NHK紅白歌合戦にも出演するLiSAが歌う、鬼滅の刃主題歌「紅蓮華」考察です。紅蓮華の元ネタは何なのか、紅蓮華の意味、歌詞の意味や、歌に込められた裏テーマについても解説していきます。
紅蓮華とは?
鬼滅の刃シーズン1の主題歌
紅蓮華は、LiSAの15枚目のシングルで「鬼滅の刃」のOP主題歌になっている楽曲です。
紅蓮華の元ネタは蓮の花(蓮華)
蓮の花は様々な色があり、その中のひとつ「真紅の蓮華」が紅蓮華に該当します。
仏教的な意味は「仏の大悲」
仏教経典の摩訶般若波羅蜜経には、「白蓮華・紅蓮華・青蓮華・黄蓮華」の4色が記載されており、真紅の蓮華は仏による救済を表す「仏の大悲」という意味を持ちます。
紅蓮華の歌詞考察
強くなれる理由を知る
強くなれる理由を知った 僕を連れて進め
泥だらけの走馬灯に酔う こわばる心
震える手は掴みたいものがある それだけさ引用元:J-Lyric.net
炭焼きの家に生まれて、家族と平凡な生活を送っていた竈門炭治郎。
しかし、鬼舞辻無惨が生み出した鬼によって一家は皆殺しにされてしまいます。生き残った妹・禰豆子も、鬼の血を受けたことで鬼となります。
一家を失うという辛い状況にあっても。禰豆子を人間に戻すこと、そして元凶である鬼を根絶やしにするために、炭治郎は鬼殺隊に加入して強くなることを決意します。
泥だらけの走馬灯(家族が鬼に殺される記憶)によって心はこわばりますが、そんな震える手でも掴みたいもの(禰豆子を人間に戻すこと)を掴もうと強くなっていく炭治郎を表しているようですね。
消せない夢も止まれない今も
どうしたって!
消せない夢も 止まれない今も
誰かのために強くなれるなら
何度でも立ち上がれ引用元:J-Lyric.net
「消せない夢」とは、家族が鬼に殺されてしまったこと、鬼殺隊に入ってからも守れなかった人たちのことを表してるようにも見えます。
消したくても消せない辛い現実があっても、炭治郎には立ち止まっている暇はありません。今もなお鬼の脅威にさられている人々がいて、また禰豆子をいち早く人間に戻してあげる必要があるからです。
炭治郎は誰かのために強くなるからこそ、何度でも立ち上がるのです。
原曲とアニメ版では歌詞が違う
アニメ版では「何度でも立ち上がれ」になっている部分ですが、元々原曲では「ありがとう悲しみよ」でした。
これはLiSAが炭治郎の気持ちになって歌う時に、家族を失った悲しみを「ありがとう悲しみよ」と炭治郎に言わせてしまってはあまりにも報われないし、LiSA自身が言わせるべきではないと考え変更したようです。
シングルでは「ありがとう 悲しみよ」となっている歌詞を、 アニメのオープニングでは「何度でも立ち上がれ」に変えたそうですが、このきっかけは”LiSAが歌う理由”を考えたことらしく――
(省略)LiSA治郎で書いていったら「ありがとう 悲しみよ」だったんですけど、でもそれをまた炭治郎にお返ししたときに「ありがとう悲しみよ」は炭治郎に言わせるべきではないと思って
LiSAの気持ちで歌うなら「ありがとう 悲しみよ」になるし、炭治郎の気持ちになるなら「何度でも立ち上がれ」としたいという意図があるようです。
他にも炭治郎の出会うできごとが?
イナビカリの雑音が耳を刺す 戸惑う心
優しいだけじゃ守れないものがある? わかってるけど
水面下で絡まる善悪 透けて見える偽善に天罰引用元:J-Lyric.net
「イナビカリの雑音が耳を刺す」というのは、炭治郎と出会うことになる、善逸(雷の呼吸の使い手)を表しているようにも見えます。
また、「優しいだけじゃ守れないものがある?」というのは、強さだけを求める伊之助(獣の呼吸の使い手)と出会ったときの炭治郎の心境ではないでしょうか。
そして、「水面下で絡まる善悪」とは、地面に潜り少女のみを攫っていった鬼を象徴する歌詞のようにも考えられます。善悪とは、水に潜り込んで鬼を討とうとした炭治郎(善)と、それを阻もうとする鬼(悪)が絡む様子を描いているようにも見えます。
トゲだらけの道とは無惨に至る道?
乱暴に敷き詰められた トゲだらけの道も
本気の僕だけに現れるから 乗り越えてみせるよ引用元:J-Lyric.net
乱暴に敷き詰められたトゲだらけの道(茨の道)とは、鬼舞辻無惨へたどり着く道を想起させます。
というのも、炭治郎の仇敵である鬼舞辻無惨は、イバラ(トゲ)を張り巡らしたような血鬼術を使います。無惨にたどり着くまでには、そういった茨が敷き詰められた道を歩まなければならないという炭治郎の状況を表しているのではないでしょうか。
負ける意味を知った炭治郎
世界に打ちのめされて負ける意味を知った
紅蓮の華よ咲き誇れ! 運命を照らして引用元:J-Lyric.net
平凡でも幸せに暮らしていた炭治郎一家。しかし、それを踏みにじるかのように不条理な世界(鬼のはびこる時代)によって炭治郎は打ちのめされます。
負ける意味を知り、それでも運命に抗うべく紅蓮の花のように咲き誇る炭治郎を象徴しているような曲が紅蓮華です。
LiSAのインタビューにもあるように、このフレーズが紅蓮華のコアになっているようです。
最終決戦のネタバレ一覧
21巻 | ||||
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202話 | 203話 | 204話 | 205話 |
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「鬼滅の刃」の概要
時は大正。竈門炭治郎は、家族とともに山でつつましくも幸せな日々をおくっていた。
ある日、町で炭を売りに出かけた炭治郎が山に戻ると、家族は鬼に襲われ血だまりの中で絶命していた。
唯一、一命をとりとめていた妹・禰豆子を救うべく、降りしきる雪の中背中に背負い必死に雪山を下りる炭治郎。
その途中、禰豆子は突然唸り声を上げ、炭治郎に襲いかかる。鬼と人との切ない物語__。
(C)吾峠呼世晴
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