夜人013話のネタバレ解説

彼女には・・・見える。

空木と高条は仲の良いごく普通の男子中学生だった。
だがある日突然、幽体離脱してしまう。

「夜人(やじん)」と呼ばれるその姿は、夜にだけ使える。
自由に空を飛び、壁をも通り抜けられる。
人には見えず、のぞきもやりたい放題の夢の姿。

たが「幽霊が見える」少女・恩田衣子に、招待を見破られる。
そして時を同じくして自分たちも幽霊を見ることができ、さらには触ることすらできることに気づく…。

果たして「夜人」とはいったいなんなのか？
迫りくる夜の恐怖の住人たちに立ち向かえるのか？
謎を抱えたままの少年少女たちは、今日も夜の冒険に出かける。

吸い出される雰囲気を察してなのか、高条のカラダ(ウノ子)が暴れ始める。
そしてまた衣子に襲いかかろうとし、衣子からグーパンチで鼻っ面をへし折られる。自分のカラダがグーで殴られるのを見て狼狽する高条。

夜人はウノ子を吸い上げるよう促すが、衣子はためらいながらも無理という。
すると、空木が自分がやると立候補をする。
が、それを見た高条は心底嫌そうな顔をして断った。男とキスは絶対無理だと。

いずれにせよ、空木では力不足であるため衣子がやらざるを得ないのだと夜人が言う。
それを聞いた衣子は、ついに高条の口からウノ子を吸い出すことを決意する。

キスしたことあるのかと高条が聞くと、衣子は無いと答えるが、高条は中1の時にしたことがあり「ごめん」と謎に謝る。
これはキスではなく人工呼吸みたいなものだからと、空木は衣子を納得させる。
そして衣子は高条に口をつけ……ウノ子を吸い出すことに成功する。

そのまま衣子が吸い出したものを吐き出すと、ウノ子が元の形を取り戻した。
夜人が、あとは自分に任せるようにと言い、身体の中に取り込み封印する。
すべてを取り込み終わり、夜人は駆霊が完了したと言う。吸収した影響からか、ウノ子のように目が複数になり、目からは血が流れている……。

高条は目を覚まし、ウノ子が高条のカラダを使って暴れまわった時の負傷により病院に入院している。
概ね軽症だったが、衣子にグーで殴られた鼻は折れていたようだ。

お見舞いに行こう誘う空木に対して、衣子は真顔で絶対に行かないと伝える。
病院はこの世で近づきたくないトップ5に入るからと。
おそらく病院には数え切れないほどの霊がいて、霊が見える衣子にとって病院という場所は、苦痛以外のなにものでもないのだろう。

高条は病院のベッドで、衣子が自分とキスをしたことを思い出し高揚する。
散々な目にあったため、もう幽体離脱はしないと決意するが夜人関連は謎が多すぎるためすっきりしない。

元凶である「夜人」という動画を再び見返す高条だったが、画面を見る高条のまさにその目の前に「夜人」の動画に写っていた女らしきバケモノが現れていた……。

(C)岡部閏
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