鬼滅の刃

【鬼滅の刃】無限列車のモデルは現存していた!大正時代に活躍した8620形の歴史

「鬼滅の刃」に登場した無限列車のモデルについて解説。モデルとなった「8620形」の歴史・設計、8620形に該当する「SL人吉」に乗車する方法も解説しています。無限列車編をご覧になった方は是非ご覧ください。

無限列車の製作背景

デザインは当時の汽車を元に製作

無限列車の画像

劇場版に登場する無限列車の製作時には、ぴったりとくるモデルの蒸気機関車が無かったと判明しています。

写真の隅に汽車が写っている当時の写真を集めたり、若手スタッフが調査した「実物に近い汽車を資料化するなど、3Dチームが試行錯誤でモデルを作ったとのこと。

1910年代の蒸気機関車がモデル?

製作サイド側が参考にした資料を明かしていないので、正確な資料は不明です。しかし鬼滅の刃の時代設定から、参考となったモデルを特定できました。

というのも鬼滅の刃の舞台は、手鬼の「年号が変わっている」発言から、大正時代の1912〜1915年と判明しています。

そのため無限列車のモデルとなった蒸気機関車は、実際に大正時代に活躍した列車の可能性が高いです。

そしてそのモデルと思われるのが、以下で解説する8620形の蒸気機関車、通称「ハチロク」になります。

鬼滅の刃の時代設定について

炭治郎と禰豆子
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無限列車のモデルとなった蒸気機関車

「8620形」の蒸気機関車がモデル

SL人吉の画像

資料として用いていたのは、「8620形」の蒸気機関車だと思われます。8620形蒸気機関車は、鬼滅の刃の舞台となる大正時代に実際に活躍した車両です。

「ハチロク」という愛称で親しまれたこの列車の外観は、鬼滅の刃に登場した無限列車にそっくり。

蒸気機関車マニアの間でも、モデルはハチロクで確定だろうと言われています。

8620形の歴史・設計

8620形は1914〜1929年に製作された汽車。日本国有鉄道の前身である鉄道院が導入した旅客用汽車で、炭治郎たちが活躍した時代に走っていました。

当時の最高速度は95km/hにも及び、無限列車の転倒シーンは大規模なものであることが分かります。煉獄による衝撃吸収が無ければ、全員死んでもおかしくないでしょう。

横転事故が発生したこともあった

また1927年には、北丹後地震により78629号機が大規模な横転事故を起こしたとのこと。この横転事故も、無限列車編の参考になっていそうですね。

無限列車のモデル「8620形」に乗る方法

JR九州の「人吉」に乗車しよう

SL人吉の画像

無限列車のモデルとなったハチロクには、JR九州の「SL人吉」が該当。1929年に製造終了したハチロクですが、2009年にSL人吉が復活したようです。

人吉は、蒸気機関車の国産化が本格的に始まった大正時代に誕生し、現役では日本最長老のSLとなります。力強さと優雅さを兼ね備えた姿が美しく、全国屈指の人気列車です。

普段の運行区間は熊本県内

SL人吉の走行区間

SL人吉は熊本県内を縦に走る列車であり、熊本駅〜人吉駅間を運行しています。

区間には計8駅あり、熊本→新八代→八代→坂本→白石→一勝地→渡→人吉を約2時間で走行します。

11月は鬼滅コラボの臨時列車が走る

鬼滅の刃コラボ列車の画像

映画無限列車編が公開中の11月には、SL人吉と鬼滅の刃がコラボ。ナンバープレートを「無限」に変更した特別な列車に乗車できます。

車内の装飾は普段と変わりませんが、鬼滅の刃オリジナルグッズが数量限定で発売。

さらにコラボ車両の運行区間は熊本〜博多までであり、普段の区間より長い距離を走行。この機会に是非とも乗ってみたいですね。

乗車にはインターネットでの事前予約が必要なので、詳しくは「鬼滅の刃×JRコラボ」公式サイトをご覧ください。

コラボ列車の運行日(※全て2020年)

  • 11月1日(日)
  • 11月3日(火・祝)
  • 11月15日(日)
  • 11月21日(土)
  • 11月23日(月・祝)

SL人吉の内装

内装

SL人吉の内装

客車内には展望ラウンジやビュッフェ、ミニSLミュージアムもあり大人も子供も楽しめます。

無限列車のモデルまとめ

無限列車のモデルについて

・8620形の蒸気機関車が無限列車のモデル
・熊本にあるSL人吉が8620形に該当
・2020年11月にはSL人吉にて鬼滅コラボ開催