遊郭編 6話の振り返り
炭治郎の覚醒
「ヒノカミ神楽」を用いることで、”上弦の陸”堕姫と対等に渡り合って見せる炭治郎。
自身の体温の上昇と共に、彼のパフォーマンスは徐々に向上していきます。
そして、そんな炭治郎の”覚醒”を促すきっかけとなったのは、堕姫の見せた人間への態度でした。
癇癪一つで人間を殺す堕姫の姿を見た炭治郎は、怒りに打ち震えるとともに血走った目から血涙を流します。
以降の炭治郎の動きは、鬼気迫るものでした。堕姫に”無惨の細胞に刻まれた恐怖”を想起させるほどの凄みを放ち、圧倒的な身体能力で彼女を追い詰めます。
しかし、炭治郎の”覚醒”は長く続くものではありませんでした。
息を忘れる程の猛攻は、妹 花子の「お兄ちゃん! 息をして! お願い!」という悲痛な叫びで幕を閉じます。
急激な運動によって身体の限界を超えていた炭治郎は、堕姫の前で倒れ込んでしまい、動くことすらままならない状態に。
そんな折に現れたのが、先刻の炭治郎と同じく怒りに打ち震えた禰豆子で――?
遊郭編 7話「変貌」のネタバレ
1.鬼の本性
上弦をも超える圧倒的な再生力を武器に、堕姫を足蹴にする禰豆子。その表情には快楽も宿っており、鬼の本性が目覚めつつあるようです。
一方の炭治郎は、疲労の蓄積によって気を失ってしまっています。そんな彼に禰豆子の危機を伝えたのは、弟の竹雄でした。
炭治郎の頭の内で、必死に呼びかける竹雄。
その頃 禰豆子は、嬉々とした表情で堕姫を踏みつけていました。その表情に人間だった頃の面影は見当たりません。
体勢を立て直した堕姫に斬首され、身体を細断されてなお、血鬼術「爆血」を用いて攻撃を行う禰豆子。
切断された身体を凝固させた血液で固める、という技術も見せつけており、禰豆子の鬼としての実力は堕姫を上回っているようです。
自身の身体を燃やている最中、過去の記憶の断片を思い出し、堕姫は苦しみます。そんな堕姫に対し、禰豆子は強力な攻撃を無数に叩き込みました。
2.駆けつけた宇随天元
これまでにない激しい動きを続けた代償か、彼女の顔には疲労の色が見えます。
息を切らした禰豆子の眼中に、傷を負って血の滴っている遊女が映り込んでしまいました。
鬼としての本性が色濃く表出している禰豆子にとって、いまや人間は捕食対象。数秒の我慢も空しく、禰豆子は人間を欲して飛び掛かります。
そこで駆けつけたのが、炭治郎でした。
そこら中から香る禰豆子の血のにおいにより、激しい戦闘があったことを察した炭治郎。「戦わせてごめんな」と労いと謝罪の言葉を連呼し、必死に禰豆子を制止します。
しかし、鬼化が進んでいる禰豆子の力は凄まじく、炭治郎の言葉も届かない様子。
そんな状況下で、禰豆子に吹き飛ばされた堕姫が戻ってしまいました。
周囲には人の姿もあり、禰豆子も未だ正気に戻っていない最悪の状況下―― 炭治郎の判断が鈍ったその時、音柱・宇随天元が登場しました。
3.堕姫の敗北?
禰豆子の様子を見て、「派手に鬼化が進んでやがる」と宇随。
そんな彼の背後には、未だ堕姫の姿があります。宇随を一目見ただけで「柱ね」と察した様子の堕姫。
しかし宇随は、”上弦の陸”である堕姫に背を向けたまま、「うるせぇな お前と話してねぇよ 失せろ」と一蹴してしまいました。
続けざまに宇随は、「お前 上弦の鬼じゃねぇだろ 弱すぎなんだよ」とも発言します。
その直後、堕姫の胴体からズレ落ちた頸。なんと堕姫は、その場にいた誰も――堕姫本人ですら――気付かぬうちに、頸を斬られてしまっていました。
宇随が発した「弱すぎなんだよ」という発言はブラフでもなんでもなく、紛れもない本音だったようです。
4.禰豆子鎮静化
場面が変わり、先行した宇随を見失ってしまった様子の伊之助・善逸。
辺りには特に変化が見られず、静まり返っています。そんな中、未だ睡眠中の善逸は、持ち前の聴力で戦闘音を拾い、伊之助と共にその場へ走り出しました。
場面は戻り、堕姫の頸を斬ることに成功した宇随。
しかし、鬼化の進んだ禰豆子は未だ正気に戻っておらず、混乱は収まる気配を見せません。
暴れる禰豆子に建物外まで放り出された炭治郎は、「どうしよう 母さん…」と母の姿を思い浮かべました。
母の姿と宇随の「子守唄でも歌ってやれ」という発言から着想を得た炭治郎は、子守唄を実践することに。
かつて母が歌っていた子守唄を聴いた禰豆子は、在りし日の母との記憶を思い出し、正気を取り戻すのでした。
大粒の涙を流した禰豆子は、普段の小さな姿へと戻り、眠ってしまいます。
5.本当の戦い
頸を斬られてなお身体が崩れることなく、堕姫は宇随に軽口を叩き続けます。
しまいには泣き出してしまった堕姫を見て、困惑を隠し切れない宇随。
彼を困惑させる要因は、”目の前の鬼が泣き出したこと”だけでなく、”頸を斬ったにもかかわらず体が崩れないこと”にあります。
子どものように駄々をこねる堕姫は、「お兄ちゃーーん!!」と叫び声を上げました。――その時、堕姫の背中から一人の男性鬼が分離。
その鬼 妓夫太郎(ぎゅうたろう)は、反応速度、攻撃力、再生力、どれをとっても堕姫とは比べ物にならない実力の持ち主です。
建物の外にいた炭治郎は、建物内から赤い鎌が飛び出してくる様子を確認し、”新手の鬼”が現れたのではないか、と推測。
その時、伊之助・善逸が登場し、3人は合流を果たします。
炭治郎は「禰豆子を箱に戻してくる」と述べ、善逸・伊之助に宇随を加勢するよう頼みました。
一方の建物内では、宇随vs妓夫太郎の戦闘が激化。
妓夫太郎の繰り出した血鬼術「飛び血鎌」は手数が多く、それを見た宇随は「一般人を守りながらでは捌ききれない」と判断します。
小型の爆発物を用い、階下へと脱出した宇随は、一般人を逃がすことに成功しました。
「2人で一人」たる”上弦の陸”堕姫・妓夫太郎との本当の戦いが幕を開けました!
アニメ『鬼滅の刃』遊郭編 7話の感想
物語は新たな展開へ
現在放送されているテレビアニメ『鬼滅の刃』遊郭編は、7話をもって新たな展開へと突入しました。
メインのボスかと思われた”上弦の陸”堕姫は、見事な噛ませ犬。
”上弦の陸”とは2人で一人の鬼であり、彼女の兄 妓夫太郎(ぎゅうたろう)が控えていたのです。
真なる”上弦の陸”が顕現したことにより、ufotable描き下ろしの新たなキービジュアルが公開されました!
【テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編】
ufotable描き下ろし 遊郭編第2弾キービジュアル公開。https://t.co/oSeU7hN5Qu#鬼滅の刃 pic.twitter.com/qioKO2BkYq— 鬼滅の刃公式 (@kimetsu_off) January 17, 2022
前述したように、”上弦の陸”は「2人で一人」の鬼です。
今後の戦いは、妓夫太郎+堕姫を相手に展開されるため、激闘は必至。
宇随、炭治郎、善逸、伊之助の4名は、100年以上顔触れが変わらないという”上弦の鬼”を前に、生きて勝利することが出来るのでしょうか。
今後の展開も楽しみですよね!
アニメ『鬼滅の刃』遊郭編 7話の伏線・考察
堕姫のトラウマ
今回ご紹介した第7話の序盤では、鬼化の進んだ禰豆子と”上弦の陸”堕姫との戦いが描かれました。
女性鬼同士の戦いは、極めて一方的な展開に。鬼化した禰豆子の再生速度・身体能力は凄まじく、堕姫は防戦一方の状態です。
業を煮やした堕姫は、帯を用いて禰豆子の身体を細断する、という手段に出ました。しかしその直後、とんでもない反撃に遭ってしまいます。
それが、禰豆子の血鬼術「爆血」です。
自身の血を用いて”鬼のみが燃える炎”を生み出すことが出来る「爆血」により、堕姫の身体が炎上。
そしてのこの炎は、堕姫が人間だった頃に味わった”トラウマ”を想起させるものでした。
その”トラウマ”の内容は原作内で描かれていますので、アニメでも後に詳細が描かれることと思われます。
妓夫太郎という名前
今回登場した妓夫太郎は、堕姫とともに”上弦の陸”の地位を認められた鬼であり、人間時代からの堕姫の実兄です。
吉原遊郭にて「姫」の名を好んで用い、遊女として働いていた堕姫。
一方の妓夫太郎は、「妓夫」という名前そのものが彼の役割に由来します。
「妓夫」とは、遊女屋において事務仕事や客引きを行う男性従業員を指す名前です。
時には客の勘定を徴収する業務も行っており、劇中でも「取り立て」について言及する場面が見られました。
卑屈な性格が前面に滲み出た妓夫太郎の過去は、堕姫の過去と共に後に描かれることと思われます。
原作漫画では既に描かれていますので、気になる方は是非チェックしてみてくださいね。
アニメのネタバレ一覧
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