今話題の漫画「空挺ドラゴンズ」の面白さを解説。なぜ人気なのか、なぜヒットしたのか、どこが面白いのかを考察しています。
「空挺ドラゴンズ」とは?
巨大な龍・龍を狩る人々を描いたファンタジー
good!アフタヌーンで連載中の話題の漫画「空挺ドラゴンズ」。龍と呼ばれる生物が棲息する世界観を舞台に、龍を狩って生計を立てる「龍捕り」たちを描くファンタジー作品です。
大いなる空と龍をテーマとした壮大な世界観が魅力的で、アニメ化されるほどの人気を博しています。
そこで今回は「空挺ドラゴンズ」がなぜ人気を博しているのか、どこが読者にウケているのかを解説していきたいと思います。
空挺ドラゴンズのあらすじ
喰いてえ龍(ドラゴン)! 龍を追って、世界の空を往く捕龍船『クィン・ザザ号』。 大物を捕まえれば一獲千金、獲りたての肉も食べ放題。でも、失敗したらもちろんお陀仏。
空と龍に魅せられた乗組員たちの大冒険の旅&世界グルメ紀行!
「空挺ドラゴンズ」が面白い4つの理由
空を司る龍・龍との戦いが大迫力
神々しさを放つ龍たち
龍を狩って生計を立てる「龍捕り」を主役に据えた本作は、敵である龍が非常に魅力的に描かれます。人よりも遥かに巨大な龍の姿は、神に近い神々しさを放ち、畏怖の念を感じるほどです。
また本作には様々な種類の龍が登場し、既存の龍のイメージからかけ離れた「異形の龍」も多く現れます。光に包まれた龍、ナメクジのような龍などなど。
読者の予想を超える迫力を持つ龍が続々と登場し、「次はどんな龍が出てくるのだろう」とワクワクしてしまうんですよね。龍の魅力が全面に押し出されています。
龍を狩る船・人々
巨大な龍を相手に戦う「龍捕り」とそれを支える船。彼らが繰り広げる龍との戦いは、どれも命がけであり、それゆえにこの作品をより魅力的にしています。
人がか弱い小さな存在だからこそ、龍がより巨大で力強い存在に見える。船があるからこそ、人々が強くたくましい存在に見える。
龍と人と船、それぞれの特徴が相まって、空挺ドラゴンズの迫力ある世界観は生み出されており、読者に刺さる魅力を放っているのでしょう。
「空の広大さ」を魅力的に描いている
海よりも大地よりも広い場所、それが空。「空」を舞台とした空挺ドラゴンズでは、空がこれでもかというほど広大に描かれます。
巨大な存在である龍と船が広大な空の中で描かれることで、小さくすら見えるのです。空で暮らす人々は、時に空の広さに感動を示すことも。
空は無限に広がっているということを、これほどイメージできる作品はなかなかありません。
食欲をそそる料理が続々と登場する
捕らえた龍の油やお肉を使って作られる料理の数々。料理漫画と錯覚してしまうほど美味しそうなんです。
料理の工程は読者の五感に響くよう綿密に描かれており、視覚しか使っていないはずなのに、香ばしい匂いや肉を焼く音が伝わってきます。
そして出来上がる料理は、どれも見た目が良い。龍は存在しないはずなのに、まるで現実に存在するかのような形で料理が登場するのです。
ジブリ映画に登場する料理のように、空挺ドラゴンズの料理も非常に魅力的に映ります。
肉料理が好きな方にはぜひ読んでもらいたい作品です。
ゆるい雰囲気を提供してくれるミカの存在
巨大な龍と戦い、命をかけて生計を立てる龍捕りという存在。龍との戦闘シーンは、非常に緊張感がありシリアスな雰囲気が漂います。
しかし、その緊張感を緩和させてくれるのが主人公のミカです。時に仕事をサボり、盗み食いを繰り返すなど、クスッとくる悪行を行います。
もちろん「笑いが入らない方がテンポが良いのではないか?」と思う方もいるかもしれませんが、笑い要素がなければ、この漫画は緊張感が張り詰め、重苦しい作品になっていたと思います。
作品が良いバランスを保っているのは、ミカの魅力があってこそです。
これから流行る漫画ベスト10
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(C)桑原 太矩
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