地獄のヒーロー編とは
収録巻数・話数
本記事は、『チェンソーマン』の「地獄のヒーロー」編と銘打って、10巻 第83話から11巻 第97話までの内容を対象に内容をまとめています。
該当巻の重大なネタバレも含みますので、未読の方はご注意ください。
地獄のヒーロー編のあらすじ
マキマの策によって廃人のような状態になってしまったデンジ。
岸辺主導のマキマ討伐作戦が敢行されるも、ピンチに陥ったマキマの「助けてチェンソーマン」という一言によって、デンジの中の”チェンソーマン”が覚醒してしまいます。
デンジの相棒・ポチタの正体であるチェンソーマンは、”地獄のヒーロー”として、ある者には恨まれ、ある者には崇拝される存在です。
マキマの目的は、そんなチェンソーマンを飼いならし、世界をより良いものに創りかえる、というものでした。
様々な策を練ったマキマは、チェンソーマンを弱体化させ、目的達成まであと僅かというところに到達します。
しかし、思わぬ助っ人により、デンジが再び覚醒しました。
民衆のCSM(ChainSawMan)コールを聞き、立ち上がるデンジ。
最後の血戦の勝者は――?
地獄のヒーロー編 主要人物紹介
デンジ
デンジは「チェンソーの悪魔」ポチタの心臓をその身に宿し、「チェンソーの武器人間」に変身することが出来る少年です。
マキマの策によって廃人のような状態になってしまい、しばらくはポチタことチェンソーマンに身体を預けることとなりました。
しかし、最終的にはパワーの尽力によって自我を取り戻し、マキマとの血戦に臨みます。
ポチタ
ポチタはデンジの相棒悪魔であり、その正体は”地獄のヒーロー”チェンソーマンです。
食べた悪魔の”名前”を完全に消し去る、という特異な能力を持っているがゆえ、ポチタ/チェンソーマンは全悪魔の恐怖の対象。
そんな悪魔達の”恐怖”がポチタ/チェンソーマンをさらに強くしており、地獄では”超越者”からも認知される圧倒的な知名度を誇ります。
パワー
パワーは、デンジとバディを組む虚言癖持ちの「血の魔人」です。
マキマによって殺害されてしまったものの、デンジの中に残る僅かな血液を介して復活を遂げました。
しかしその復活もポチタの肉片を食べたことによる一時的なものに過ぎず、デンジ救出後は本当の意味で死を迎えます。
マキマ
マキマはデンジの中に宿る”チェンソーマン”のファンを自称する、「支配の悪魔」です。
支配の力によって複数の人間や悪魔を使役しており、その兵力は圧倒的。
『チェンソーマン』第一部における”ラスボス”として、デンジの前に立ちはだかりました。
岸辺
岸辺は公安対魔特異4課の隊長にして、自称「最強のデビルハンター」です。
頭のネジが飛んでいるデンジを高く評価しており、彼がマキマから逃げ切るための手助けをしました。
『チェンソーマン』において少数派である最後まで生き残ったキャラクターの一人であり、今後の再登場が予想されます。
コベニ
コベニは、公安対魔特異4課に所属する契約悪魔不明のデビルハンターです。
高い身体能力を持っており、かなりのポテンシャルを秘めているかに思われた彼女でしたが、「地獄」の一件で公安を辞職。それ以降は、ファストフード店の”ファミリーバーガー”にてアルバイト店員として稼ぎを得ていました。
しかし、ひょんなことからチェンソーマンを呼んでしまった結果、余計なことを知り過ぎてしまい、マキマから命を狙われることになります。
岸辺の機転でデンジともども匿われており、『チェンソーマン』第一部終了時点では、岸辺と同じく生存しています。
武器人間
武器人間とは、”人間でも悪魔でも魔人でもない者達”の呼称です。
今編ではマキマに支配された状態で7名が登場し、デンジやチェンソーマンの敵として立ちはだかりました。
7人の中には、かつて登場したサムライソード、レゼ、クァンシの姿も。
槍、長剣、火炎放射器、鞭の武器人間は、今編にて初登場となりました。
地獄のヒーロー編 ストーリー解説
1.チェンソーマンの顕現
アキ・パワーの死を受けて、完全に廃人となってしまったデンジ。
マキマがそんな彼を連れて部屋を出ると、突如として爆発が巻き起こりました。マキマに攻撃を行ったのは、岸辺が率いる統率された部隊です。
岸辺が「対マキマ対策部隊 準備」と号令をかけると、6名のデビルハンターがその身を賭して”地獄の悪魔”を召喚しました。
大ピンチのマキマが「助けてチェンソーマン」と呟くと、目を見開いたデンジがチェンソーマンへと変身。
”地獄のヒーロー”ことチェンソーマンが、この世に顕現します。
2.マキマの目的
チェンソーマンは、食べた悪魔の名前をこの世から消し去る能力を持っており、それゆえに全ての悪魔に恐怖されている悪魔です。
マキマの狙いは、そんなチェンソーマンを支配することでその力を掌握し、より良い世界を作ることでした。
そこでマキマは、”支配”するためにチェンソーマンに勝負を仕掛けます。7人の武器人間からなる「対魔特異5課」を用意したマキマ。
しかしチェンソーマンは、瞬く間に全員を倒してしまいました。
3.チェンソーマン弱化
チェンソーマンに大敗を喫したマキマでしたが、「デンジが銃の魔人と戦う姿」を「チェンソーマンの活躍」としてマスコミにリーク。
世間は「チェンソーマンが銃の悪魔を倒した」というニュースに沸き立ち、チェンソーマンは一躍人気者となってしまいます。
”恐怖”が力の源である悪魔にとって、”人気”の獲得など言語道断。
”地獄のヒーロー”チェンソーマンは、”世間のヒーロー”チェンソーマンになってしまったことにより、皮肉にも弱体化の一途を辿ることになりました。
4.復活と逃亡
マキマの策により、大ピンチを迎えたチェンソーマン。
ここでポチタは、デンジの”体内の血液”としてギリギリ生命を保っていたパワーに協力を求めます。
パワーは「デンジはワシのバディじゃからな!」と、二つ返事で快諾。命懸けでチェンソーマンの身体をマキマから逃がすことに成功しました。
ゴミ箱の中でデンジとの再会を果たしたパワーは、「血の悪魔を見つけて”パワー”に戻す」という契約を結びます。
そしてパワーは、その契約の代価として血を提供。
”チェンソーマン”となっていたデンジは、”デンジ”に戻ったうえで目を覚ましました。
1巻 第1話と全く同じ構図で復活を遂げたデンジ。彼が眠っていたゴミ箱の横には岸辺の姿があり、デンジを逃がしてくれるようです。
5.最後の血戦
デンジは岸辺の手引きで、マキマからの逃亡を図ります。
しかし、テレビで自身の活躍が取り沙汰されていることを受け、”チェンソーマン”になることを決意するとともに、マキマを打ち倒すと決めたのでした。
ところが、「支配の悪魔」マキマは、自身への攻撃を適当な日本国民の病気/事故に置き換えることが出来ます。
すなわち、倒そうとして倒せる類の相手ではありません。
そこでデンジが考えたのは、マキマを”摂取する”という方法でした。
未だにマキマに対して好意を抱いていたデンジは、”愛ゆえの摂取”によって契約の隙間を抜け、マキマ殺害に成功します。
しかし”悪魔”は輪廻転生する存在。地獄で死を迎えたであろう「支配の悪魔」は、”ナユタ”として再び現代に生まれ落ち、岸辺によってデンジに預けられるのでした。
『チェンソーマン』第一部 公安編が終わり、第二部 高校生編へと続きます。
単行本のネタバレ一覧
チェンソーマンの単行本一覧 | ||||
---|---|---|---|---|
1巻 | 2巻 | 3巻 | 4巻 | 5巻 |
6巻 | 7巻 | 8巻 | 9巻 | 10巻 |
11巻 | 12巻 | 13巻 | 14巻 |
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(C)藤本タツキ
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