鬼滅の刃(きめつのやいば)の蛇柱「伊黒小芭内(いぐろおばない)」の解説記事です。伊黒の壮絶な生まれや一族、過去などについて解説していきます。
伊黒小芭内(いぐろおばない)とは?
鬼殺隊最高戦力「蛇柱」
伊黒小芭内とは、鬼殺隊「柱」の1人です。水の呼吸から派生した「蛇の呼吸」を会得。波打つ刃の日輪刀とうねるような太刀筋で、蛇の如き斬撃を与えます。
伊黒の来歴・活躍
6巻:柱合会議で初登場
伊黒小芭内は、炭治郎立志編の柱合会議で初登場します。鬼である禰豆子と、連れ立つ炭治郎に対して「信用しない」と冷たく突き放し、実弥へ食いかかろうとする炭治郎を組み伏せるという冷酷な登場シーンが象徴的でした。
19巻:無限城編
産屋敷にもとに鬼舞辻無惨が襲来。隊士たちは無惨の根城「無限城」に吸収され、ついに総力戦が始まります。伊黒は甘露寺と共に行動し、上弦の肆である鳴女と対峙。
柱2人を相手にしながら、互角以上に戦う鳴女。2人が連携攻撃を仕掛けても、鳴女の首を捉えるには至らないのでした。
しかし、途中で合流した愈史郎と共に策を巡らせ、鳴女の支配を乗っ取り無限城を崩壊させることに成功します。
21巻:最終決戦編
鬼の始祖無惨とついに対峙したものの、強烈な一撃を受けてしまい戦線離脱する伊黒。その間に炭治郎が、日の出まで無惨を食い止めようと死闘を繰り広げます。
炭治郎の体力が限界に近づき追い込まれていく中、伊黒がついに戦線復帰。失明しながらも鏑丸と共闘し、無惨を日の出まで追い詰めることに成功。無惨は消滅に至ります。
伊黒の性格・魅力
ネチネチと粘着質な性格
相手をしつこく責めるような発言が多く、粘着質な性格です。柱という卓越した地位にいながらも、性格は俗世的というギャップが、伊黒の魅力とも言えます。
自分の身を盾に部下を守る
部下を守るシーンが多々見られます。負傷した炭治郎や甘露寺を庇ったり、無限城では自身が前線に立ち、鬼を一手に引きつけました。人間を信用しないと言いながらも、伊黒の優しい一面が垣間見えます。
伊黒の強さ・蛇の呼吸と型
弐ノ型「狭頭の毒牙」
毒蛇が確実に敵を仕留めるがごとく、鬼の首を狙い撃つ技。上弦の鬼「鳴女」との戦いで使用。
伍ノ型「蜿蜿長蛇/えんえんちょうだ」
大蛇が這うように移動しながら鬼の首を刈り取る技。
伊黒の過去/口の包帯について
金品を強奪する一族出身
伊黒は、人々から金品を強奪して生計を立てる一族に生まれます。女ばかりが生まれる家系であり、伊黒は370年ぶりに生まれた男の子でした。
座敷牢に軟禁されますが、親族から気味が悪いほど優しくされ、食事もたくさん提供され、生活に困ることはありませんでした。
蛇鬼の生贄として生かされていた
12歳になった頃、突如座敷牢から豪華な部屋に連れ出された伊黒。そこに鎮座していたのは、女の蛇鬼でした。伊黒の一族は、鬼と結託して金品を強奪していたのです。
珍しい目をした伊黒は、生まれた時から蛇鬼に気に入られ、成長して大きくなるまで(後に食べるため)生かされていました。
口を割かれてしまう
まだ生かされることになった伊黒ですが、蛇女の命令の元、口元を割かれてしまいます。蛇女が自分と伊黒の口の形を揃えたい、という狂気的な理由のために。
座敷牢で鏑丸に出会う
鬼に食われるために、親族に見捨てられ軟禁され続ける伊黒。伊黒が信用できるのは、牢にたまたま迷い込んだ蛇「鏑丸」だけでした。
逃亡し炎柱に救われる
生き延びたかった伊黒は、逃亡を決意します。盗んだ簪で牢の格子を地道に削り、牢から脱出します。途中蛇女に見つかってしまいますが、当時の炎柱によって救出。鬼と結託する一族からも脱出することができたのでした。
重くのしかかる50人の命
保護された伊黒は、炎柱のはからいで鬼から生き残ったいとこと再会します。しかし、いとこから告げられたのは「伊黒が逃げたせいで50人が死んだ」という辛辣な言葉。
何の正当性も無い言葉ですが、伊黒の心は抉られます。自責の念に駆られる伊黒は、自分を少しでも「いいもの」と感じるために、鬼狩りとして奔走し、柱の境地まで至るのです。
伊黒と甘露寺蜜璃の関係(おばみつ)
伊黒は蜜璃のことが好き
188話にて、伊黒が恋柱「甘露寺蜜璃」のことを好きだと判明します。蜜璃に靴下をプレゼントしたり文通をするなど、蜜璃を特別扱いしている描写が今まで見れられましたが、それは恋愛感情に起因した行動でした。
ちなみに伊黒が恋に落ちた理由は、一目惚れです。
好意を伝えるつもりはない
しかし伊黒は、自身の出自が「汚れた一族」であることから、甘露寺の傍にいることにずっと抵抗を感じていました。無惨を倒して死に、汚れた一族の血を浄化できるまで、蜜璃に好意を伝えない決意をするのでした。
刀の柄には植物の「ナンテン」
伊黒の刀の柄には、蛇とおそらくナンテンの葉が模してあります。
また、19巻(伊黒が表紙)のカバーを取ると「ナンテン」らしき植物が描かれています(実際に購入してご確認ください!)。
ちなみにナンテンの花言葉は、「私の愛は増すばかり」「良い家庭」になっていて、こういった細かい部分でも甘露寺への想いが溢れています。
甘露寺蜜璃について
伊黒は死亡する?現代の転生者について
200話で悲しい現実が迫る
無惨戦を最前線で戦い続けた伊黒ですが、負傷状況が深刻で瀕死になってしまいます。
最後は甘露寺とお互いに好意を伝え合い、来世で結婚することを誓い死亡します。悲しい結末ではありますが、現世では決して結ばれないと確信していたおばみつにとっては、ある意味でのハッピーエンドと言えるのではないでしょうか。
現代にて転生者が登場
現代編にて、伊黒と瓜二つの転生者が登場。オッドアイは受け継がれており、甘露寺の転生者と奇跡の再会を果たし、夫婦で定食屋を営んでいます。
「来世で必ず結婚する」という誓いを見事に果たして、鬼のいない世界で幸せになることができたのでした。
現代編の子孫・転生者について
戦闘シーンのある19巻
伊黒の初登場巻は6巻。そして19巻では、ついに伊黒の戦闘シーンが登場し、蛇の呼吸の詳細が描かれています。
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伊黒小芭内の声優・基本情報
声優は鈴村健一さん
伊黒小芭内の声優を担当しているのは、鈴村健一さんです。その他の作品では、銀魂の「沖田総悟」やデジモンフロンティアの「木村輝一」役などを演じています。
プロフィール
名前 | 伊黒小芭内 |
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階級 | 蛇柱(へびばしら) |
誕生日 | 9月15日 |
身長 | 162cm |
体重 | 53kg |
出身地 | 東京府 八丈島 八丈富士 <西山>(八丈富士) |
趣味 | 川柳、俳句、飴細工を作っているところをずっと眺める |
好きなもの | とろろ昆布 |
主役級キャラクターの紹介記事
他の柱の紹介記事
その他のキャラクター一覧
週刊少年ジャンプ連載「鬼滅の刃」の概要
時は大正。竈門炭治郎は、家族とともに山でつつましくも幸せな日々をおくっていた。
ある日、町で炭を売りに出かけた炭治郎が山に戻ると、家族は鬼に襲われ血だまりの中で絶命していた。
唯一、一命をとりとめていた妹・禰豆子を救うべく、降りしきる雪の中背中に背負い必死に雪山を下りる炭治郎。
その途中、禰豆子は突然唸り声を上げ、炭治郎に襲いかかる。鬼と人との切ない物語__。
(C)吾峠呼世晴
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