鬼滅の刃

【ネタバレ】鬼滅の刃 「那田蜘蛛山編」考察まとめ

鬼滅の刃(きめつのやいば)の「那田蜘蛛山編(なたぐもやま)」のネタバレや考察についてまとめています。アニメ・原作との差異や、考察や解説も掲載しています。

那田蜘蛛山編の概要・あらすじ

那田蜘蛛山編は原作4〜6巻

下弦の伍「累」の画像

鬼滅の刃における那田蜘蛛山編は、原作では4〜6巻の28〜44話にあたり、TVアニメでは15〜21話をかけて描かれました。

特にアニメ19話は「神回」と称されるほどの高クオリティで話題となり、鬼滅の刃が大ヒットした1つの要因となっています。

  • 漫画 → 28〜44話
  • アニメ → 15〜21話

那田蜘蛛山について

下弦の鬼が統べる恐怖の山

那田蜘蛛山の画像

那田蜘蛛山とは、炭治郎や善逸たちが任務で向かう山の名前です。そして、下弦の伍である「累」が鬼を従えて支配している山でもあります。

下弦の伍は蜘蛛糸を操る血鬼術と配下の鬼を使い、炭治郎たちを追い詰めていくことになります。

ついに明らかになる柱の力

無惨直結の部下「十二鬼月」が相手であるため、鬼殺隊も最高戦力である柱を出動させることに。

鬼側だけでなく、鬼殺隊の精鋭が戦う姿も描かれるので、那田蜘蛛山編は今後の物語に繋がる重要な章です。

那田蜘蛛山編の面白い点4選(※ネタバレ注意)

1.十二鬼月との死闘

ヒノカミ神楽で攻撃する炭治郎

那田蜘蛛山編では、鬼舞辻無惨直結の部下「十二鬼月」との戦いがついに描かれます。

今までの鬼とは比べものにならない力を持つ下弦の伍。格上勢力を前に、炭治郎だけでなく。善逸・伊之助も瀕死の状態。

多数の死者が出る那田蜘蛛山編の戦いは、まさに文字通り「死闘」。手に汗握る緊迫感のある展開が視聴者を惹きつけます。

2.泣き虫善逸が見せる成長

霹靂一閃六連を繰り出す善逸

泣き虫でヘタレな善逸がみせる戦闘シーンも見所。死期が迫る中での蜘蛛鬼との戦いを見て、善逸推しになった人も多いのです。

すぐに泣いて挫けてしまう自分に嫌気がさしながらも、努力を重ねて自分を変えようとする姿勢。師である桑島に応えたいという想い

過去の葛藤を描きながら、弱々しい善逸がたくましく鬼に立ち向かう姿は、視聴者の自分を感化させるほどカッコ良いです。

3.鬼が抱える悲しい思いが明らかに

那田蜘蛛山編では、下弦の伍「累」の過去が明らかに。かつて病弱だった累は、鬼舞辻無惨に出会い鬼になることを選択。

両親を喜んで欲しい一心で鬼になった累ですが、その選択がきっかけで家族と悲しい決別をすることになります。

鬼は悲しい過去を持っていることが明かされ、鬼とは勧善懲悪ではなく決して憎み切れない存在なのだと痛感します。

4.絶賛の嵐!アニメ19話

爆血とヒノカミ神楽で攻撃する炭治郎

下弦の伍「累」との死闘を描いたアニメ19話には、新技「ヒノカミ神楽」が登場。
ヒノカミ神楽を使用するシーンの作画は、さすがufotableと言わざるを得ないほど、炎が細部まで美麗に描かれていました。

さらに作画だけでなく演出も完璧です。オリジナル音楽「竈門炭治郎のうた」により攻撃シーンを盛り上げ、特殊エンディングで19話は終了。

大絶賛の評価を受けており、アニメ鬼滅の刃が名作足り得るのは、間違いなく19話のこのシーンがあるからこそです。

原作 那田蜘蛛山編のネタバレ前編「那田蜘蛛山に棲まう鬼」

28話

鎹鴉より指令を受け、炭治郎は那田蜘蛛山という場所へと向かうことに。善逸と伊之助も炭治郎に同行し、協力して任務をこなすことになる。

那田蜘蛛山近くに到着すると、そこには血だらけの鬼殺隊士の姿が。彼は助けを求め、炭治郎たちに話しかける。

しかしその隊士に近寄った瞬間、その隊士の体は何かに引っ張られるように、山へと引きずり込まれていく。

最後に「助けてくれ」と叫び、姿を消した隊士。異変を感じながらも、炭治郎と伊之助は怯える善逸を置いて入山する。

入山早々に接触した先輩隊士「村田」に事情を聞くと、十人の隊士で入山したところ、隊士同士で突如斬り合いを始めたのだという。

異常事態が発生し、多くの隊士が死んだ那田蜘山。その頃鬼殺隊の本部では、事態に対処すべく、柱「冨岡義勇」「胡蝶しのぶ」の派遣を決定していた。

29話

1人山の外に待機していた善逸だが、炭治郎が愛する禰豆子を連れて入山したため、善逸も山へと入っていく。

その頃炭治郎と伊之助は、突如襲いかかってくる隊士たちと対峙。糸で操られていると見抜いた2人は、糸を次々と断ち切っていく。

しかし小さい蜘蛛が死なない限り、糸は無限に湧き出てしまう。そこで2人は、蜘蛛を操る鬼を探して倒すことに。

伊之助の漆ノ型「空間識覚」により、蜘蛛を操る鬼の場所を把握。伊之助はその場所へ向かっていく。

索敵途中で男の子ぐらいの大きさの鬼が現れるが、炭治郎たちは蜘蛛を操る鬼退治を優先し、一旦無視することに。

その鬼は意味深にも「誰にも邪魔させない。家族5人で幸せに暮らすんだ」と独り言を呟くのだった。

30話

蜘蛛を操る鬼の居場所を突き止めたため、村田が操られた隊士たちの相手をし、その間に炭治郎・伊之助が鬼を倒しに行くことに。

炭治郎たちはその道中で操られた女性隊士たちと遭遇。鬼に近づくほど糸の強度が上がり、隊士の動きも人外なものになっていく。

全身の関節が外れた状態で戦わされる隊士たちを救うため、炭治郎は糸を木に絡ませて、隊士の動きを静止することに成功する。

一方その頃、蜘蛛を操る鬼は少年の鬼と話していた。少年鬼はその鬼を母と呼び、早く炭治郎たちを始末しないと父さんに言いつけるという。

蜘蛛を操る鬼は、父さん鬼による粛清を恐れ、「あの人形」を出すことを決意するのだった。

31話

炭治郎たちが隊士の動きを封じたため、蜘蛛を操る母鬼は隊士たちの首を、糸でねじ曲げて殺害。

仲間の命を無下に扱われ、怒りに震える炭治郎と伊之助は、蜘蛛を操る鬼の元へと向かっていく。

そして鬼の居場所にかなり接近したところで、首のない鬼が登場。伊之助が1人突っ走り戦い危機に陥るが、炭治郎が救出。

炭治郎の指示のもと、2人は協力しながら鬼と戦闘。炭治郎が隙を作り、その間に伊之助が袈裟斬りで倒すことに成功した。

その後伊之助は、蜘蛛を操る鬼の方へ炭治郎を投擲。その鬼は炭治郎に自らの首を差し出したため、干天の慈雨で優しく首を切るのだった。

32話

炭治郎に首を切られた蜘蛛鬼は、父鬼に虐待された日々を思い出す。父鬼が何に怒っているのかも分からず、ただ暴力を振られる日常。

そんな苦しい日々からやっと解放されるのだと、母鬼は感じていた。
そして、炭治郎の透き通るような清い目を見て、人間時代にも自分を大切にしてくれた人がいたと思います。

母鬼は消えゆく間際に、炭治郎に「十二鬼月がいるわ、気をつけて」と伝え、塵となるのだった。

一方その頃、単独行動を取る善逸は森の中を彷徨っており、異臭に悩まされたり虫に刺されたりと散々な様子。

しかし、イライラする善逸の前に人面蜘蛛が現れて事態は一変。
善逸は人面蜘蛛から全速力で逃げたものの、その先で人型サイズの人面蜘蛛鬼と遭遇するのだった。

再び蜘蛛から逃走を図る善逸だったが、蜘蛛鬼いわく善逸はすでに蜘蛛に刺されており、30分後には蜘蛛になってしまうという。

33話

蜘蛛鬼(兄)の画像

人面の蜘蛛鬼によると、約10分経過した頃に手足に痺れと痛みが出て、約20分経過した頃にめまいと吐き気が来る。

そして25分経過した頃には体が縮み出し、激痛で失神。目を覚ますと人面蜘蛛になっているのだという。

善逸は30分後には蜘蛛になってしまうと知り、その恐怖から発狂し木の上に登って泣き喚く。そして、走馬灯のように修行時代の過去の出来事を思い出す。

入隊前の善逸は、桑島という年老いた師のもとで修行していた。桑島は、女性関係で借金まみれになった善逸を助け出しており、善逸は桑島が大好きだ。

しかし、善逸は桑島の稽古に耐えきれず、度々逃げて泣いていた。現在と同じように、木の上に登って逃げる善逸。

桑島から降りてこいと説得されるも、修行が嫌で降りようとしない。すると次の瞬間、善逸のいる木に雷が落ちた。

意識を失いながら落下する善逸。落雷により、髪の毛の色は黒から金色に変わってしまったが、生きてるだけありがたいと思ったことを思い出す。

そして再び現在。弱虫であった過去を思い出しつつも、自分を変えたいと決意する善逸。しかし手を頭にやるとすでに髪の毛が抜け始めており、そのショックで気絶するのだった。

だが善逸は気絶した時に真価を発揮する。壱ノ型の構えをとり、蜘蛛鬼の攻撃を回避しつつ反撃のチャンスを窺う。

しかし蜘蛛鬼に、善逸は1つの型しか使えないことを見抜かれてしまった。ただの壱ノ型はもう通じない。

それでも善逸は、桑島の「自分を信じろ」という言葉を思い出し、自分の可能性を信じて立ち向かい続ける。

34話

毒で手足が痺れても激痛が走っても、善逸は諦めずに戦い続ける。

泣き虫ですぐに弱音を吐く自分を信じてくれた桑島。彼の期待に応えるために、善逸は土壇場で新たな技を発明するのだった。

技の構えは霹靂一閃と変わらない。しかしその新技は、霹靂一閃を連続発動するというものだ。善逸は目で追えない速度で移動し、蜘蛛鬼に接近していく。

壱そしてノ型を6連続で放つ「霹靂一閃・六連」により、蜘蛛鬼の首の切断に成功。蜘蛛鬼を倒した善逸は、そのまま屋根の上に落下して倒れる。

毒が回り始めており、体がいうこと効かず死を覚悟する善逸だったが、桑島の「諦めるな」という言葉を思い出し、呼吸で毒の巡りを遅らせる。

誰かが助けに来てくれると信じて、善逸は激痛に耐えながら一人耐え忍ぶ。

一方その頃、炭治郎と伊之助は川付近を散策しており、そこで少女の蜘蛛鬼を発見。

2人は少女の蜘蛛鬼を追いかけようとしたが、その鬼が「お父さん」と声をあげると、そこへ蜘蛛鬼父が登場。

蜘蛛鬼父の顔面は蜘蛛そのもので、体は巨大な人間という異質な見た目をしている。

そして蜘蛛鬼父は、オレの家族に近づくなと叫びながら、2人に攻撃を仕掛けるのだった。

原作 那田蜘蛛山編のネタバレ中編「下弦の伍・累」

35話

蜘蛛鬼父の攻撃を回避した炭治郎と伊之助は、全集中の呼吸で反撃するが、どちらの刃も蜘蛛鬼の硬い体を切断できない。

そこで炭治郎が機転を利かせ、巨木を倒して蜘蛛鬼の動きを一時的に阻害。しかし動きが止まった隙に首を斬ろうとしたその時、蜘蛛鬼父が立ち上がってしまう。

蜘蛛鬼父は自身にのしかかる巨木を持ち上げ、それをバットのように振るい、炭治郎を攻撃。あまりの威力に、炭治郎は宙を飛びはるか遠くへと吹き飛ばされていく。

炭治郎は飛ばされていく中、伊之助に「そいつは実力的に十二鬼月だ。俺が戻るまで死ぬな」と叫び伝える。

そして吹き飛ばされた炭治郎は、落下直前に水車で勢いを殺しなんとか着地に成功。だが落下した場所には、少年鬼が少女鬼を虐待していた。

一方その頃、毒に犯される善逸のもとに、柱である胡蝶しのぶが到着する。

36話

虐待をする少年鬼を見て、炭治郎は「仲間じゃないのか」と怒りに震えながら尋ねる。

少年鬼いわく、仲間など薄っぺらいものではなく、家族という強い絆で結ばれているという。少年鬼と姉鬼の問題であり、口出しするなと炭治郎に告げる。

だが炭治郎は引かない。なぜなら強い絆で結ばれているなら、どちらも同じように尊いはずで、暴力など振るわないから。

そして炭治郎は、信頼の匂いはせず恐怖と憎しみと嫌悪の匂いしかしない。少年鬼のいう絆は偽物だとはっきり伝えるのだった。

その時、生き残った隊士が1人現れ、少年鬼の首を切断しようと接近。しかし次の瞬間には、隊士の全身がサイコロ状に切断されてしまう。

少年鬼は怒っていたのだ。炭治郎に絆を否定されたことで、禍々しい殺気を炭治郎に向けて放つ。炭治郎は殺気に押されながらも、戦うことを決意する。

その頃、伊之助VS蜘蛛鬼父。伊之助は当初逃走していたものの、刀2本で同時に攻撃することで、蜘蛛鬼の硬い体を切断に成功。反撃に転じていた。

しかし、突如蜘蛛鬼父が逃走したので追いかけてみると、なんと蜘蛛鬼が脱皮をして、さらに巨大な姿へと変貌を遂げる。

蜘蛛鬼は伊之助の3倍もの背丈に成長し、伊之助もさすがに自身の「死」が近づいたことを感じ取っていた。

37話

勝機が見えず死を覚悟した伊之助だったが、炭治郎と屋敷のおばあさんの言葉を思い出し、戦うことを決意。

攻撃を受けながらもなんとか反撃を繰り出し、首を攻撃することに成功する。しかし首を捉えた瞬間、伊之助の刀は2本とも折れてしまうのだった。

さらに蜘蛛鬼の反撃をくらい、伊之助は頭部を鷲掴みにされた状態に。決死の思いで蜘蛛鬼の首元に折れた刀を突き刺すが、切断には至らない。

蜘蛛鬼に頭部を強く握られ、伊之助の意識が遠のいていく。伊之助の走馬灯には、炭治郎や善逸、藤の花の屋敷のお婆さん、とある女性が現れた。

しかし次の瞬間、伊之助を掴む蜘蛛鬼父の腕が切断される。柱である冨岡義勇が駆けつけたのだ。

さらに義勇の攻撃は続き、水の呼吸を1つ使い蜘蛛鬼の硬い体を豆腐のように切断。たった一撃で蜘蛛鬼父を倒したのであった。

一方、少年鬼と戦う炭治郎は、果敢にも少年鬼の首を目掛けて接近していく。しかし、襲いかかる蜘蛛の糸を日輪刀で切ろうとすると、むしろ折れたのは炭治郎の刀だった。

38話

下弦の伍「累」の画像

命を救われた伊之助は、持ち前の自分勝手さを発揮して義勇に勝負を申し込む。十二鬼月を倒した義勇を倒せば、自分が一番強くなれると考えたからだ。

しかし義勇いわく、蜘蛛鬼父は十二鬼月ではないという。義勇は伊之助を修行し直せと叱責し、縄に縛り付けてその場を去るのだった。

一方、炭治郎は刀を折られてしまい、少年鬼が蜘蛛鬼父よりも強靭な糸を用いていることに驚きを隠せない。

糸が斬れないなら間合いの内側に入れば良いと考えるが、生き物のように動く糸の攻撃を抜けていけない。

次の瞬間、避けきれないほどの糸が炭治郎を襲う。死を覚悟した炭治郎だったが、なんと禰豆子が木箱から飛び出し、炭治郎の盾となった。

禰豆子は一時的に重傷を負ったものの、炭治郎は無傷で済む。そして禰豆子の決死の行動を見た少年鬼は、予想外にも2人の兄妹愛に関心を抱く。

禰豆子が欲しくなったのだという。命がけで家族を守る禰豆子を求め、少年鬼は炭治郎に交渉を持ちかける。

妹の禰豆子を渡してくれれば、命だけは助けてやると。もちろん炭治郎は要求を受け入れず、禰豆子を守ることを選択する。

すると少年鬼は炭治郎に宣言する。「十二鬼月」の下弦の伍である自分が、炭治郎を殺して奪ってやると。

39話

下弦の伍「累」は、父母は子を命がけで守り、兄や姉も下の弟妹を守るべきだという価値観を持っている。それゆえに、その役割をこなす禰豆子を求めていた。

累は糸を集約させ、炭治郎のもとから禰豆子を奪い取り、自らの手元に引き寄せる。炭治郎が累に斬りかかり禰豆子が累の顔を引っ掻いたため、一時的に禰豆子は累の手元を離れた。

しかし次の瞬間、蜘蛛の糸が禰豆子を絡めとり、月夜に逆さ吊りにした。糸に縛りつけられ出血した禰豆子は、そのまま眠ってしまう。

炭治郎は怒りで我を忘れそうになるが、禰豆子を取り戻すため集中し呼吸を整え、水の呼吸拾ノ型「生生流転」を繰り出す。

生生流転は連続技であり、回転を増すごとに強さを増していく。次々と糸を切断して累に接近する炭治郎。

ついに刀が届く位置まで接近するが、なんと累の糸はさらに強度を増した。累が赤く染めた強靭な糸は、生生流転でも斬れないと炭治郎は察する。

糸が迫り逃げ場もない炭治郎は死を覚悟した。次の瞬間、炭治郎の脳内に走馬灯が溢れ出し、今は亡き父の言葉を思い出す。

40話

炭治郎は子供の頃、雪が降り注ぐ極寒の夜に、父の神楽を見たことを思い出す。

竈門家では火仕事をするので、怪我や災いが起きないよう、年の始めはヒノカミ様に舞いを捧げてお祈りしているのだ。

まだ小さい炭治郎は父に素朴な質問をする。体が弱いのに、なぜあんな雪の中で長い間舞を舞えるのかと。

炭治郎の父「炭十郎」いわく、どれだけ動いても疲れない息の仕方があるのだという。正しい呼吸ができるようになれば炭治郎もずっと舞える。

そして炭十郎は続ける。この神楽と耳飾りだけは、必ず途切れさせず継承していってくれと。約束だからと。

走馬灯が終わった瞬間、炭治郎の水の呼吸は火を纏う。そしてヒノカミ神楽の呼吸「円舞」により、累の強靭な糸を切断。

ヒノカミ神楽で累を攻撃する炭治郎

新しい糸がすぐに現れても炭治郎が後ろに引くことはない。ヒノカミ神楽の呼吸に切り替えた反動で、この後動けなくなると分かっていたからだ。

この機会を逃せばもう勝てない。ついに隙の糸を捉えた炭治郎は、累の糸で切断されると分かっていたが、相討ちに持ち込むため、累の首へ刀を振りかざす。

その時、宙吊りで眠っていた禰豆子は、夢の中で母と再会。炭治郎を助けてという母の願いを聞き入れ、禰豆子は目を覚ます。

そして禰豆子は血気術「爆血」を発動し、累の糸を焼き切っていく。糸が焼き切れた隙に炭治郎の刃は累の首を捉え、禰豆子の血を浴び刃はさらに加速する。

次の瞬間、累の首が切断され宙へと吹き飛んでいた。

41話

累の命令を受け、鬼殺隊の殲滅へと走る蜘蛛鬼姉。糸束で発見した隊士を繭状に包み込み、溶解液でじっくりと溶かしていく。道中村田も繭に飲み込まれてしまう。

しかしそこへ、柱である胡蝶しのぶが登場。しのぶが圧倒的な実力差を見せつけたため、話し合いを要求する蜘蛛鬼姉。

だがしのぶは蜘蛛鬼姉が最低でも80人を殺していると見抜いていたため、殺した人数分だけ拷問に耐え切れば、許してあげると宣言。

蜘蛛鬼姉はしのぶの狂気的な要求を受け入れられず、しのぶを攻撃。しのぶは攻撃回避し、反撃で突きを4発食らわせる。

首を切られておらず安心する蜘蛛鬼姉だったが、次の瞬間には全身の血管が浮き上がり死亡。

なんと蟲柱「胡蝶しのぶ」は、柱の中で唯一鬼の首が斬れない剣士であり、鬼を殺せる毒を作って戦う人物だったのだ。

42話

しのぶは繭を切断し、取り込まれていた村田を救出。村田の服は溶けてしまったが、命に別状はない。

一方、累を倒した炭治郎だったが、呼吸を乱発した影響で視界不良・耳鳴り・体を動かすことが困難になっていた。

そして次の瞬間、炭治郎の背後から強烈な血の匂いが漂う。炭治郎の背後には首を切られた累の体が立っていた。

累は言う。累は炭治郎に首を切られる直前、自分の糸で自分の首を切断しており、日輪刀による死を回避していたと。

累は炭治郎を殺すと宣言。疲労で動けない炭治郎を、糸の牢で取り囲む。しかし、逃げ場がなかったが、水柱冨岡義勇が登場。

累の硬い糸を瞬く間に切断し炭治郎を救出。さらに水の呼吸拾壱ノ型「凪」で、累の血気術を無効化し、次の瞬間には累の首を切断していた。

首を落とされた累は、走馬灯のように人間時代の過去を思い出す。

43話

累は人間時代、生まれつき体が弱く、歩くことすら困難だった。そんな幼い累のもとへ無惨が現れ、強靭な肉体を与えてやると累を誘惑。

こうして累は自らの意思で鬼になる。しかし強靭な体を手に入れたことを両親に報告するも、両親は喜ばない。

なぜなら累は日の光に当たれなくなり、さらに人を食わねば生きられないから。ある日両親は涙を流しながら累を殺そうとする。

一方の累は、親は命がけで子供を守る存在だと考えており、自分を殺そうとする両親を理解できず、両親を殺してしまうのだった。

しかし、母親が死際に残した「丈夫な体に産んであげられなくてごめんね」という言葉を聞き、累は両親の愛を理解する。

両親は一緒に累の罪を背負って死のうとしていたのであり、累は自らの手で家族の絆を断ち切ってしまったのだ。

その後累は、毎日毎日父母が恋しくなり、偽りの家族を作って自分の気持ちを紛らわそうとしていた。だが虚しい気持ちは収まらない。

悲しい気持ちのまま消えゆく累の背中に、炭治郎が優しく手を伸ばす。暖かい手の温もりを感じ、累は自分の本当の気持ちを思い出す。

累は両親に謝りたかったのだ。累は消えゆく中、死後の世界で両親と再会。両親は累とともに地獄に行くといい、累は涙を流しながら「ごめんなさい」と謝罪の言葉を伝え、塵となるのだった。

類が消滅し、義勇が炭治郎のもとへ。義勇はしばらくの間、今助けた相手が2年前の2人だと気づかなかったが、2人の顔を見て思い出す。

だが次の瞬間、蟲柱の胡蝶しのぶが現れ、禰豆子を殺そうと斬りかかってきたのだ。

原作 那田蜘蛛山編のネタバレ後編「戦いが終わった後…」

44話

胡蝶しのぶの手当てを受けた善逸のもとに、救護部隊が到着。最終選別に居た女の子が指揮を取っており、部下の「隠」に指示を出して怪我人を運び出していく。

一方の炭治郎は、冨岡義勇に守られる形で胡蝶しのぶと対峙。義勇がしのぶを食い止める間、炭治郎は禰豆子を抱えて逃走。

しかし逃げる炭治郎のもとに、善逸の救助にあたっていた少女が登場。炭治郎を気絶させ、その間に鬼の禰豆子に斬りかかっていく。

少女は炭治郎を気絶させるほどの実力を持つものの、禰豆子は体を伸縮させて、巧みに攻撃を交わしていた。

そして一触即発の状態が続く中、鎹鴉から「炭治郎・禰豆子を本部へ連れ帰れ」という指令が告げられる。

指令が下るや否や、事後処理部隊「隠」が動き出し、気絶した炭治郎と禰豆子を迅速に運び出していく。そして炭治郎炭治郎が目覚めると、目の前には6人の柱が立っていた。

那田蜘蛛山編の考察・解説

Q.鬼が群れをなしている理由は?

累が家族を望んでいるため。本来鬼は、群れないようプログラミングされている。その理由は、無惨が部下に襲撃されるのを恐れているため。

Q.那田蜘蛛山のモデルはある?

公式に発表されているモデルは無し。さらに戦いが全て山の中で完結しており、周辺情報もなく特定は困難を極めます。

Q.那田蜘蛛山が臭い理由は?

蜘蛛鬼(兄)が臭いから。彼が臭いことは、ワニ先生が公言しています。

那田蜘蛛山編の続きは何巻・何話から?

7巻から次の章が開始

鬼滅の刃7巻の表紙

「那田蜘蛛山編」では、漫画版の6巻44話までが描かれることに。内容としては、那田蜘蛛山潜入〜柱合会議開始までです。

そのため、次の章にあたる「無限列車編」を見たい方は漫画7巻から購入しましょう。7巻から買えば、すぐに次の新章を楽しむことが可能です。

漫画7巻以降の見どころ

舞台は「無限列車」へ

無限列車の画像

那田蜘蛛山での闘いから数週間が過ぎた頃、炭治郎たちは炎柱「煉獄杏寿郎」の任務に同行し、無限列車へ乗車ことに。車内では奇怪な失踪事件が多発しており、40名以上が行方不明となっていたのでした。

そして調査を続ける炭治郎たちの前に現れたのは、何と無惨の寵愛を受けた下弦の壱であり…。

史上最大の敵が立ち塞がる

怪我を負った煉獄杏寿郎の画像

無限列車編では、未だかつて無い強敵と対峙することに。那田蜘蛛山での戦いで成長した炭治郎たちですが、再び大きな壁にぶち当たります。

さらに、その強敵の実力は柱である煉獄の力をも上回っており…

※鬼滅の刃7巻はこちらから

鬼滅の刃7巻の表紙

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無限列車編のネタバレはこちら

煉獄杏寿郎がメインカットになっている劇場版のアイキャッチ
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