薬剤管理室から逃げ出したいずきと藤代に捕まってしまったくち先輩。いずきは逃げ出した先で大学の警備員を発見し、今までに起きたことの説明をしようとする……
あなたの鼓動を見させて。8話のネタバレ
マンガワン連載「あなたの鼓動を見させて。」の概要
夢中になれるものを探している、薬科大学生・佐和こころ。
運命の実習を境に、事件の幕が上がる――――
衝撃のピュア女子×サイコ・ミステリー!
これまでのネタバレ
8話のネタバレ
薬剤管理室から逃げ出したいずきと藤代に捕まってしまったくち先輩。
いずきは逃げ出した先で大学の警備員を発見し、今までに起きたことの説明をしようとする。
しかし、この警備員も「あのマウスの関係者」である可能性が頭に浮かび、その場を後にした。
大学の人間は信用できないと考えたいずきは警察に連絡しようとする。
しかし、いずきのポケットにあるはずのスマホが見つからなかった…
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「優しくすればみんな優しさで返してくれる…」
くち先輩が幼かった頃、そう言っていたおばあちゃんは性善説を信じていた。
おばあちゃんの死後、振り込め詐欺によって遺産が減っていることが分かった。
葬式の場で揉め、おばあちゃんを罵倒する遺族。
それでもくち先輩は「人はみんな優しい」という言葉を信じたかった。
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手足を縛られた状態で下着姿で倒れていたくち先輩。
目を覚ますと、その目の前には机を挟んで話し合いをしている4人の影が映る。
そのうちの1人である藤代が「「ヤブガラシ」に手を出してるのはお前らか?」とくち先輩に尋ねる。
くち先輩は「わかりません」と答え、誰にも言いませんと言って家に返してくれと懇願する。
すると、藤代は唐突にクイズを始めた。
「ウチにいるマウスは1日にどれくらいの量を食べると思う?」
その正解はマウスの体重の15%であり、薬を投与するとその3倍もの量を食べるという。
そして、そのマウスが500匹いるとして…
「50㎏の肉を食べるのに必要な日数は?」
自分が殺されると考え逃げようとするくち先輩を捕まえ、藤代は「薬剤管理室から逃げたもう1人」の名前を尋ねる。
スマホのロックナンバーでもいいと言う藤代。
くち先輩は自分の後輩であるいずきの顔を思い出し、後輩を売るわけにはいかないためきっぱりと断った。
その答えを聞いた藤代は、何かの薬を投与して暗い部屋に連れ込む。
「きっとこの人たちにも善意があるはず。」
こんな状況になっても、くち先輩は性善説を信じていた。
しかし、無情にもその部屋のドアは閉められてしまう。
くち先輩を始末して、残りは薬剤管理室から逃げたいずきのみ。
誰かも分からず逃げられたことを責められる藤代であったが、恐怖のせいでその女は学校に来られないと予想する。
そして、土浦先生の講義を全員出席必須という形で告知し、そこに来なかった人間が逃げた女ではないかと罠をかけようと考える。
「もう邪魔はいないさ」
そう話す藤代の手には小さい透明な袋に入った白い粉が握られていた…
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自室で盗んだ薬剤を薄層クロマトグラフィーを使って同定を行うこころ。
しかしなぜか上手くいかない実験に、「盗難への対策」が原因なのかと考える。
その横で泣き叫ぶカラス、こころは苛立ちながら黙らせるようにクチバシを掴んだ。
上手くいかない同定を繰り返し、実際に何かに投与して反応を確認しなきゃと考える。
そして、こころは再び「薬剤管理室」に侵入することを心に決めたのであった…
藤代が持っていた白い粉の正体は……9話へと続く。
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