今話題の漫画「あせとせっけん(汗と石鹸)」の面白さを解説。なぜ人気なのか、なぜヒットしたのか、どこが面白いのかを考察しています。
あせとせっけんとは?
嗅ぐ×嗅がれるをテーマにした恋愛漫画
モーニングで連載中の話題の漫画「あせとせっけん」。多汗女子と嗅覚男子の恋愛模様が女性たちの間で非常に人気を博しています。
ただ、一部の人からは気持ち悪いなどの意見が上がることもあり、実際のところどうなの?思っている方も多いと思います。
そこで今回は、管理人が中立的な立場から、あせとせっけんがなぜ人気を博しているのか、どこがウケているのかを解説していきたいと思います。まずはあらすじを紹介します。
あせとせっけんのあらすじ
女性に絶大な人気を誇る化粧品&バス用品メーカー・リリアドロップに勤めるOL・八重島麻子(やえしまあさこ)は、重度の汗っかきなのがコンプレックス。
デオドラント製品が手放せない生活の中、ある日、商品開発部の名取香太郎(なとりこうたろう)に、「君の体臭は素晴らしい! 新商品の石鹸開発のため、これから毎日、君のにおいを嗅ぎに来ます!」と言われてしまう。
でも、においを嗅がれるのは、そんなに嫌でもなくて……?
「あせとせっけん」が面白い3つの理由
フェチズムに見えて意外と純愛
「極度の匂いフェチ」の男性と「極度の汗っかき」の女性の恋愛を描いた本作。フェチズム全開の過激なシーンも多いですが、実際に読んでみると超純愛な展開に驚きます。
同じ化粧品メーカーの違う部署で働く2人。商品開発のために匂いを嗅ぎたいという香太郎のお願いから、2人は接近していきます。
1週間の間、社内の人の目を盗んで匂いを嗅ぎまくる生活。匂いをきっかけにお互いのことを知り、いつの間にか惹かれあっていく2人。
真っ直ぐに想いを伝える香太郎。彼の誠実さに惹かれていく麻子。不器用なりにも想いを伝え合い結ばれていく様子は、まるで高校生の恋愛のような純愛でした。
初めて読んだときは少し抵抗があるかもしれませんが、初々しく愛を育む2人の姿を見ると、匂いを嗅ぐという行為に気持ち悪さを感じることはなくなります。
愛情を感じる匂いの嗅ぎ方
初対面で「匂いを嗅がせてくれ」と言い放つ香太郎。バランスを間違えると、ただの変態漫画になってもおかしくない設定のあせとせっけん。
それでも変態の境界線を超えることがなく絶妙なバランスを保っているのは、香太郎がいやらしさなく真剣に麻子の匂いが大好きなことが、全面に押し出されているためです。
誠実に真面目な顔で「匂いを嗅ぎたい」と伝える香太郎。ストレートすぎて、会って間もない人の匂いを嗅ぐことって変なことではないのでは?と思わず錯覚してしまいます。
また、香太郎が麻子を抱き寄せるように嗅ぐ姿は、麻子への深い愛情を感じさせます。
純粋OL・八重島麻子が魅力的
子供の頃から汗っかきで恋愛に奥手の主人公の麻子。社会人でありながら男性経験がなく、高校生のような初々しさを放っています。
「匂いを嗅ぐ」というアブノーマルな展開に翻弄されつつも、女性として魅力的になっていく姿は、この作品の中で一際際立っていました。
読み進めるほどに、どんどん麻子さんの魅力にハマっていきます。
また、作者の「山田金鉄」さんは麻子さんを可愛く描くことに余念がなく、麻子の初々しい感情・表情が繊細に描かれています。
主人公でもありヒロインの麻子が魅力的であることが、大ヒットの要因の1つになっているのだと思います。
これから流行る漫画ベスト10
管理人独自の観点で、これから大ヒットするかもしれない「今熱い作品」を10個ピックアップしてみました。
あまりランキングにはのらないけど面白い作品が読みたい方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください!
(C)山田 金鉄
※本記事で使用している画像の著作権および商標権、その他知的財産権は、当該コンテンツの提供元に帰属します。