特級呪術師とは
ななめにハズれた位置
「特級術師」とは、4-1級まで存在する呪術師の格付けにおいて、常軌を逸した強さを持つななめにハズれた位置の存在です。
規格外の強さを持つ術師はもちろんのこと、後述するような危険性の高い人物が認定される側面もあり、保守派筆頭の楽巌寺学長は1級術師こそが呪術界を牽引していく存在だと考えている様子。
待遇面や権力など、まだまだ作中で明かされていない要素も多く、詳細は不明です。
認定基準は?
五条悟や夏油傑など、規格外の強さを持った術師が認定されている印象を受けます。
一方で、”特級過呪怨霊”祈本里香の被呪者として高専にやってきた乙骨が”特級”に認定されたり、完全自立型の呪骸を製造できるものと疑われた夜蛾が”特級”に認定されかけたりと、特級認定にはその術師の”危険度”も指標の一つになっているのではないでしょうか。
特級呪術師の紹介
五条悟
五条悟は、呪術高専東京校において一年生の担任を務めるキャラクターです。
御三家の一角「五条家」出身である五条は、”無下限呪術”と”六眼”を併せ持った人物。”現代最強の呪術師”であることを自他ともに認めており、作中トップクラスの存在感を放っています。
また、五条は途方もない総呪力量を誇るうえ、”六眼”によって無駄な呪力ロスをなしに戦闘を進めることができる人物です。したがって、五条は戦闘において”呪力切れ”を起こすことがなく、とにかく完全無比な呪術師という印象を受けます。
そして何より、五条悟の強さは”無下限呪術”にあります。精緻な呪力コントロールを要する術式であり、”六眼”を持つ人間以外は使いこなすことが出来ない”無下限呪術”。
その能力は、「無限を現実に持ってくる」というものです。
五条はこの術式を使いこなすことで、常時全身に”無現”のバリアを纏っており、また一度攻撃に転用すれば凄まじい攻撃力を誇ります。
現在は獄門疆に囚われてしまっている五条ですが、再び活躍してくれる日が楽しみですね。
夏油傑
夏油傑は、五条悟の親友であり、五条や乙骨と同じく学生時代に「特級」に認定された優秀な呪術師です。
高専時代は模範的は呪術師といった印象であり、”善悪の指針”として五条の手綱を握っていました。
しかし夏油は、星漿体の一件以降、「呪術師」に疑問を抱くように。とある事件を契機に五条や高専と袂を分かった夏油は、「非術師を皆殺しにする」という理念を掲げ、呪詛師へと身を堕としてしまいます。
以降は特級呪詛師として高専から追われる身となりました。
そんな夏油の生得術式は、”呪霊操術”。
使役した呪霊を自由に操作することが可能であり、極めて強力な術式です。また、夏油は近接戦闘もある程度こなすことが出来、隙のない術師である印象を受けます。
特級に相応しい実力を持った夏油は、後に「新宿・京都百鬼夜行」という大規模な呪術テロを起こして――
九十九由基
九十九由基は、高専から「特級」認定を受けているものの、依頼を受けずに海外を飛び回っている術師です。
特級ゆえに除籍されることはないようですが、給料はストップされている様子。
そんな九十九の目的は、呪霊に対する「対症療法」ではなく、「原因療法」です。九十九が目指しているのは、そもそも呪霊が生まれない世界。
呪力から脱却した特殊な人間である伏黒甚爾をモデルケースに、様々な可能性の検討を繰り返してきたようです。
夏油傑の「術師以外の人間を間引き続ける」という発想にも一定の理解を示していましたが、そこまで過激な選択肢を取るつもりはない様子。
術式を含めてまだまだ謎が多い人物であり、今後描かれることが期待されます。
乙骨憂太
乙骨憂太は、”特級過呪怨霊”祈本里香の被呪者として高専に入学し、里香の危険度ゆえ「特級術師」に認定された人物です。
高専の調べによると、乙骨は菅原道真の子孫であり、もともと高い呪術的センスを有していた様子。里香解呪に伴って4級術師に降格となりますが、その後実力で特級に返り咲いて見せました。
そんな乙骨の強さの根源は、途方もない呪力量にあります。
総呪力量は五条悟にも勝っており、非力な体をカバーして有り余る呪力を常に纏っている乙骨。単純な殴る、蹴るという攻撃が致命打になり得り、実際に対峙した虎杖は手も足も出ずにやられてしまいました。
現在は「リカ」という謎の存在を使役しており、呪力量だけではなく何らかの術式を持っている可能性も示唆されています。
死滅回游編で術式を用いた乙骨の全力戦闘が描かれることに期待がかかりますね。
夜蛾正道
夜蛾正道は、東京都立呪術高等専門学校の学長を務める人物であり、1級呪術師です。
そんな夜蛾を本記事でご紹介するのは、特級として認定されかけた過去を持っているから。
かつて「パンダ」という完全自立型呪骸を作り出すことに成功した夜蛾は、ことを知った呪術総監部によって拘束されてしまいました。
総監部が恐れたのは、パンダが「突然変異呪骸」であると主張する夜蛾が、「本当は完全自立型呪骸の作り方を知っているのではないか」ということ。
もし夜蛾が完全自立型呪骸を意図して作ることが出来た場合、容易に呪術の扱える軍隊を所持することが出来ます。
だからこそ、かつての総監部は、夜蛾を”特級”に認定することにより、「無期限拘束」を下そうと考えたようです。
夏油傑の”呪霊操術”と同じく、すさまじいまでの手数を獲得できる可能性を秘めた夜蛾の”傀儡操術”。
もし夜蛾が高専に反旗を翻すことがあったなら、かなり厄介な敵になっていたことでしょう。
(C)芥見下々
※本記事で使用している画像の著作権および商標権、その他知的財産権は、当該コンテンツの提供元に帰属します。