声も出さずに刀を研ぎ続けている。
そこへ時透が到着し、玉壺と再び対峙する。時透は玉壺の作り出した蛸足に縛り上げられるも、鉄穴森からもらった刀でぶつ切りにしてゆく。
鉄井戸の意思を引き継いで刀を作った鉄穴森に、感謝の意を伝えるのであった。
刀は時透の手にとても馴染み、玉壺の攻撃を全てさばきながら首にかすり傷をつける。
120話
再び対峙した時透と玉壺は、お互いを挑発し合う「舌戦」を繰り広げ始める。たとえ見た目を罵倒されても、お互い一歩も引かない。
だが、時透の壺に対する罵倒が玉壺の逆鱗に触れる。玉壺は怒りに我を忘れ、一万匹の毒魚を時透に向けて放つのであった。
涼しい顔を続ける時透。一万匹の魚を全てを断ち切り、体液の毒を全て吹き飛ばしてゆく。
血気術を防がれた玉壺は、脱皮をして真の姿を現す。二足歩行でありながら全身は鱗に覆われ、まるで人間と魚を掛け合わせたような姿をしていた。
真の姿になると使える技「神の手」で、触れたものは全て鮮魚になってしまうのだという。
しかし時透は、自身の回避力に絶対の自信を持ち、どれだけ凄い攻撃でも当たらなければ意味はないと、余裕の笑みを浮かべるのであった。
121話
時透は最愛の兄を失った時のことを思い出していた。
その当時から、兄を殺した鬼への怒りはいまだに消えていない。記憶を失っても、怒りは体に染み込んでいた。
鬼を滅ぼし根絶やしにするために、怒りの感情を沸き立たせ、玉壺に立ち向かってゆく。
玉壺は自身の得意技を繰り出すが、時透は動きに大幅な緩急をつけ、玉壺を逆に撹乱させる。姿を現しては一瞬で姿を消し、玉壺を上回る速度で動き続けた。
玉壺はまるで霞に巻かれているような感覚に陥り、いつの間にか首を切断されていた。
上弦の伍との戦いは、時透の勝利で幕を閉じる。
鬼滅の刃14巻のネタバレ後編「甘露寺VS憎珀天」
122話
玉壺を倒した時透は、大丈夫と言いながらも麻痺毒が回って泡を吹いて倒れたので、鉄穴森の看病を受ける。
小鉄も一命をとりとめており、鋼鐵塚も相変わらず刀を研ぎ続けていた。時透は、自分の判断の結果、誰も死なずにうまく事が運んだことに安堵し涙を流すのであった。
一方で炭治郎は、半天狗の分裂体が合体した「憎珀天」に苦戦をしいていた。
喜怒哀楽の鬼の力を使える上に、技の威力は合体前よりも上がっている。鼓膜は破れ、片足を踏み潰され、ついには木の龍に飲み込まれてしまう。
しかしついに恋柱「甘露寺蜜璃」が到着。木の龍を切り刻んで炭治郎を救い出す。
迫り来る憎珀天の攻撃も、いとも簡単に斬りふせるのであった。
123話
甘露寺は、憎珀天の攻撃をしなやかな動きで次々と捌いてゆく。
しなやかな動きは、甘露寺の持つ薄く柔らかい日輪刀に加えて、女体であるが故の筋肉の柔らかさ、関節の可動域の広さによって可能となっていた。
いとも簡単に憎珀天の首を捉え、勝利を確信する甘露寺。しかし、本体が別にある憎珀天の首を斬っても、何の意味はない。
判断を間違った甘露寺は、憎珀天の攻撃をもろに受けてしまう。筋肉を硬直させ一命を取り留めるが、憎珀天のとどめの一撃が迫る。
甘露寺はこの瞬間走馬灯を見た。
子供の頃から筋肉の密度が常人の8倍以上あった甘露寺は、1歳で漬物石を持ち上げ、相撲取り3人よりもご飯を食べる、豪快な少女だった。
しかし初めてのお見合いは、特異な体が原因で破談になってしまう。その後のお見合いには、髪を黒く染めて大食いも隠して臨むように。
すると、求婚したいという男性にすぐに出会う。しかし、自分に嘘をついてする結婚では、自分が幸せになれないと甘露寺は思う。
ありのままの自分で居られる場所、ありのままの自分を好きになってくれる人はいないのか、そう考えたことを思い出す。
甘露寺が意識を取り戻すと、炭治郎たちが必死に甘露寺を庇って逃げていた。炭治郎たちは甘露寺なら憎珀天に勝てると信じて、守り続けていたのだった。
自分を必要としてくれる仲間の期待に応えるために、甘露寺は再び刃を振るう決意をする。
124話
甘露寺はどこか心の中で迷っていた。女性なのにこんなに強くなってしまっていいのかと。
しかし甘露寺はついに覚悟を決める。
自分を認めてくれたお館様や鬼殺隊、鬼から守った人たちの笑顔を守るために、全力で鬼と戦うことを。
丈夫な体に生まれたことでみんなを守れることを、今では誇りに思っている。
甘露寺は心拍数を上げ血の巡りを速くして、憎珀天の攻撃を全て捌く。甘露寺の胸元には痣が発現していた。
甘露寺が憎珀天を引き付けているうちに、炭治郎たちは半天狗を本体を探しにゆく。
玄弥の特異体質やヒノカミ神楽、爆血を駆使して木をなぎ倒し、ついに半天狗の本体を見つけ出すことに成功する。
逃げる半天狗に対して、炭治郎は叫び伝える。絶対に逃さない、犯した罪の責任は全て取らせると。
単行本のネタバレ一覧
鬼滅の単行本一覧 | ||||
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