同定の方法として夏川に教えてもらった薄層クロマトグラフィーを鼻唄混じりで行うこころ。「トンボは口に何かを刺されると自分の尻尾でもかじっちゃうんだよ」と夢中になって何度も遊んでいた子供時代。こころは心臓の音に夢中になっている現在と気持ちを重ねていた……
あなたの鼓動を見させて。6話のネタバレ
マンガワン連載「あなたの鼓動を見させて。」の概要
後に東京を震撼させることになる犯人「ヤブガラシ」。
夢中になれるものを探している、薬科大学生・佐和こころ。
運命の実習を境に、事件の幕が上がる――――衝撃のピュア女子×サイコ・ミステリー!
これまでのネタバレ
6話のネタバレ
同定の方法として夏川に教えてもらった薄層クロマトグラフィーを鼻唄混じりで行うこころ。
「トンボは口に何かを刺されると自分の尻尾でもかじっちゃうんだよ」と夢中になって何度も遊んでいた子供時代。
こころは心臓の音に夢中になっている現在と気持ちを重ねていた。
鎮静剤の同定を行う横でカラスたちが壁に貼り付けられ泣き叫んでいる。
こころは薄層クロマトグラフィーが失敗したらそのカラスで鎮静剤が本物かを試すつもりだった。
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薬剤管理室に侵入したいずきとくち先輩。
先輩は入り口のカメラにいずきが写らないよう庇いながら入り口のドアを通った。
薬剤管理室内の施錠されたドアの前。
くち先輩が小窓から中をライトで照らして覗き込むと、そこには120万円と書かれたマウスが天井からぶら下がっていた。
見えたものが本当なのか確認したい2人。
ナンバーロックの番号に心当たりがある先輩が入力した数字は「0904」、これは土浦准教授の誕生日であった。
それを聞いて呆れてしまういずきと開かないナンバーロック。
他の先生の誕生日を続けて入力している先輩に、いずきはもう帰りましょうと伝えた。
その瞬間、先輩が入力した数字でドアが開くと同時にヒンヤリとした空気が流れてきた。
死んだマウスは医療廃棄物として廃棄される危険なもの。
くち先輩は天井に吊るされたソレを触り、誤って地面に落としてしまう。
「ゴトン」という音と共に落下したマウスの腹部からは白い粉が溢れ出していた。
血走った眼、垂れ続けるヨダレ、マウスに書かれた120万円という数字。
いずきは過去に薬理学研究室の藤代が言っていた1グラムで7万円という言葉を思い出す。
「医療廃棄物であるマウスは誰の目にも触れることなく外に運ばれる」
くち先輩の言葉に対し、何かを察するいずきであった。
薬剤管理室に隠された謎に近付いていく2人……7話へと続く。
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