鬼滅の刃(きめつのやいば)の元上弦の肆「半天狗(はんてんぐ)」の解説記事です。半天狗の過去、死亡理由、喜怒哀楽の分身体についても考察しています。
半天狗(はんてんぐ)とは
十二鬼月の「上弦の肆」
半天狗とは、鬼の中の精鋭である十二鬼月の「上弦の肆」です。鬼舞辻の部下の中では、4番の実力者になります。
常に何かに怯え無害な老人という印象を抱かせますが、凶悪な血気術を使用して上弦の地位まで至った鬼です。
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半天狗の分身体|喜怒哀楽
切断するたびに分裂する
半天狗は、首を切断されるたびに分身体を生み出す血気術を使います。舌に喜怒哀楽の文字が刻まれた4体の分身体は、それぞれ独自の強力な能力を扱います。
半天狗に勝利するには、4体の喜怒哀楽の分裂体を生み出した後、本体の首を再度切る必要があります。隊士1人では討伐困難な強さを誇るのが半天狗です。
1、本体
半天狗の本体。4体の分裂体を生み出した後は、ネズミほどの大きさしかないのが特徴。戦闘中は逃げ回ることだけに集中し、戦闘は分身体に任せます。
首は人間の指1本分ほどの細さですが、非常に硬度が高く、日輪刀でも切断することは困難です。
2、空喜
超音波を使用して戦う鬼。背中に羽を持ち体重が軽く、空中を高速で移動することも可能です。顎を切断されると、超音波の発動は止まります。
3、積怒
雷を放つ錫杖を扱う鬼。雷は鬼に対しても効果的で、禰豆子を気絶させたり玄弥への攻撃にも使用されました。
4、哀絶
体術に優れる鬼。十文字槍を使った近接戦が得意です。
5、可楽
突風を放つ団扇を持つ鬼。放たれる突風は、建物の壁を倒壊させるほどの威力です。
その他の分裂・分身について
憎珀天
積怒が他の3体を吸収した姿。雷や超音波など、喜怒哀楽が持っていた能力を使用可能です。さらに木の龍を生み出し操る能力も持ちます。
単純な戦闘力が高く、痣の発現した恋柱甘露寺を、死一歩手前まで追い詰めました。
恨みの鬼
本体の姿を、血気術で巨大化し具現化させた鬼。本体とは別物であり、心臓部にネズミほどの大きさの本体を隠しています。
分裂を重ねた鬼
喜怒哀楽の文字を持つ鬼をさらに切断すると出現する鬼。1体あたりの攻撃力もかなり下がります。
半天狗の過去|鬼になった理由
「目が見えない」と嘘をつく
人間時代、半天狗がガラの悪い男にぶつかった際、目の見えないふりをしたところ見逃してもらえました。さらに、目が見えないと言うと、色々な人が親切がしてくれることに味を占めます。
その後半天狗は、誰彼構わず「目が見えない」と嘘をつき続けるのです。
嘘がばれて打ち首の刑に
半天狗は「目が見えない」と嘘をつき、盗みと殺しなどの犯罪を繰り返します。目だけでなく「手が勝手に」と嘘をつくことも増える始末。
最終的にはお奉行に嘘がばれ、打ち首の刑を宣告されます。
打ち首前日に鬼舞辻と出会う
打ち首の刑の前夜、半天狗は鬼舞辻無惨に遭遇します。その場で鬼舞辻の勧誘を受け、鬼になることを決めるのです。
半天狗の豆知識・考察
分身体は文字に応じて性格が違う
喜怒哀楽の文字を持つ4体の分身体は、それぞれの言動から、名前に応じた性格になっていることがわかります。例えば「喜」の空喜は、常に楽しそうな言葉遣いになっています。
分身体の言葉遣いに注目することで、半天狗戦を別の角度から楽しむことができます。
玄弥の戦闘に貢献した?
半天狗戦を経た玄弥は、その後に上弦の壱「黒死牟」と対峙。窮地に陥った柱を救うため、憎珀天の「木の血気術」に酷似した攻撃を繰り出しました。
半天狗戦で木の龍を食って取り入れたため、使用できたのだと思われます。思わぬ形で鬼殺隊の窮地を救ったのは、半天狗だったのかもしれません。
舌が弱点なのは二枚舌だから?
半天狗および分身体は、舌が弱点であり舌を斬られると動きが一時止まります。舌が弱点である理由は、半天狗が「二枚舌(嘘つき)」だからと推測できます。
嘘を武器に殺人・窃盗を繰り返した半天狗。武器である舌が弱点であることは、作者の意図したところでしょう。
半天狗は死亡している?
炭治郎に首を斬られ死亡
刀鍛冶の里にて、炭治郎や柱たちと対峙。恨みの鬼の心臓部に隠れていましたが、透き通る世界を発現した炭治郎に、首を切断され死亡します。
上弦の肆は鳴女が引き継ぐ
半天狗が死亡したことで空いた上弦の肆の地位。半天狗の次は、無限城を管理する鳴女に引き継がれることになります。
激戦を繰り広げる14巻
半天狗の初登場巻は12巻。そして14巻では、炭治郎や柱を相手に対等以上に戦う半天狗が描かれています。
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週刊少年ジャンプ連載「鬼滅の刃」の概要
時は大正。竈門炭治郎は、家族とともに山でつつましくも幸せな日々をおくっていた。
ある日、町で炭を売りに出かけた炭治郎が山に戻ると、家族は鬼に襲われ血だまりの中で絶命していた。
唯一、一命をとりとめていた妹・禰豆子を救うべく、降りしきる雪の中背中に背負い必死に雪山を下りる炭治郎。
その途中、禰豆子は突然唸り声を上げ、炭治郎に襲いかかる。鬼と人との切ない物語__。
(C)吾峠呼世晴
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