アニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編の第6話のネタバレ・感想記事です。ネタバレ込みでストーリーをご紹介し、感想や考察を記述しています。
【鬼滅の刃】作品の概要
(アニメ『鬼滅の刃』 遊郭編 6話 吾峠呼世晴 / 集英社)時は大正。竈門炭治郎は、家族とともに山でつつましくも幸せな日々をおくっていた。
ある日、町で炭を売りに出かけた炭治郎が山に戻ると、家族は鬼に襲われ血だまりの中で絶命していた。
唯一、一命をとりとめていた妹・禰豆子を救うべく、降りしきる雪の中背中に背負い必死に雪山を下りる炭治郎。
その途中、禰豆子は突然唸り声を上げ、炭治郎に襲いかかる。鬼と人との切ない物語＿＿。
アニメ『鬼滅の刃』これまでの振り返り
甘露寺蜜璃の到着
(アニメ『鬼滅の刃』 刀鍛冶の里編 第5話 吾峠呼世晴 / 集英社)アニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編 5話の序盤、到着した甘露寺蜜璃は、凄まじい勢いで魚鬼たちを屠りました。
その後、窮地の里長の救出にも成功し、”柱”の一角としての存在感を放ちます。
そんな甘露寺蜜璃が扱う日輪刀は、鞭のようにしなる”里長”鉄珍による特殊な刀です。
同様にしなやかな肉体から放たれる”恋の呼吸”は強力そのもの。
”恋柱”甘露寺蜜璃の今後の活躍にも注目したいところです。
時透無一郎の窮地
(アニメ『鬼滅の刃』 刀鍛冶の里編 第5話 吾峠呼世晴 / 集英社)”上弦の伍”玉壺との戦いに単身挑んでいた”霞柱”時透無一郎。
小鉄と鉄穴森を守りつつ、”柱”の名に恥じない戦闘を見せていたものの、玉壺の血鬼術「水獄鉢」によって閉じ込められてしまいました。
その名の通り、水の檻に囚われる形となってしまった時透。呼吸はもちろんのこと、水の中ではまともな動作すらも繰り出せません。
圧倒的な窮地に陥った時透は、どのような行動に出るのでしょうか。
爆血刀と異変
(アニメ『鬼滅の刃』 刀鍛冶の里編 第5話 吾峠呼世晴 / 集英社)禰豆子の血鬼術「爆血」により、燃ゆる刀となった炭治郎の日輪刀。
熱を帯びて赤くなった日輪刀を見ると、”上弦の肆”半天狗の分身体たちは、鬼舞辻無惨に刻まれた”恐怖の記憶”を想起します。
それは、耳飾りの剣士「縁壱」の記憶でした。
炭治郎の爆血刀は、この窮地を乗り越えるためのカードとなるのでしょうか。
また、時を同じくして、分身体の哀絶(あいぜつ)を追い込んでいた不死川玄弥。
どうにも様子がおかしくて……？
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アニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編 6話のネタバレ
以下はアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編 第6話「柱になるんじゃないのか！」のネタバレです。
1.取り乱した玄弥
哀絶を返り討ちにしたであろう不死川玄弥は、鬼のような姿となって炭治郎を睨みつけていました。
そんな折、可楽が切断部位の痛みを訴え始めます。
炭治郎の「爆血刀」による切断は、鬼に灼けるような痛みを与える他、再生をある程度阻害する効果があるようです。
しかし、半天狗の分身体たちに、体が崩壊する様子は見られません。
つまり、”上弦の陸”妓夫太郎・堕姫のように、”同時に頸を切ること”が倒す条件である…と言うわけではないようです。
喜怒哀楽の鬼への攻撃が意味をなさないことを察した炭治郎は、ひとまず瓦礫に埋もれた禰豆子の救出に走りました。
禰豆子を助け出した炭治郎は、「頸が急所ではない」と言う事実を訝しみ、”5体目の存在”と言う仮説に辿り着きます。
(アニメ『鬼滅の刃』 刀鍛冶の里編 第6話 吾峠呼世晴 / 集英社)炭治郎が辺りを見回すと、突如として炭治郎の首を掴んだ玄弥が「図に乗るなよ」と発言。
興奮している様子の玄弥は、上弦を倒すのが自身であると叫びました。
玄弥は上弦の鬼を倒すことに固執しており、「柱になるのは俺だ！」と続けます。
一方の炭治郎は、特に出世欲に駆られているわけではなく、むしろ玄弥の援護を名乗り出ました。
炭治郎の澄んだ瞳を前に、喧嘩腰の玄弥も思わずほんわかした雰囲気に。
……ここで、遂に積怒が頸の回復を終えてしまいました。
2.本体の存在
(アニメ『鬼滅の刃』 刀鍛冶の里編 第6話 吾峠呼世晴 / 集英社)回復した積怒は、錫杖を用いて雷を操ります。
攻撃を避けた炭治郎は、5体目の鬼探しのため、玄弥に喜怒哀楽鬼との戦いを任せました。
可楽の団扇を用いた攻撃によって、当たりの温泉の匂い(硫黄臭)が飛んでおり、炭治郎の”嗅覚”が本領を発揮。
その結果、5体目の鬼を見つけることに成功しました。
炭治郎は、「北東にまっすくだ！」と玄弥に指示。5体目の鬼を倒させるため、他の鬼の相手を引き受けました。
焦った喜怒哀楽の鬼は、全力で炭治郎、玄弥、禰豆子への攻撃を繰り広げます。
3.小さき正体
(アニメ『鬼滅の刃』 刀鍛冶の里編 第6話 吾峠呼世晴 / 集英社)血鬼術「水獄鉢」で時透無一郎を閉じ込めた”上弦の伍”玉壺は、勝ち誇った笑みを浮かべていました。
水の中ゆえに呼吸や動きを発揮できない時透。
これまでにない窮地に立たされてしまったようです。
再び場面は戻り、炭治郎サイド。
禰豆子が哀絶の槍に貫かれてしまい、積怒は”雷”によって追撃の準備を行なっていました。
ここで、再び炭治郎が”ヒノカミ神楽”を使用。
事前に鬼舞辻無惨から得ていた情報よりも強くなっている炭治郎を前に、流石の積怒も焦りの表情を見せます。
それに呼応するように、禰豆子も「爆血」で哀絶に反撃を行いました。
一方その頃、玄弥は森の中に入り、”5体目”を探していました。
炭治郎のような”嗅覚”を持たない玄弥は、”視覚”に頼った捜索をする他ありません。
ここで、炭治郎の「低い！」と言う情報支援を前に、ふと下を見た玄弥。
(アニメ『鬼滅の刃』 刀鍛冶の里編 第6話 吾峠呼世晴 / 集英社)そこには、手のひらサイズの本体の姿がありました。
ネズミのような本体を前に、怒りをあらわにしつつ刀を振るう玄弥。
しかし、半天狗の頸は固く、玄弥の日輪刀は折れてしまいました。また、頼みの銃撃も本体相手には意味をなしません。
本体の処理にもたついてしまった玄弥の背後には、積怒の姿が。その時、玄弥の脳内には走馬灯のように過去の記憶が流れます。
4.不死川兄弟の過去
不死川玄弥が”柱”を目指すのは、”風柱”である兄と肩を並べるためでした。
……そして、不死川兄弟の過去回想が始まります。
小さな体を持ち、玄眠る姿を見せたことがない程に働き詰めであった不死川兄弟の母。
そんなある日、夜遅くになっても帰らない母を、不死川実弥が探しに行くこととなりました。
玄弥の弟や妹たちも起きており、夜明けを前にしても帰ってこない母を心配する様子をみせます。
そんな折、不死川家の扉が揺れました。
母が帰ったと喜んで扉に駆け寄った玄弥の弟/妹たち。しかし、希望の瞬間は、突如として絶望に塗り変わります。
扉から家内に侵入した謎の存在が、玄弥の弟/妹を全て殺害してしまったのです。
夜目が効かず、相手の正体がわからずにいた玄弥。
ここで駆けつけたのが、兄・実弥でした。「玄弥 逃げろ！」とだけ述べ、侵入した化物を外へ追いやった実弥。
(アニメ『鬼滅の刃』 刀鍛冶の里編 第6話 吾峠呼世晴 / 集英社)外に駆け出した玄弥が戻ると、そこには返り血を浴びた実弥の姿と、陽光で崩壊の始まった2人の母の姿がありました。
母が”鬼”となったことを理解できなかった…あるいは脳が理解を拒んだであろう玄弥は、命を賭して戦った実弥を「人殺し」と呼んで泣き喚きます。
……今際の際でそんな記憶が想起された玄弥は、脳内で兄に対して謝罪しました。
5.柱になるんじゃないのか！
積怒の錫杖が玄弥の頸に迫ろうとしたその時、炭治郎の日輪刀が積怒の腕を切断しました。
「柱になるんじゃないのか！」
……炭治郎がそう発言すると、玄弥はハッとした表情を見せます。
その時、2人を襲ったのは哀絶の「激涙刺突」です。しかし、玄弥が身を挺して間に入ったことにより、炭治郎は攻撃を免れていました。
玄弥は、自身では半天狗本体の頸を斬れないと理解しており、「今回だけはお前に譲る」と発言。
炭治郎は半天狗の方へと走り始めます。
炭治郎の刀は、半天狗の頸に届くのでしょうか。
アニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編 6話の感想
玄弥の過去が明らかに
今回ご紹介したアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編 6話では、不死川兄弟の過去が描かれました。
現在は疎遠になってしまっている実弥と玄弥。
そんな2人を襲った過去は、想像だにしないほど悲劇的なものでした。
アニメ版で散りばめられた情報を見るに、実弥の方が一方的に玄弥を突き放している状況である様子。
それもそのはず、過去の玄弥が実弥に対して言い放った言葉は、当時の実弥の心を抉るには十分な鋭利さを持つ言葉だったのです。
また、そんな不死川実弥のバックボーンを理解した上で「柱合会議」編を読み返すと、また違った味わいがありますので、ぜひ。
半天狗の本体
半天狗が頸を切られ、積怒と可楽に別れたことから始まった、”上弦の肆”戦。
当の本体は、なんと小さな姿となって草むらに隠れていたようです。
喜怒哀楽の鬼に戦わせ、自身は怯えながら物理的に小さくなって隠れる……なんとも品位にかけた姑息な鬼ですよね。
とはいえ、喜怒哀楽の鬼が極めて強い力を持つことは事実。さすがは上弦の鬼といったところでしょうか。
しかし、総合的に判断すると、現在の半天狗は炭治郎、禰豆子、玄弥の3名を前に、どちらかといえば押されている状況にあります。
確かな実力を持ちつつも、”柱”でもない3名を相手に劣勢に回っている半天狗。
このまま終わってしまうのか、それとも……？
アニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編 6話の考察と解説
原作のどこからどこまで？
アニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編の第6話では、『鬼滅の刃』単行本13巻の第113話序盤から13巻の第115話終盤までのストーリーが描かれました。
次回からはいよいよ単行本14巻の内容に入ります。
原作『鬼滅の刃』において、刀鍛冶の里編は単行本15巻の序盤あたりまでであることを考えると、アニメ版もいよいよ折り返しですね。
赫刀の威力
アニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編の5話では、禰豆子の「爆血」を経て、炭治郎の振るう日輪刀が「赫刀」となりました。
「赫刀」から繰り出される”ヒノカミ神楽”は強力そのものであり、同5話中に積怒、可楽、空喜の頸を一挙に切断してしまうほど。
そして、今回放送された第6話では、切断された可楽が「灼けるような痛み」に悶絶しつつ、再生の遅さに悪態を吐くシーンが描かれました。
「赫刀」は、”痛み”を与え、なおかつ”再生を遅らせる”と言う意味で、鬼に対して非常に有効な手段のようです。
不死川兄弟について
他の”柱”(※)に「兄弟はいない」と述べていた”風柱”不死川実弥。
※少なくとも甘露寺蜜璃に対しては。
過去回想を見る限り、家族想いの良き長兄ですが、母親の鬼化が全ての歯車を狂わせてしまったようです。
現在はすっかり不仲となってしまったであろう不死川兄弟。
少なくとも玄弥は、兄を慕う心を持っており、謝罪の気持ちを抱いています。
……が、実弥が取り合おうとしないようです。
そんな不死川実弥の態度には、「”母の鬼化”の際の玄弥からの言葉への恨み」だけでなく、他の理由がありました。
実弥の想いは原作「無限城決戦」編で描かれていますので、気になった方は是非チェックしてみてください。
アニメのネタバレ一覧
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