鬼滅の刃(きめつのやいば)の上弦の壱「黒死牟(こくしぼう)」の解説記事です。黒死牟の過去や正体、縁壱との関係、6つ目の理由についても考察しています。
「黒死牟」とは|正体について
十二鬼月の「上弦の壱」
黒死牟とは、鬼の中の精鋭である十二鬼月の「上弦の壱」です。鬼舞辻の部下の中では、1番の実力者になります。
鬼として400年以上生きており、他の上弦の鬼と比較しても別格の力を持ちます。また、強者ながら常に冷静さを保ち、鬼舞辻からの信頼も非常に厚いです。
鬼殺隊出身の鬼
黒死牟は、元々鬼殺隊に所属した剣士でした。人間時代は「継国厳勝」という名前であり、日の呼吸の使い手「継国縁壱」の双子の兄にあたります。
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黒死牟が最強の鬼である理由
鬼と人間の強みを併せ持つ
黒死牟は鬼殺隊出身のため、鬼でありながら呼吸や型を使用して戦うことが可能。それに加えて鬼の耐久力と回復力を兼ね備えており、単純な戦闘力が秀でています。
変幻自在の武器を持つ
黒死牟の使う刀も最強クラスです。刀が折れてもすぐに再生でき、刀身の形を自由自在に変形可能です。さらに全身から刀を生やすこともでき、攻守にわたって最強と言えます。
透き通る世界・痣
鬼殺隊の一部しか発現していない、透き通る世界と痣を発現。筋肉の動きから敵の行動を予知できることは、他の上弦の鬼ですら辿り着けなかった境地です。
黒死牟(厳勝)の過去|縁壱との関係
縁壱と共に武家の家系に生まれる
厳勝は、縁壱と共に武家の家系に生まれます。戦国時代は双子が不吉だと考えられており、後継ぎは厳勝のみにし、痣を持つ縁壱は10歳を機に出家する手筈になっていました。
二人は部屋も着物も教育にも差をつけられて育ちます。そのせいか縁壱はずっと母親の左脇にくっついていました。
縁壱が自分より優れたことを知る
しかしある日、縁壱が剣術の類い希なる才能を持つことが判明します。この件で、縁壱が跡目として優勢に。心優しい縁壱は、自身が後継ぎになることを察して、母の死に伴い予定より早く家を出ます。
縁壱に対する激しい嫉妬
縁壱が家を出た後、母の日記を読んだ厳勝。そこには「母の左半身が不自由になりつつあったこと、縁壱がそれを支えていたこと」を知ります。
母親に甘えていただけと思われた縁壱。しかし実際は、全てを見透かし母を支えていたのでした。縁壱という天才へ激しい嫉妬を抱き始めます。
縁壱との再会・鬼殺の道へ進む
縁壱が消えた後、厳勝は家庭を持ち十年余り平穏に暮らします。しかしある日、厳勝は野営中に鬼に襲われてしまいます。その窮地を救ったのは縁壱でした。思わぬ形で兄弟は再会を果たします。
再会した縁壱は、剣術・人格において非の打ち所のない人となっていました。再び嫉妬心に塗れる厳勝。縁壱を超えたかった厳勝は、家族を捨てて縁壱と同じ鬼狩りの道へと進むのです。
鬼舞辻と出会い鬼へ
剣士として着々として成長する厳勝。しかし縁壱に追いつくことはできません。痣も発現して死期が近づきます。
そんな中、鬼舞辻無惨と遭遇。鬼側へ勧誘を受けます。強さを追い求めた厳勝は、全てを捨てて鬼になり、縁壱を超えることを選択するのです。
縁壱との戦いに敗北
鬼化して60年ほど経った日の夜、80歳を超えた縁壱と再会。弱った縁壱に同情の念すら感じます。しかし結果は黒死牟の惨敗。全てを捨てて鬼になったにも関わらず、老いた縁壱に勝つことすらできないのでした。
そして縁壱は黒死牟との戦闘中、老衰で死亡するのです。こうして継国兄弟の戦いは、縁壱の勝ち逃げという形で幕を降ろします。
黒死牟は死亡した?どんな最後?
鬼殺隊4名に破れ死亡
黒死牟は、無限城にて「不死川兄弟・悲鳴嶼・無一郎」との戦闘の末に死亡。戦いの中で弱点である首を克服しますが、無一郎の赫刀による傷跡から灰化が進行し、亡くなります。
「縁壱、お前になりたかったのだ」
灰化が進行する中、黒死牟は縁壱との過去を振り返ります。強さを求め鬼化したことも、縁壱に追いつくためだったことが明らかに。最後には「縁壱になりたかった」という感情を吐露し、消滅しました。
黒死牟が消滅した跡には、縁壱が大事に持っていた笛だけが残されるのです。
黒死牟の考察|6つ目の理由
6つ目の理由は縁壱零式?
黒死牟の特徴は、何と言っても強烈なインパクトを放つ6つ目でしょう。人間から鬼になる際には、過去の出来事や思いが具現化して体に現れます。
黒死牟が6つ目になったのは、縁壱零式が大きく関係していると思われます。
縁壱零式の「6本」の腕
刀鍛冶の里で登場した縁壱零式。継国兄弟の生きた戦国時代に作られ、縁壱の力を再現するために「6本の腕」が付けられていました。
この縁壱零式ですが、戦国時代に黒死牟(厳勝)が自主訓練で使用していた可能性が非常に高いです。生涯、縁壱を超えることだけを考え続けた黒死牟。その性格から考え、使用者は黒死牟が自然です。
縁壱を越えるために零式に挑み続けた黒死牟(厳勝)。6本の腕が強く印象づき、鬼化の際に黒死牟の見た目に影響を与えたのだと思われます。
変形後の姿も零式が影響?
柱たちの激戦の中、黒死牟は首を克服し人外な姿に変形します。その姿は、零式の6本の腕を連想させる見た目になっており、最後まで縁壱への強い思いが現れています。
黒死牟推しになるエピソード2選
敵味方問わず賞賛する姿勢
実力主義の蔓延る戦国時代の生まれた黒死牟。「強さ」を基準として生きてきたことで、実力者に対しては敵味方問わず素直に賞賛を贈ります。
実際に無一郎や悲鳴嶼も、戦闘の中で賞賛の言葉を受けました。そして、実力者である柱をも悠々と超えていく黒死牟の実力にも、圧巻させられます。
弟に焦がれ続けた生涯
黒死牟の生涯は、鬼になってからも、常に弟「縁壱」を超えることに重点が置かれていました。非の打ち所のない弟、強さ以外の全てを捨てても縁壱に追いつけない黒死牟。
400年以上に及ぶ黒死牟の苦悩は、敵側でありながらも同情心を感じざるを得ません。
月の呼吸と型
壱ノ型「闇月・宵の宮」
刀を前方に一閃振り抜く。無一郎の腕を切断した技。
伍ノ型「月魄災禍」
剣を振らずに斬撃を繰り出す。
捌ノ型「月龍輪尾」
刀身を伸ばして超広範囲に斬撃を繰り出す。
玖ノ型「降り月・連面」
不規則に動く斬撃を複数発生させ、敵を攻撃する技。
拾ノ型「穿面斬・蘿月」
斬撃を幾重にも重ね、回避困難な攻撃を繰り出す。
拾肆ノ型「兇変・天満繊月」
細い形の月型斬撃を繰り出し攻撃する技。
その他の型
- 弐ノ型「珠華ノ弄月」
- 参ノ型「厭忌月・銷り」
- 陸ノ型「常世孤月・無間」
- 漆ノ型「厄鏡・月映え」
- 拾陸ノ型「月虹・片割れ月」
激戦を繰り広げる19巻
黒死牟の初登場巻は12巻。そして19巻では、鬼殺隊の柱3人と玄弥を相手に互角以上に戦う姿が描かれています。
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週刊少年ジャンプ連載「鬼滅の刃」の概要
時は大正。竈門炭治郎は、家族とともに山でつつましくも幸せな日々をおくっていた。
ある日、町で炭を売りに出かけた炭治郎が山に戻ると、家族は鬼に襲われ血だまりの中で絶命していた。
唯一、一命をとりとめていた妹・禰豆子を救うべく、降りしきる雪の中背中に背負い必死に雪山を下りる炭治郎。
その途中、禰豆子は突然唸り声を上げ、炭治郎に襲いかかる。鬼と人との切ない物語__。
(C)吾峠呼世晴
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