鬼滅の刃（きめつのやいば）の下弦の壱「魘夢（えんむ）」の強さ・血気術を解説。魘夢の性別や過去、名前の由来、無限列車での死亡理由についても考察しています。
魘夢(えんむ)とは？
悪夢を見せて戦う十二鬼月の「下弦の壱」
魘夢とは、鬼の中の精鋭である十二鬼月の「下弦の壱」です。鬼舞辻の部下の中では7番の実力者にあたり、無限列車編で鬼殺隊の前に立ちはだかります。
魘夢の血気術は「夢を強制的に見せて精神崩壊へ導く」という非常に凶悪な能力。1度血気術にかかってしまうと、柱ですら倒すことは困難。
また自身を生み出した鬼舞辻無惨を心から崇拝しており、下弦が粛清された通称パワハラ会議では、無惨へ深い忠誠心を見せて、唯一生き残ることができた鬼です。
他者の苦痛を愉悦とする嗜虐者
鬼にしては笑顔を見せることが多く柔らかい印象がありますが、その性格は残虐そのもの。ただ殺すだけではなく、人の苦しみや不幸を見ることを快楽としています。
魘夢の性別は不明
中性的な声と見た目をしており、一目見ただけでは性別が男女のどちらか判別できない魘夢。公式のファンブックでも性別は言及されておらず、現状は不明となっています。
無惨に対しては「わたし」と発言する一方で、鬼殺隊士たちには「俺」という表現を使う魘夢。まだまだ性別に関しては謎が多いキャラクターです。
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魘夢の能力・血気術
「夢」に関係する血気術を使用
魘夢は対象者に対して強制的に夢を見せる血気術を使用します。現実に戻りたくなくなるような幸福な夢だけでなく、悪夢も見せることが可能です。
血気術の効力は非常に強力であり、鬼殺隊の柱であっても1人での解除は困難を極めます。
魘夢の見せる夢は有限
魘夢の見せる夢は無限には続いておらず、夢を見ている者を中心に円形となっているのが特徴です。夢の外側には「無意識の領域」があり、そこには精神の核が存在します。
この精神の核を破壊されると、核の持ち主は廃人となってしまいます。隊士と直接対峙せずとも、核さえ破壊すれば隊士を倒せるのが魘夢最大の強みです。
強制昏倒催眠の囁き
左手にある口から催眠効果を持つ声を発し、対象の眠らせる血気術。目を覚ますには、夢の中で自害する必要があります。
強制昏倒睡眠・眼
魘夢の体にある無数の眼を開き、目があった者を強制的に眠りにいざなう技。眠りを解くには夢の中で首を斬らねばならず、再び術にかからぬようまぶたを開けずに覚醒しなければなりません。
無限列車と合体できる
魘夢は自らの体を無限列車と融合させていました。このことから、あらゆる物体と合体する能力を持つと考えられます。首の弱点すらも物体に引き継がれるため、首を人外な硬度まで上げることも可能です。
魘夢の名前の意味・由来
魘夢の意味は「恐ろしい夢」
魘夢という言葉は実際に存在する熟語。意味は「恐ろしい夢、悪夢」であり、まさに夢を見せて戦う魘夢にピッタリな名前といえます。
名前は無惨がつけている
魘夢を含め、十二鬼月の名前は全て鬼舞辻無惨がつけています。無惨は魘夢の血気術を実際に見て、「恐ろしい夢」という名前の着想を得たのでしょう。
人間時代の過去｜鬼になった理由
人間時代から猟奇的な行動を繰り返す
魘夢は人間時代、子供の頃から夢と現実の区別がつかず、周囲を困惑させていました。さらに大人になってからは、医者でもないのに催眠療法などを悪用。
病気で余命が少ない人に健康になったと思い込ませ、後から実は嘘だったとバラしたり、最低なことを繰り返していたようです。
鬼時代は記憶を失っている？
鬼滅の刃では死の間際に過去回想が入りますが、魘夢の時に過去回想はなく消滅していきました。このことから、魘夢は人間時代の記憶を完全に失っていたのだと思われます。
同じ十二鬼月の猗窩座も、長らく人間のころの記憶を失っていたため、記憶喪失は鬼特有の症状なのでしょう。
人間のころの記憶を思い出すこともなく鬼として死んでいった魘夢には、どこか同情せざるを得ません。
魘夢の名セリフ3選
「私は夢見心地で御座います」
無限城にて無惨が下弦の鬼を次々と粛清してゆく中、それを最後まで見届けた魘夢。無惨の粛清に恐怖を感じることなく、むしろ残虐な光景を見せた無惨に感謝の言葉を伝えるのです。
魘夢の狂気じみた感性と、無惨への深い忠誠心が表れた言葉といえます。
「なんという惨めな悪夢だ…」
柱たちを前にしても、自身の力に自信を持ち全く不安な表情を見せていなかった魘夢。しかし、炭治郎の思わぬ活躍によって首を斬られてしまい、ついに魘夢の心が焦りで満ち溢れるのです。
消滅する中でこの言葉を呟き、自身の弱さを悔いながら消えてゆくのです。
「人間の歪んだ顔が大好物だよ」
魘夢が炭治郎と対峙した際に、心の中で呟いた言葉。隊士討伐に協力した一般人に幸せな夢を見せていた魘夢ですが、この発言からこの後悪夢を見せるであろうことが分かります。
魘夢の残虐で快楽主義的な性格を一言で表したセリフといえるでしょう。
魘夢は死亡している？
炭治郎に首を斬られ死亡
無限列車にて、炭治郎や煉獄たちと対峙。無限列車と融合して首の硬度を最大限まで高めましたが、炭治郎のヒノカミ神楽により首を切断され死亡します。
死を目前にして、無惨に血を分け与えられながらも上弦の域に達せなかったことを悔い、消滅してゆくのです。
無限列車編の解説はこちら
激戦を繰り広げる7巻
魘夢の初登場巻は6巻。そして7巻では、炭治郎や煉獄を相手に対等以上に戦う魘夢が描かれています。
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