鬼滅の刃(きめつのやいば)の元上弦の陸「堕姫・妓夫太郎(だき・ぎゅうたろう)」の解説記事です。堕姫・妓夫太郎の過去、死亡理由、血気術についても考察しています。
堕姫・妓夫太郎(だき・ぎゅうたろう)とは
十二鬼月の「上弦の陸」
「堕姫・妓夫太郎」とは、鬼の中の精鋭である十二鬼月の「上弦の陸」です。鬼舞辻の部下の中では、6番の実力者になります。
吉原遊郭に身を潜め、100年以上の間も人を喰らい続けていました。葬った柱の数は、合計で22人にも及びます。
血の繋がった兄妹
堕姫・妓夫太郎は、もともと血の繋がった兄妹であり、2人で鬼になりました。鬼化してからも兄妹の絆は強く、片方の首が斬れただけでは死なないのが特徴です。
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堕姫・妓夫太郎の強さと血気術
堕姫の強さ・血気術
帯を自由自在に操る
堕姫の血気術は、着物に扮した帯を自由自在に操ることができる能力。帯を刃物のように鋭くしたり、帯の中に人間を取り込むことも可能です。
八重帯斬り
刃物のように研ぎ澄まされた8本の帯で、敵の退路を塞ぎながら切り裂く技。
妓夫太郎の強さ・血気術
2つの鎌を武器に戦う
妓夫太郎は、2つの鎌を用い戦います。生前から鎌の扱いに長けており、同じく二刀流の宇髄と対等以上に渡り合いました。鎌をブーメランのように使用したり、斬撃を飛ばすことも可能です。
宇髄天元について
また妓夫太郎は毒を扱えるため、敵を鎌で傷つけ一定時間稼げば、柱であっても毒殺することができます。
跋扈跳梁
血の斬撃を体の周囲にめぐらせ、敵の攻撃を防ぐ技。
飛び血鎌
己の血を剃刀のような薄い刃にして、毒の斬撃を飛ばす技。
演斬旋回・飛び血鎌
螺旋状の血の斬撃を、両腕にまとい攻撃する技。接近戦で主に使用します。
堕姫・妓夫太郎の過去|鬼になった理由
妓夫太郎が遊郭の最下層で生まれる
兄の妓夫太郎は、遊郭の最下層の家庭に生まれます。
生まれた時から貧困に苦しみ、母親から幾度も殺されかけます。腹が減ったら鼠や虫で食い繋ぐ生活。妓夫太郎の体は、枯れ枝のように弱々しいものでした。
加えて、醜い声や容貌をしていた妓夫太郎。美貌が価値基準である遊郭で、化け物のように扱われながら生活します。
梅(堕姫)が生まれる
数年後、妹の梅(堕姫)が生まれます。梅という名前は、母親の病名「梅毒」から付けられました。
梅は、年端もいかない頃から絶世の美貌を兼ね備えていました。妓夫太郎は妹の美貌を誇りに感じ、取り立ての仕事を始めます。
妓夫太郎は元々喧嘩が強かったため、取り立ての仕事を始めます。取り立ての役職を「妓夫」といいますが、そのまま名前を付けられ妓夫太郎となります。
梅が丸焼きにされる
梅が13歳になった頃、梅は客の侍の目玉を突いて失明させます。その報復として、梅は縛り上げられ生きたまま焼かれてしまいます。
仕事から戻り、丸焦げになった梅を見つけた妓夫太郎。梅を抱きかかえて泣き叫びます。
梅を襲った犯人を殺す
まだ、かろうじて生きていた梅を抱きかかえて泣く妓夫太郎。その隙を突いて、梅を丸焼きにした侍に背後から斬られてしまいます。かろうじて息のあった妓夫太郎は、侍と侍を呼んだ女性を殺し、その場から逃亡します。
梅を背負いながら遊郭を歩く傷だらけの妓夫太郎。誰にも助けてもらえず、雪が降り注ぐ中、道に倒れ込みます。
童磨に導かれ鬼へ
兄妹2人で死にかけていたとき、当時の上弦の陸「童磨」と遭遇。幸せそうな他人を許さないと誓った妓夫太郎は、童磨の勧誘を受けて鬼になるのでした。
童磨について
遊郭に潜伏し続ける
鬼となった堕姫は、およそ10年ごとに顔や年齢、店を変えて遊女を続けます。不動のナンバーワンとして、遊郭に君臨し続けるのです。
堕姫・妓夫太郎の性格と注目ポイント
互いに兄妹思い
鬼でありながらも、深い信頼関係で結ばれている堕姫と妓夫太郎。堕姫は兄の戦闘能力に絶大な信頼を置き、妓夫太郎はそれに応えるが如く戦います。
100年以上も共に暮らしてきたからこそ、2人の絆は地獄を目の前にしても断ち切れません。
美に対する圧倒的なこだわり
美を全ての価値基準とする吉原遊廓に生まれた堕姫。容姿に対する拘りはかなり強く、不細工や年老いた人間は決して食べません。堕姫は10年ごとに姿を変えても、吉原のトップに君臨し続けます。
兄妹愛に一定の理解を示す
炭治郎をいつでも殺せる状態まで追い詰めた妓夫太郎。しかし、妹の禰豆子の存在に気づいた後、炭治郎を殺そうとはしませんでした。
炭治郎を罵倒するためという側面もありますが、最も大きな理由は、妹を守る炭治郎の境遇が、自身の過去と似通っていたためだと思われます。炭治郎を殺さず、鬼になる選択肢を与えるのでした。
堕姫・妓夫太郎の名言
「ずっと一緒にいるんだから!!」
死後の世界で、堕姫が妓夫太郎に伝えた言葉。人間時代に、妓夫太郎が堕姫を励ますために伝えた言葉を、100年ぶりに伝えるのでした。
「取り立ててやる」
妓夫太郎の口癖であり信条でもある言葉です。生まれた時から食べ物も愛情も与えられず、地獄のような日々を生きてきた妓夫太郎。
幸せが与えられなかったことで、人の幸せを奪う(取り立てる)ことに、妓夫太郎は幸福を見出します。そんな妓夫太郎の哀しい価値観が反映された一言です。
堕姫・妓夫太郎の死亡シーン|最期について
炭治郎たちに首を斬られ死亡
吉原遊郭にて、炭治郎たちに首を切断され死亡します。同時に切断されなければ死にませんが、激闘の末、堕姫の首は伊之助と善逸に、妓夫太郎の首は炭治郎に切断されるのです。
互いに罵り合い喧嘩をする
首を斬られて死期が迫り、口喧嘩を始めてしまう2人。「兄妹ではない」「血も繋がっていない」などの暴言が飛び交います。
そんな2人を見かねて、妓夫太郎の口を手で優しく覆ったのは炭治郎でした。兄妹で旅を続けてきた炭治郎は、2人に「仲良くしよう」と優しく語りかけます。その後2人は、灰となって消滅します。
共に地獄へ向かう
死後の世界で再会する堕姫と妓夫太郎。堕姫の人生を狂わせたことに負い目を感じた妓夫太郎は、堕姫を突き放します。しかし堕姫は「ずっと一緒にいる」と、妓夫太郎と共に地獄に向かうと決意するのです。
堕姫をおんぶする妓夫太郎。地獄の業火に包まれながら、2人で地獄に向かうのでした。
過去が明らかになる11巻
堕姫・妓夫太郎の初登場巻は9巻。そして11巻では、鬼殺隊との戦闘、堕姫・妓夫太郎の衝撃の過去が描かれています。
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週刊少年ジャンプ連載「鬼滅の刃」の概要
時は大正。竈門炭治郎は、家族とともに山でつつましくも幸せな日々をおくっていた。
ある日、町で炭を売りに出かけた炭治郎が山に戻ると、家族は鬼に襲われ血だまりの中で絶命していた。
唯一、一命をとりとめていた妹・禰豆子を救うべく、降りしきる雪の中背中に背負い必死に雪山を下りる炭治郎。
その途中、禰豆子は突然唸り声を上げ、炭治郎に襲いかかる。鬼と人との切ない物語__。
(C)吾峠呼世晴
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